動画編集ソフト VEGAS Pro 20 Build326(Update 2)へのアップデートと新機能

VegasPro

2023年1月23日にVEGAS Pro 20の「Build326(Update 2)」がMAGIXから公開されました。今回のアップデートでは多くのバグ修正や改善、新機能が含まれているとの事なので、さっそくアップデートを行ってみました。

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注記

日本国内ではソースネクストが日本語版の販売元となっていますが、日本語版でもVEGAS Proの起動時に表示されるアップデートの通知ウィンドウから、最新ファイルをMAGIXからダウンロードしてインストールする事でアップデートが可能です。ただし新規購入後にソースネクストからダウンロードするVEGAS Proのインストール用ファイルは、最新Buildになるまでに数日の差がある様です。MAGIXでは最新Buildのインストール用ファイルも同時に公開されていますが、こちらには日本語版は含まれていません。従って新規インストールは必ずソースネクストからインストール用ファイルをダウンロードして行って下さい。MAGIXのインストール用ファイルでのアップデートについては、試していないので不明です。

さらにVEGAS Proの海外版にはオンライン機能も色々とありますが、日本語版では利用する事は現状出来ません。今回のアップデートにもオンライン機能に関するものがありますが、日本語版をアップデートしても引き続き利用する事は出来ません。

※アップデートは必須ではありません。また必ずしもこれまでのバグ等が全て改善される訳では無く、アップデートによって新たなバグが発生する可能性もあります。現状で問題が無ければMAGIXの公式フォーラム(英文)での他ユーザーの投稿を確認しながら、しばらく様子見でも良いと思います。公式フォーラム内ではアップデート後にVEGAS Proが立ち上がらないという投稿も見受けられます。アップデートは自己責任と自己判断の下で行って下さい。

※以前のバージョン(VEGAS Pro 19等)を「VEGAS Pro 20(Build326)」にする物ではありません。「19」や「20」といったナンバリングが異なると別製品となるので、ソースネクストで最新(ここではVEGAS Pro 20)を新たに購入する必要があります。ソースネクストでは以前のバージョンから最新バージョンへ、特別価格での購入が可能だったり(要登録)、新規購入でも定期的にセール価格で販売しています。またソースネクストでのサポートは最新バージョンと1つ前のバージョンまで(現時点では「20」と「19」)です。

アップデート時の注意点については「19」の時の記事ですが、以下を見て下さい。

新規インストールとアクティベーションについては以下の記事にて。

Build326の内容

今回のアップデート内容はMAGIXの公式フォーラム(英文)に投稿されています。以下、その公式フォーラムの内容をGoogle翻訳にて翻訳後に引用していますが、内容が多いのでアコーディオンウィンドウにしています。表示するには右にある「▽」をクリックして下さい。なお、アップデート前のBuildは「214(Update1)」です。

※以下には日本語版では利用出来ない機能の内容も含んでいます。

特徴

  • 新しいAIエンジン
  • VST3サポート (完全リリース)
  • ホバースクラブバイパス
  • ファイルドロップワークフローのUXの改善
  • Text to Speechのフラマン語オプション
  • 新しいニュースフィードメカニズム
  • Text-to-Speechの高品質オーディオ出力
  • FXチェーンのプラグインを追加または置換する
  • 色相と輝度のカラーカーブ
  • 彩度と輝度
  • 輝度と彩度
  • ピクチャーインピクチャー プラグインの機能強化
  • 言語サポート:ブラジル・ポルトガル語
  • スマートマスク (ベータ)
  • ようこそ画面
  • 個々のベジエマスクポイントのアニメーション制御
  • アクティブな自動リップル編集モードのインジケーター

修正と改善

  • HEVCファイルの読み取り時に発生する可能性があるクラッシュを修正しました
  • 現在のイベント設定を上書きする際の属性の貼り付け機能中の問題を修正しました
  • オーディオエフェクトウィンドウの自動サイズ変更が正常に機能するようになりました
  • オーディオエフェクトの自動サイズ変更を無効にする環境設定が期待どおりに機能するようになりました
  • モーショントラッキング中にアプリケーションがロックアップする可能性がある問題を解決しました
  • 32 ビットVSTサポート設定をオフにすると、プラグインが適切に消去されるようになりました
  • 深層学習モジュールの自動更新が期待どおりに機能するようになりました
  • [レンダリングの進行状況]ダイアログの進行状況バーと残り時間フィールドが、すべての形式で正しく機能するようになりました
  • スクリプトAPIのVideoEventオブジェクトのSetResampleModeが正しく機能するようになりました
  • [ビデオプレビュー]ウィンドウでズームするときの解像度が向上しました
  • ビデオプレビュー ウィンドウでのズーム描画の問題を解決しました
  • ビデオプレビューのズーム時に、グリッドとセーフエリアのオーバーレイが正しく動作するようになりました
  • 一部のAMD GPUでモーションブラーを使用するとクラッシュする問題を修正
  • ワープフローエフェクトの使用時に発生するクラッシュを修正
  • VEGASが現在フォーカスされているアプリケーションではない場合に、[ビデオ プレビュー]ウィンドウでスクロールホイールを使用した場合の予期しない結果を排除しました
  • ファイルエクスプローラーで、フォルダーまたはファイルのダブルクリックが誤って名前変更操作として解釈されることがなくなりました
  • キーボードショートカットは、スマートタグとプレビュー ズーム機能の間で競合しなくなりました
  • 2つまたは3つ以上のアプリケーション拡張機能を使用してVEGASを再起動すると、ウィンドウレイアウトが適切に保持されない問題を解決しました
  • ピクチャーインピクチャーエフェクトの平行四辺形モードを修正
  • VEGASはNahimicサービスを自動的に検出し、WPF GPU設定を設定してUIの破損を回避するようになりました
  • HEIC画像シーケンスのレンダリング テンプレートに適切な名前が付けられるようになりました
  • 自動更新機能が一部のGPUを認識できなかった問題を修正しました
  • カラーグレーディングパネルが「なし」というラベルの付いたエフェクトレベルで開くことがある問題を修正しました
  • 空のイベントでモーショントラッキングパネルがクラッシュしなくなりました
  • ドライバ更新ユーティリティを修正し、英語を使用しているお客様に対して正確に機能するようにしました
  • ベジエポイントと線形ポイントの組み合わせが、FXアニメーションタイムラインに無効な曲線形状を作成しなくなりました
  • ProResとしてレンダリングされたファイルがVBRとして正しくレポートされるようになりました
  • ビデオフレームが存在しないMainConcept MPEG-1 VCD PALテンプレートを使用してレンダリングしても、VEGASがクラッシュしなくなりました
  • [プロジェクトメディア]ウィンドウの詳細ビューからメディアをタイムラインにドラッグするときに、重複したイベントが作成されなくなりました
  • WMVメディアのサムネイルを生成するときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました
  • スローモーションプラグインまたはワープフロートランジションを適用すると問題が発生する可能性がある問題を解決しました
  • UIの配色を反映するように多くのメッセージボックスを更新しました
  • アップスケールエフェクトがFXチェーンのパン/クロップの前に自動的に配置されるようになりました
  • ユーザーがカラーグレーディングモードでないときに、カラーグレーディングプラグインが誤ってイベントに追加されることがなくなりました
  • トラックレベルに接続され、トラックが選択されていない場合、カラーグレーディングパネルはアクティブではなくなりました
  • レンダリングの進行状況ダイアログは、事前レンダリングを実行するときに空きディスク容量の値を正しく報告するようになりました
  • MXFレンダリングは、書き込みアプリケーションをメディアのメタデータに適切に埋め込みます

既知の問題点

  • VEGASコンテンツの空撮およびドローンカテゴリでは結果が得られません

ディープ ラーニング モデル 20.4

  • ONNX形式に切り替える
  • さらに2つのスタイルトランスファーモデル(ムンク-スクリーム、シンプソンズ)
  • マスク生成モデル

MAGIXの公式フォーラム(英文)の内容をGoogle翻訳にて翻訳後、引用。

「特徴」は新機能となる様ですが、詳細については先の公式フォーラム(上記記載元)にPDFで公開されています(ただし英文・Google翻訳で翻訳は可能)。今回は「カラーグレーディング」機能強化と「スマートマスク(ベータ版)」が目玉でしょうか?

「修正と改善」について、個人的にはモーショントラッキングの作業時やレンダリング中にハングアップしてしまう事があったので、これらが改善されている事を期待しています。

Build326へのアップデート

アップデート前のVEGAS Proを立ち上げると、上記のウィンドウが表示されるので「更新を今すぐ行う」をクリックします。

MAGIXサイトから最新ファイルがダウンロードされます。容量は「597MB」となっていますが、時間帯によっては時間が掛かります。

ファイルのダウンロードが終わると、上記のウィンドウが表示されます。どちらかを選択します。

インストールが開始されます。立ち上げたVEGAS Proは自動で終了します。

「標準設定の変更」ではインストール先の指定と、デスクトップにアイコンを作る/作らないの選択が出来ます。

途中は省略しますが、古いVEGAS Proの削除後に新しいVEGAS Proがインストールされて完了します。

アップデートされたVEGAS Proを立ち上げると、アクティベーションのウィンドウが表示されます。通常であればシリアル番号とメールアドレスは既に入力されているので、「アクティベーション」ボタンをクリックするだけです。

数秒時間が掛かりますが、無事にアクティベーションが完了しました。これで新しいVEGAS Proが立ち上がります。

…が、今度は「Deep Learning Models」の更新があると表示されました。

今度は「579MB」のファイルがダウンロードされます。

VEGAS Pro同様に「Deep Learning Models」もインストールして完了です。

※私のVEGAS ProはEDIT版なので、「VEGAS Pro 20」と「Deep Learning Models」しかインストールしていませんが、PRO版とPOST版では他に付属するアプリがあり、付属アプリにもアップデートがある場合は別途インストールする必要があります。

Build326の様子

私の場合、アップデート後もVEGAS Proは問題無く立ち上がりました。Build326では新たに「ようこそ画面」が表示されます。「最近使用した」の「最」の文字がありませんが。

アップデート前のプロジェクトファイルも、特に問題なく読み込めます。これまでのウィンドウ表示やアイコン設定もそのままです。

新機能となる「スマートマスク」を試してみます。スマートマスクは動画中から対象を自動で抽出して、さらにマスクラインも描くとの事です。

適当な動画をタイムラインに置いて、FXプラグインから「スマートマスク」を適用し、「解析」ボタンをクリックします。

ネコを撮影した動画を解析すると、上記の様に自動で四角い枠で囲まれて「cat」というラベルが付きました。その他、人や車も「person」や「car」と自動で認識されます。さらに枠内ではその輪郭(上記ではネコの体)に沿ってラインが引かれています。「%」は信頼度との事。

「マスクを作成」をクリックすると「ベジェマスク」プラグインが追加されて、輪郭に沿って引かれたラインがマスクラインとして反映されました。

ただし今の所、動画中の1コマでしか認識や輪郭のマスクラインが描かれません(まだ方法が分からない…)。これまででも単純な四角の平面トラッキングは可能でしたが、一定時間で数コマ毎に上記の様なマスクラインが描けてベジェマスクに適用出来れば、VEGAS Proでもようやく複雑な形状での平面トラッキングが出来そうです。まだベータ版でもあるので引き続き期待したい機能です。

ちなみにこれまでのVEGAS Pro 20でも、モーショントラッキングでMochaのトラッキングデータが読み込めます。私はHitFilm Express用のMochaプラグインもだいぶ以前に購入しましたが、結局HitFilm Expressとの使い分けが面倒だったりで放置しています。VEGAS Proだけで似た事が出来る様になると良いのですが。

注記(スクリーンショットについて)

掲載しているVEGAS Proの製品画面:©2003-2023 MAGIX Software GmbH.

その他の各ブランドやロゴ・製品名等は各製造者の登録商標です。