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動画編集ソフト VEGAS Pro 19(Build550以降)の更新時の注意点について

2022年6月25日VegasPro

2022年6月下旬現在、VegasPro19のBuildは「643」になっています。私の環境(Windows10)では、Build「550」でしばらく使用していましたが、2022年6月になってからアプリ起動時に「636」の更新通知がありました。しかしMAGIXのコミュニティーフォーラムでは更新後の不具合報告があり、「636」への更新は様子見をしていました。

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注記

この記事の内容は私の環境での場合です。記事内容を元にした作業等を行っても、その通りの結果とならなかったり、他の問題や不具合が発生する場合もあります。実際の作業等は自己責任と自己判断の上で行ってください。

2023年5月追記

2023年5月3日以降、VEGAS Pro20とVEGAS Pro19が起動出来ない問題が発生しています。既に修正パッチがそれぞれMAGIXから公開されていますが、現状では日本語版の20と19で対応が異なるので、詳しくは下記記事を見て下さい。

Build550以降への更新時の注意点

VegasPro19のBuild「643」更新における公式アナウンス(MAGIXコミュニティーフォーラム)内に、以下の記載があります(Build「636」のアナウンスが先にありましたが、問題があった為にBuild「643」として上書きされています)。

*ビルド643で保存されたプロジェクトは、以前のバージョンのVEGASPro19では開くことができません。

MAGIX コミュニティーフォーラムより ※Google翻訳にて翻訳済

更新後に作成したプロジェクトは、以前の古いBuildのVegasPro19では開けないという事ですが、通常であれば何ら問題はありません。ただし更新後のVegasに問題が発生し、以前のBuildにロールバックした場合には、新しく作成したプロジェクトも使用出来なくなってしまいます。

これはBuild「636」で、SONY時代のVegasから引き継がれていたレジストリ項目を整理した事による影響と、コミュニティーフォーラムで以下の様に書き込みがあります。

私はもともと【HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE \ Sony Creative Software \ Vegas Pro \ 19.0 \ Metrics\Application】に約142のエントリを持っていました。

新しいビルドをインストールした後、それは約43に減少したため、ビルド636はそのレジストリから約100のエントリを削除しました。 完全に削除されました。 それを取り戻すことはできません。

そして、【HKEY_CURRENT_USER \ SOFTWARE \ Sony Creative Software \ Vegas Pro\19.0】の他のエントリも削除されると思います。

lan-mLMC wrote on 6/1/2022, 10:35 PM ※Google翻訳にて翻訳済

また、Build「636」への更新時にユーザーデータの引き継ぎが上手くいかず、更新後のVegasPro19ではウィンドウレイアウトやレンダリングのプリセット等の設定が保存されずに、消えてしまう不具合が発生していた様です。

この不具合から、以前のBuildにロールバックしても、レジストリが削除されてしまっている為にロールバック後も設定が残っていないという事です。そして現在(このブログ記事公開時)では、それらを修正したとされるBuild「643」が公開されています。

更新前に行っておく事

Build「550」時もそうでしたが、最近はどうも更新後の不具合の発生割合が多い気がします。従ってアプリ上で更新通知があってもすぐには更新せずに、まずはコミュニティーフォーラムを覗いてみる様にしています。今回もその結果で更新せずに様子見をしていました。そして実際に更新を行う前には、以下の事を行っています。

  • アプリを含めたバックアップを行う
  • システムの復元ポイントを手動作成する
  • ユーザー設定をエクスポートする

バックアップと復元ポイントは同じ様に感じますが、復元ポイントの場合は必ず元の状態に戻るという事ではなく、復元後にも何らかの問題が発生する場合もあります。復元ポイントについてはNECのFAQサイトが分かり易いです。またソースネクストのFAQにも、更新時の注意点があります。

ロールバックしたい場合(日本語環境)

現在、日本国内でのVegasProの販売はソースネクストが行っています。本家のMAGIXサイトでも購入は出来ますが、MAGIXサイトからダウンロード出来るインストールプログラムでは、英・スペイン・ドイツ・フランスの4か国語にしか対応していません。なおソースネクストで購入しても、インストール時にMAGIXサイトへのユーザー登録が必要になり、その後はMAGIXサイトでもユーザーや製品情報の確認が可能になります。さらに製品情報からはインストールプログラムもダウンロード可能ですが、先の通りこれも4か国語のみな上に、ソースネクスト版とは異なる製品として扱われる為、同じシリアルナンバーは通りません(ソースネクストFAQ)。

またMAGIXサイトでは、古いBuildのインストールプログラムもダウンロードする事が可能(一覧はコミュニティーフォーラムに記載あり)ですが、これらも同様に対応言語やシリアルナンバーから、日本語環境では利用出来ません(かなり古い製品で「日本語」対応の物もありますが)。

日本語環境の場合は、ソースネクストの購入履歴からインストールプログラムをダウンロード出来ますが、古いBuildは公開されていない様子です。インストールプログラムは更新があると日本語環境に対応した上で、おおよそ2週間後に最新Buildに置き換わるとの事(ソースネクストFAQ)。

従って、日本語環境の場合は古いインストールプログラムを入手しての、以前のBuildにロールバックするという事は出来ません。ソースネクストでは更新があってから2週間後に置き換わるとの事なので、アプリで更新通知があったら、置き換わる前にソースネクストからダウンロードしておくという事は出来ますが・・・。

このブログ記事作成時点では、アプリの更新通知から更新を行うとBuild「643」になりますが、ソースネクストでダウンロード出来るインストールプログラムは、まだBuild「636」でした。ただし2週間限定で、いずれ最新に置き換わります。

結局、先のバックアップや復元ポイントで元に戻すしか方法が無いので、やはりVegasProの更新はどうしても慎重になってしまいます(ソースネクストのサポートに個別に相談すれば、古いBuildへの対応もしてくれるかもしれませんが)。

VegasProの体験版や、ソースネクストで購入後のインストール、アクティベーション等は以下の記事を見て下さい。

Build「643」への更新

Build「636」の更新を様子見していましたが、その後改めてBuild「643」が公開されたので、思い切って更新してみました。結果は私の環境では問題なく更新出来ました。

各設定も残っていますが、一部(トラックのボタン表示)がデフォルトに戻っていました。レンダリングは問題無く(VGAドライバーにもよりますが)、これまでモーショントラッキングデータを他のトラックに「PinP」として転送する際には、時々フリーズしたり不明なエラーでアプリが終了したりしましたが、これが安定した印象です。

一点気になるのは、これまでの古いBuildで作成したプロジェクトを読み込もうとすると、まれにフリーズや不明なエラーでアプリが終了する事があります。再度アプリを立ち上げて改めて同じプロジェクトを読み込むと、ちゃんと開く事もあります。通常の使用範囲では、これまでと変わらないので一安心です。ちなみに、不明なエラー等でアプリが終了しても、バックグラウンドでVegasProが動作している場合があります。タスクマネージャーから強制的に終了(タスクの終了)を行う必要があります。

注記(スクリーンショットについて)

掲載しているVEGAS Proの製品画面:©2003-2022 MAGIX Software GmbH.

その他の各ブランドやロゴ・製品名等は各製造者の登録商標です。