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動画編集ソフト VEGAS Pro 19(Build532)でのレンダリング不具合とトラック高さ ※2023年5月 起動不可問題追記

2022年3月24日VegasPro

2022年3月現在、VegasPro19は「Build532(2023年5月ではBuild651)」が最新バージョンですが、私の環境(Windows10)ではレンダリングに不具合が出ています(Build532にて)。また、当初からなかなか修正されない問題点があったのですが、その回避方法があったのでこの記事にて書いてみます。

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2023年5月5日追記(起動不可問題)

5月8日追記

ソースネクストから日本語版のアップデートファイル(Build403)が公開されました。同様に起動出来なかったVEGAS Pro19のアップデートファイル(Build651)も一緒に公開されています。

※PCの日時設定を変更して起動してからの、ソフト上からのアップデート通知はまだ無い様子です。

2023年5月3日以降、VEGAS Pro20(~Build402)とVEGAS Pro19(~Build648)で起動出来ない問題が発生しています。VEGAS Pro20についてはMAGIXが日本語版を含む修正パッチ(Build403)を公開したので、ダウンロードしてインストールすれば解決します(→日本語版は無くなりました)。詳しくは下記にて。

VEGAS Pro19に関しては同様にMAGIXがパッチ(Build651)を公開していますが、日本語版は当初より用意されていない様です。現状ではVEGAS Pro20での回避策となる「インターネット接続を無効にする」か、「PCの日時設定を5月3日より前にする」とVEGAS Pro19も起動出来ます。私は既に20を使用していますが19(Build648)も残してあり、PCの日時設定を「5月2日」にすると起動出来る事を確認しました。ただし日時設定を元に戻すと起動出来ません。

日本語版のVEGAS Pro19では起動時のアップデート通知によるアップデートを待つしか無さそうなので、日時設定を都度変更しながら起動する方法が有効だと思います。またアップデート通知は起動時の他、メニューのヘルプから「ソフトウェアのアップデートを確認」でもチェック出来ます(5月5日現在では、Build648からのアップデートは無しと表示されます)。

※MAGIXが公開している「海外版」の修正パッチはインストールしない様にして下さい。インストールすると海外版に更新されてしまい、アクティベーションが通らなくなってしまいます(→ソースネクストFAQ)。

---2023年5月5日追記ここまで---

Build550で解決(レンダリングとトラック高さ問題)

この記事を書いてから2日後、VegasPro19「Build 550」への更新があり、レンダリングとトラック高さの不具合は解消されました。「Build 532」の更新後、1か月もしない内に再び更新されたので、さすがにMAGIXもレンダリングの不具合は重く見ていたと感じます。なお、前回の「Build 532」をVegasPro19の「Update 4」と称していましたが、今回の「Build 550」を正式な「Update 4」とする様です(VegasProサポートコミュニティのアナウンス)。

またトラックのデフォルト高さに関しても現状では修正されていました。以前、トラック高さが保存されないと分かってから下記の方法を知るまでに、改めての確認をしていなかったので、どの更新(Build)で修正されたのかは不明です。

Build636

2022年6月、VegasPro19は「Build636」の更新が行われていますが、ほぼ全ての設定が失われる不具合が発生していると、公式フォーラムに報告があります。原因はSONY時代の古いレジストリを削除する為、更新時にユーザーデータを一旦別に保存してから削除する過程で、実際には保存されないまま削除されてしまう場合がある様です。

フォーラムで「Build636」についての公式アナウンスにも同様の報告がありますが、

このビルドをインストールするすべてのユーザーには、レジストリキー【HKEY_CURRENT_USER \ SOFTWARE \ Sony Creative Software \ Vegas Pro \ 19.0]を.regファイルにエクスポートして、設定、UIの配置、プロジェクトのプリセットなどが失われないようにすることを個人的にお勧めします。 多くのフォーラムユーザー/ソーシャルメディアユーザーによって報告されました。

ビルド636でユーザーデータが削除された場合は、ロールバックしてビルド550に戻り、.regファイルをダブルクリックしてデータを復元できます。

lan-mLMC wrote on 6/1/2022, 10:07 PM ※Google翻訳にて翻訳後、引用

「Build636」でレジストリが削除されてしまうと、古いBuildに戻しても設定が戻らないので、先にレジストリをバックアップしておく様にとのアドバイスもあります。さらに公式アナウンスでの「Build636」について、

*ビルド636で保存されたプロジェクトは、以前のバージョンのVEGASPro19では開くことができません。

公式アナウンス ※Google翻訳にて翻訳後、引用

ともあるので、個人的には今回の更新行わずに少し様子を見ています。最近は更新による不具合がたびたびあるので、更新通知があってもすぐには更新せず、まずは公式フォーラムを覗いてみる様になりました。またVGAにnVidiaを使用していますが、こちらもドライバーアップデートで度々レンダリングが止まってしまう事があり、必ずしも最新ドライバーが最良とならない場合があります。

Build643

上記「Build636」が公開されてから数週間後、「Build643」が公開されています。アプリを起動してから表示される、更新通知ウィンドウの詳細内容では以下の様に記載されています。

バグの修正

・スマートズームプラグインでカラーグレーディングパネルを使用するとクラッシュする問題を修正しました

・ハードウェアエンコーダーとデコーダーの使用法は、関連する設定で期待どおりに機能します

・ProRes444のレンダリングが修正されました

・HEVCメディアがタイムライン上にあるときにシャットダウン時にクラッシュしなくなりました

・設定はビルド550から適切に引き上げられています

・GPUアクセラレーションをオフにすると、32ビットプロジェクトのパフォーマンスが向上します

VegasPro19 更新通知ウィドウ内より ※Google翻訳にて翻訳済み

「設定はビルド550から適切に引き上げられています」との内容から、「Build636」で発生していた設定の引き継ぎ問題は解消されている様子ですが、やはり「Build636」以降で保存したプロジェクトは、以前のバージョンでは開く事は出来なくなるので、旧バージョンにロールバックする場合には注意が必要です。個人的には現時点でも更新を躊躇っています。

追記

その後、Build「643」に更新を行いました。日本語環境(ソースネクスト版)のロールバックについても記載しています。

Build648(2022年12月追記)

2022年12月現在、VegasProは「20」が発売になっていますが、VegasPro19にも「Build648(MAGIX公式フォーラム)」が公開されました。最新バージョンの発売後、旧バージョンが更新されるのは私が記憶する限り初めてだと思います。クラッシュやハングアップの修正が多いので、これで安定するかもしれません。私は「20」を購入後「19」も残してはいますが、19は全く使用していません(一応648のアップデートはしました)。

・HEVCデコードのクラッシュを修正。

・360レンダリングが適切にフォーマットされるようになりました。

・プロジェクトの再生中に編集がハングアップする問題を修正。

・不適切にフォーマットされたクローズドキャプションファイルがレンダリング中にVEGASをクラッシュさせなくなりました。

・ピークビルディングのクラッシュを修正。

MAGIX公式フォーラム、アナウンスより ※Google翻訳にて翻訳済み

ただし私の環境では現在のVegasPro「20」でも、編集中やレンダリング中のクラッシュ・ハングアップがまれにあるので、こちらの更新も期待したい所です。

※これより以下の内容は、記事公開直後の内容(Build 532)です。

レンダリング後の動画ファイルサイズが「0バイト」

2022年3月現在、VegasPro19のBuild532では動画編集を行ってレンダリングを行うと、レンダリング完了後の動画サイズが「0バイト」になってしまい、実質動画が無い状態になってしまいます。MAGIX公式のVegasProサポートコミュニティサイトでも同内容の不具合報告がありますが、どうやら動画のプロジェクトファイル(セーブファイル)と同じ保存先にレンダリングを行うと、この不具合が発生する様子です。

回避方法としては動画のレンダリング先を、プロジェクトファイルとは別の保存先にすると正常にレンダリングが完了しますが、フォルダーを作成してプロジェクトファイルよりも下層のフォルダー(サブフォルダー)でも、同様に「0バイト」になってしまいます。従って保存先を全くの別ドライブにするか、プロジェクトファイルよりも上層のフォルダー、またはドライブ直下とする必要があります。

なお、この問題はMAGIX側にも伝わっている様で、調査が行われているとの事。ただしVegasPro19の次回更新時期についてはまだ明確に案内はされていません。先のVegasProサポートコミュニティでは、レンダリング用無料プラグイン「Voukoder」の使用を勧める書き込みがあります。私も実際に使用してみましたが、このプラグインでレンダリングを行うと、プロジェクトファイルと同じ保存先でも問題はありませんでした。※Voukoderの使い方についてはここでは説明しません。使用については自己責任にてお願いします。

デフォルトトラック高さが反映されない

次にこれはVegasPro19になってからだと思いますが、ビデオトラックとオーディオトラックの高さ設定が保存されません。元々のトラック高さは少々大き過ぎて、毎回個別に調整していました。

標準機能として、それぞれのトラック高さを任意に変更した後、右クリックから「デフォルトトラックプロパティの設定」でその高さをデフォルト値と出来るのですが、これが反映されません。

この回避方法もVegasProサポートコミュニティに書き込みがあり、メニューの「オプション」を「Shiftキー」を押しながらクリックする事で、通常では表示されない「内部」という項目が最下部に表示されます。

「内部」ではユーザー設定のさらに細かい内容を変更する事が可能です。非常に多くの項目があるので、下にある入力欄で「Track Height」と入力すると、絞り込み表示が行われます。「Video Track Height」と「Audio Track Height」のValue値を変更する事で、デフォルト高さを変更出来ます。※「内部」にある項目は変更するとVegasPro19の動作に大きく影響する物もあります。不必要な変更は行わない事をお勧めします。

別原因のレンダリング不具合(2022年11月追記・VegasPro20)

2022年9月、VegasPro20が発売されたので19から更新しました。上記の【レンダリング後の動画ファイルサイズが「0バイト」】の不具合は発生していませんが、時々レンダリング中にVegasPro20が落ちて(終了)しまう現象があります。ただしこの現象は以前のVegasProでもまれに発生していました。今回色々試した所、原因が分かった(あくまで私個人の環境で)ので追記します。

上記の様に、元動画(ソース)として3つのファイルをトラックに並べて編集を行いました。編集後にレンダリングを行うとVegasProが落ちてしまいました。レンダリングの進捗度は不定。VGAドライバーを最新からバージョンダウンしてみたり、「Voukoder」を使用しても変わらず。元動画はHDDに保存していますが、レンダリング先(保存先)をSSDにしても同様。そこで元動画の1つを「ミュート」してレンダリングしてみた所、正常にレンダリングが完了し、その後も不具合は発生していません。どうやら元動画の方の読み込みが追い付いていない様子です(10分以下であれば正常に完了する事もありますが)。

元動画もSSDに保存していれば回避出来るかもしれませんが、大量にある動画ファイルをSSDに保存する事はまだまだ金額的にも無理、また編集時にファイルを一時的に移動する事も面倒です。従って動画作成はなるべく元動画は2つまでとする事にしました。

またこれ以外にも、編集中の動画プレビューでフリーズしてしまう事があります(元動画の数に関係無く)。これも以前のVegasProからまれに発生していますが、自動バックアップのインターバルを「5分」程度にして時間的被害を抑える様にしています。

---2022年11月追記ここまで

注記(スクリーンショットについて)

掲載しているVEGAS Proの製品画面:©2003-2024 MAGIX Software GmbH.

その他の各ブランドやロゴ・製品名等は各製造者の登録商標です。

その他

今回の記事は短めですが、このブログ(Wordpress)での記事作成を、今さらながら「ブロックエディタ」で行ってみました。ブログを始めた当初から旧エディタ(クラッシックエディタ)を使い続けていましたが、サポートは2022年までの他、使用しているテーマやプラグインの対応もあり、いよいよ移行の必要性を感じました。しかしまだまだ分からない事が多く、使い慣れるには時間が掛かりそうです・・・。