当サイトは広告が表示されます。

ドライブルート29 県道210号線 中津川三峰口停車場線 ※2023年8月~通行止め解除

2017年11月22日ルート,動画,秩父,秩父おすすめ

自:埼玉県秩父市大滝(国道140号線との交差点)

至:埼玉県秩父市中津川(出合)

所要時間:約15分 距離:8.6km

スポンサーリンク

2022年9月発生 大滑ロックシェッド土砂崩れについて

以下に2022年9月に発生した、大滑ロックシェッドの土砂崩れについて記載しています。長いのでアコーディオン形式にしています。クリックする事で開きます。

2022年9月13日記載(2023年7月修正)

2022年9月13日朝、県道210号線で土砂崩れが発生したそうです。現在のところ県道210号線は国道140号線との交差点から、起点(ニッチツ秩父事業所)まで全域が通行止めです。NHKのニュースで少し現場が映りましたが、今回の現場は「大滑ロックシェッド」の様に見えました。

2019年に台風19号で崩落した「中双里ロックシェッド」よりも国道140号線に近い側です。現在の中双里ロックシェッドは仮設橋で通行可能となっています。今回はロックシェッド自体の崩落は無い様に見えましたが土砂崩れの規模が大きそうなので、復旧にはまた時間が掛かってしまいそうです。

迂回路としてはニッチツ秩父事業所から国道299号線の志賀坂トンネルに繋がる「林道 金山志賀坂線」がありますが、2019年から続く法面崩落や路体崩落で工事が続いていて一般車両は通行出来ません。ただしNHKのニュースでは「緊急車両しか通行は出来ない」と言っていたので、地元住民の方や関係者の通行は許可されるのかもしれませんが、この林道での往来は移動だけでも相当な苦労です。

西武バスの路線バス(中津川行き)については、国道140号線の「川又」で折り返しとの事。「大滑バス停周辺の土砂崩れによる通行止めの影響により…」と記載されているので、やはり大滑ロックシェッドの様です。→その後、秩父市HP埼玉県HPにも情報が掲載されました。

※2022年10月8日に地元住民への説明会が行われ、復旧に向けた予定も示された様ですが、条件付き交通開放が「来年(2023年)8月」となっています(上記秩父市HP内で説明会の資料が公開されています)。

※2023年6月に再び住民説明会があり、2023年8月から制限なしで通行止め解除の予定との説明があった様です。

以下、それぞれ秩父地域の国道・県道情報と林道の情報です。

また、県道210号線からふれあいの森側の「旧中津川林道(市道大滝幹線17号)」も大冠キャンプ場から先は通行止めです。

---2022年9月13日記載ここまで

2022年9月14日追記

↑昨年(2021年11月)の大滑ロックシェッド。黄色は今回の土砂崩れで塞がった位置。

↑2019年に崩落した中双里ロックシェッド。ロックシェッド(黄色)は無くなり、現在は仮設橋が通行出来ます。

↑出合バス停付近。直進が市道17号線で中津川集落、右折(トンネル)が県道210号線でニッチツ秩父事業所と林道「金山志賀坂線」。

↑出合バス停から先の県道210号線。とても狭い上にダンプカーも通ります。私は雁掛トンネルから先に進んだ事がありません。県道210号線はこの先、ニッチツ秩父事業所付近で林道「金山志賀坂」になります。

↑林道「金山志賀坂」と国道299号線の交点。2019年は入口付近も崩落しましたが現在は修復済み。

↑中津川集落内。

---2022年9月14日追記ここまで

2023年8月2日追記

2023年8月1日の12:00より県道210号線の通行止めが解除され、「大滑ロックシェッド」は片側交互通行にて通行可能になりました。ちょうど時間のある日だったので通行してきました。

国道140号線から県道210号線への交差点。通行止めはここから、2022年に閉鎖となった鉱山会社のある県道210号線の起点まででした。

しばらく県道210号線を進んで、「大滑ロックシェッド」の手前。ロックシェッドは片側交互通行になっています。

大滑ロックシェッドの様子。国道140号線から中津川区の集落へ進む際は、土砂崩れの様子は目に入りませんでした。

帰路となる反対方向、片側交互通行となる信号機の位置からは、ロックシェッドの上に土砂がまだ大量にある様子が見られました。また鉄骨による防護壁がロックシェッドから延長される形で設置されていました。今後は土砂の撤去や恒久的な対策工事が引き続き行われるそうです。

こちらは2019年に、完全に崩れてしまった「中双里ロックシェッド」。以前からの様子は変わっておらず、現在も仮設橋による片側交互通行で迂回しています。

出合バス停付近。直進は市道大滝幹線17号線で中津川区の集落へ。右折(トンネル方向)は引き続き県道210号線です。その先の林道「金山志賀坂線」は県道210号線が通行止めの期間中、住民と関係者だけの迂回路になっていましたが、県道210号線の通行再開と入れ替わりで再び通行止めとなりました(※2023年11月時点で、「上落合橋」まで通行可能、国道299号線への通り抜けは当面の間不可)。詳しくは下記にて。

また西武バスの「中津川行き(中津川線)」路線バスはまだ運行再開とはならず、今後の復旧工事の状況次第(西武バスHP)だそうです。三峯神社や川又、小双里までは運行しています(秩父エリア時刻表)。

8月1日は天気が悪く、ちょうど大滑ロックシェッドを通過するタイミングで土砂降りでした。出合バス停付近まで進んだ所で引き返しました。以下は当日の動画です。

しかし、現在はいずれも解除となっていますが、定峰峠(県道11号線)や土坂峠(県道71号線)、正丸峠(旧国道299号線)も土砂崩れで通行止めとなり、近年になって土砂災害が多くなっている事が心配です。

---2023年8月2日追記ここまで

2019年10月発生 中双里ロックシェッド土砂崩れについて

以下に2019年10月に発生した、中双里ロックシェッドの土砂崩れについて記載しています。アコーディオン形式にしています。クリックする事で開きます。

2019年11月11日記載

2019年10月12日、台風19号によって県道210号線の中双里ロックシェッドが土砂崩れによって崩落しました。約1か月後に現地を見て来ました。

中双里ロックシェッドから450mほど手前で車両通行止め。

その先で全面通行止め(徒歩にて確認)。

復旧中の中双里ロックシェッド(拡大画像)。

県道210号線上で国道140号線に近い地点。

中津川(ダム湖面)の様子。

---2019年11月11日追記ここまで

※中双里ロックシェッドはその後、仮設橋による片側交互通行になっています。

ルートについて

※以下で掲載している内容、画像(車載動画のキャプチャ)は全て2017年11月中旬の物です。

県道210号線「中津川三峰口停車場線」は秩父鉱山の鉱山会社の建物が続く中に起点があり、中津峡を抜けて国道140号線に繋がります。終点は国道140号線との交差点ではなく、その名の通り秩父鉄道の三峰口駅までになりますが、三峰口駅近くでの県道210号線はごく僅かな区間の様です。今回は国道140号線と県道210号線の交差点から、彩の国ふれあいの森方面に向かう市道と分かれる「出合」までの区間です。

国道140号線から県道210号線に入ると、しばらくは滝沢ダム建設で新しく作られた道でトンネルを幾つか通ります。5つのトンネルを抜けた先で旧道と合流し中津川に沿って「中津峡」を進みます。中津峡の名前が出てくるのはやはり秋の紅葉の時期で、先の旧道との合流点からの景色は素晴らしいです。「出合」が近くなると県道210号線と中津川を挟んで両側が絶壁となり、車内からは「壁」の頂上が見えません。「出合」までは片側1車線で十分広い道路になっているので、渓谷の中をゆったりと走る事が出来ます。

そう言えば、県道210号線は雁掛トンネルを通行しない、旧道側がいまだに県道指定されているのでしょうか?埼玉県の「森林管理道(林道)通行制限情報」にある、金山志賀坂線の詳細図(pdf)に記載されているラインがそうなっている様なのですが。→ 2023年11月、気になっていた現地を見て来ました(後に追記しています)。

周辺の施設・お店など

今回の県道210号線上には、途中で立ち寄れるお店はありません。ただし秋の紅葉シーズン中に限り、「相原橋観光トイレ」のあるスペースに「後藤商店」さんが屋台を出しています。しし鍋などの様々なメニューがあります。自販機は道中に一切ありません。一番近い場所で国道140号線の滝沢ダムの管理所か滝沢サイクルパーク、または「出合」を過ぎて市道側を進んで「彩の国ふれあいの森」か「中津川渓流釣場」になるかと思います。下記写真は紅葉シーズン限定の後藤商店さんです。

トイレは2か所、上記の後藤商店さんがある場所に「相原橋観光トイレ」と滝沢ダムの「貯水池上流端広場」入口にある「大滑沢公衆トイレ」です。どちらも秩父市の観光トイレです。また「貯水池上流端広場」よりもさらに下流側で、県道210号線とは対岸にあたる市道に「塩沢望郷広場」がありますが、こちらにはトイレはありません。

「貯水池上流端広場」と「大滑沢公衆トイレ」については下記を見て下さい。

その他・補足

県道210号線のお勧め時期はやはり紅葉シーズンですが、トンネルが多いので紅葉を見るには惜しい部分があります。県道210号線の現道であるトンネルの脇には旧道がありますが、「仏石山トンネル」の旧道は「仏石山遊歩道」、「持桶トンネル」の旧道は「持桶遊歩道」とされています。しかし落石などが部分的に起こっていて、遊歩道と呼ぶには少し厳しい部分があります。通行には十分注意が必要です。

また県道210号線を「出合」まで来ると「出合トンネル」が右折側にありますが、右折して出合トンネルを通過する側が県道210号線で、その先は秩父鉱山に向かいます。直進側は市道(旧中津川林道)で彩の国ふれあいの森や中津川渓流釣場に向かいます。「出合」まで車出来てUターンする場合は、この県道210号線と市道の交差点でUターン出来れば良いのですが、対向車などが居る場合は市道側で彩の国ふれあいの森の方向に向かい、その道中あるいはふれあいの森でUターンした方が無難です。「出合」から先の県道210号線は非常に狭く秩父鉱山からのトラックも行き来するので、すれ違いもかなり困難になります。今回私は県道210号線に進んでしまい、鉱山会社のある広い部分でUターンしようと思ったのですが、その道中の「雁掛トンネル」が通行不可となっていたので、その場でなんとかUターンして戻りました。下記は市道との交差点になる「出合」付近と、雁掛トンネル手前の通行止めの案内ゲートです。ゲートの先に雁掛トンネルがあります。

雁掛トンネルは2017年11月現在「トンネル内崩落の恐れがあるため」当面の間、通行止めとなっています。ただし例外かとは思いますが鉱山会社のトラックは通行していました。さらにそのトラックに続いて付いて行ってしまう一般車両やバイクもいましたが・・・。通行止めの情報は下記にて公開されています。

また市道側(市道大滝幹線17号線)も2017年11月現在、「王冠キャンプ場」から先は通行止めになっている様で、こちらは復旧の見所も無いという事になっています。

※2019年6月6日から市道大滝幹線17号線(旧中津川林道)の通行止めが解除されています。ただし通行出来るのは日中のみです。またいずれ冬季となる時期は通行止めになる可能性があります。

※市道大滝幹線17号線(旧中津川林道)は2019年10月の台風19号の接近に伴って再び通行止めになりました。解除の見込みはたっていません(当面の間)。

下記は「出合」から県道210号線を進んだ時の様子です。狭い渓谷の中を進んでいきます。紅葉は綺麗なのですが、道の狭さと対向車への注意が常に必要です。しかしこんな所によく道を通したなと思います。

雁掛トンネル付近、県道210号線の新旧道について

2023年11月、気になっていた県道210号線の雁掛トンネル付近の様子を見て来ました。長いのでアコーディオン形式にしています。クリックで開きます。※この項目で掲載している写真は2023年11月上旬に撮影。

先に記載した、県道210号線の雁掛トンネル付近について、埼玉県の「森林管理道(林道)通行制限情報」で公開される詳細地図(林道「金山志賀坂線」)では下記の様になっています。

埼玉県HP・pdfより引用、一部追記、修正

県道210号線を起点(鉱山会社)側から進んだ場合、雁掛トンネルは通過せずに手前から時計回りに進み、大黒橋と大黒トンネルの間に繋がっていて、県道210号線と同色で描かれています。以下ではこのルートは「旧道」として扱います。

上記に改めて、OpenStreetMapの地図(※1)に描き直してみます。なお参考にしたサイトがあり、そのサイトでは正式に許可を得て鉱山会社について調査した記事が公開されています。非常に貴重な内容で、この中に当時の地図が記載された書籍が紹介されています(参考サイト:その1その2)。

参考サイトで紹介されている書籍の地図によると、雁掛トンネルを通らないルートは大黒鉱へ行く為のルートで、「旧道(山道)」となっています。これは現在では旧旧道にあたるルートでしょうか?また素掘りトンネルの先には「沈殿池」が描かれています。OpenStreetMapでは旧旧道の途中までが描かれている様に見え、さらに大黒鉱前の県道210号線に色がありません(林道「上野大滝線」が重複しているので、そちら側?)。

上記が雁掛トンネルの県道210号線起点側から左にある、素掘りトンネル(※1の地図でa)です。ストリートビューでも確認出来ます。ただしその先は現在、鉱山会社の私有地なので立ち入る事は出来ません。素掘りトンネルの出口を見ると、登り坂になっている様子。さらにGoogleMap(その1その2)や、こちらのYouTube動画では素掘りトンネルは2つ存在しています。

素掘りトンネル前から左に目を向けると、崩れかけた建物が見えます。参考サイトの地図によると「宿舎」とありますが、これがその物かは分かりません。

さて、次に素掘りトンネル前から雁掛トンネルを通過して大黒橋を渡ります。その先の大黒トンネル手前にスペースがあります(※1の地図でb)。このスペースから川を覗くと橋台の様な出っ張りと、碍子の付いた細い電柱?が見えました。

大黒橋(※1の地図でc)に戻り、橋の上から大黒トンネル方向(下流)を見てみます。

出っ張りの石垣が見えますが、現在の県道210号線とは高さが違います。橋台の場合、橋を架ければ路面は近い高さにもなりそうですが、出っ張りに立つ細い電柱?の存在が謎です。また、対岸の様子は木々が生い茂っていて良く見えませんでした。

ちなみに大黒橋から反対方向(上流)を見ると、川からだいぶ上の位置に穴が開いていました(※1の地図でd)。何のためか、どうやってアクセス出来たのか分かりませんが、木製のバリケードに「立入禁止」のプレートも見えます。

上記は大黒トンネル手前に設置されている、防災指定地の案内表示です。これに地図が記載されていますが、下記矢印の位置にトンネル出口の表記があります。

これに旧旧道、旧道となるルートを追記してみましたが、等高線を考えると旧道の2つ目のトンネルは「?」の位置にあっても良さそうに思います。それとも、トンネル出口の表記は2つ目のトンネルで、その先は大きく川沿いに回り込んでいる?

とりあえず、現地の様子はここまでです。大黒トンネル側から川の対岸となる場所をもっと調べれば、旧道のおおよそは分かりそうですが、鉱山会社の私有地が絡むので深く立ち入る事はお勧めしません。

地図について

© OpenStreetMap contributors 記事内の地図(画像)はOpenStreetMapを使用しています。

動画(2023年11月更新)

昨年は通行止めで通る事の出来なかった県道210号線。2年ぶりの様子です。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。