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Windows11向け、10年(?)ぶりに自作PCを更新

2025年3月23日Ad

これまで使用しているデスクトップPCは、約10年前に自作した物です。OSは未だにWindows10ですが、最初はまだWindows7だった様な?そして、Windows10サポート期限の2025年10月が近付いてきましたが、CPUとTPM2.0がアップグレード要件に対応していません。TPM2.0についてはモジュールの追加で対応も出来ますが、CPUはどうしようもなく、仕方がないのでいよいよマザーボードからの更新を決断しました。

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これまでのPC

  • CPU:Intel i7-3770
  • MotherBoard:MSI Z77MA-G45
  • Memory:CFD DDR3-1600 8GB*2 スタンダード
  • VGA:MSI GeForce RTX 2060 VENTUS 12G OC
  • SSD:Intel SATA 6Gb*2・NVMe M.2 SSD(拡張ボード経由)
  • 電源:玄人志向 650W
  • OS:Windows10 Pro

CPUは第3世代のIvy Bridgeという…。Windows11の要件は第8世代以降。マザーボードは最初は確かASUS、次はGIGABYTEだった記憶。どちらもBIOSが飛んでしまいCPUはそのままで、現在は3枚目となるMSI。VGAは最初は何だったか?MSIのGeForce GTX970 GAMING 4Gを長らく使用して、去年中古でRTX2060の12GB版に交換とNVMeのSSDを追加しました。

デスクトップPCでの主な作業は、車載動画の編集。フルHD(1080)で撮影・編集しているので、正直この構成でも全く支障はありませんでした。動画の書き出しは60fps程度ですが。

中古RTXに交換したのは、Stable Diffusion WebUI Forgeを試してみたかったから。RTX3000番台でメモリー6GBや8GBよりも、RTX2060の12GBの方がStable Diffusionでは生成速度が速い様子だった事と、RTX3000番台からは接続がPCI Express 4.0で、そもそもマザーボードが3.0までだった事もありました。

新しいPC

使用してきたデスクトップPCは長らく都度自作で、当初は色々ゲームもやっていた事もあり常に最新を追っていましたが、ゲームもほとんどしなくなり、今では逆に最低限の性能があれば良いという状態です。そもそも組み立てからOSインストール、環境の移行などの作業が急激に「面倒」と感じる様になってしまいました。これまでの構成で使用し続けてきた理由も、単純に移行作業が面倒という理由が一番でしたが、最近のPC、特にVGAについてはスマホ同様に価格が高すぎる…。今回、移行作業は仕方がないとして、出来るだけコスパの良い構成にしようと、次の様に考えました。

  • CPU:i5-12400F
  • MotherBoard:MSI PRO B760M-A DDR4 II
  • Memory:CFD panram DDR4-3200 16GB*2
  • VGA:MSI GeForce RTX 2060 VENTUS 12G OC ⇒流用
  • SSD:ADATA NVMe M.2 LEGEND 850 LITE 1TB
  • 電源:玄人志向 650W ⇒流用
  • OS:Windows11 Home

AMDのRyzenも考えましたが、Ryzenの下位モデルでも一時期の価格から上がったままの状態が続いている印象。また動画編集については、アプリ等の安定性でもIntelの方が安心感が個人的には大きいです。

現在ではIntel Core Ultraが出ていますが、さすがに価格が高い。旧世代でも13・14世代は不安定動作の不具合。そこで現在でも購入が可能で安価な12世代のi5にしました。マザーボードはH610チップセットとも迷いましたが、SSDの性能アップもしたいので、PCIe4.0が使えるB760にしました。合わせてそれに対応するM.2 SSDも。

これで約5万円ちょっとで済むか?と思った時、OSを忘れていました。Windows7のリテール版が1つ余っているので、これでWindows10にしてからさらにWindows11?とも思いましたが、2023年9月で「7から10へのアップグレード」は終了していました(これもそもそも、ですが)。Amazon等ではWindows11の安いライセンスキーも販売されていますが、OEMやVL版では怖いので、リテール(USB)版を購入しました。OS込みで約6万円となりました。結果的にMSIばかりですが、これまでの経験上で不具合の記憶はありません(GTX970のメモリー問題はありましたが、これはnVIDIA側の問題だったかと)。

ちなみに購入はマザーボード・メモリー・OSをAmazonから、CPU・M.2 SSDはドスパラから。Amazonではスマイルセール中に購入して、特にマザーボードが約3000円引きでした。

組み立て作業

これまでのPC

頻繁に自作PCを入れ替えていた頃、同じPCケースを2つ用意して新旧構成で交互に入れ替えていました。今回もこの方法でこれまでの環境を残し、残っていたもう一方のケースに新しい構成を組みます。残っていたケースにはi7-2600に加え、まだフロッピーディスクドライブが…。

これまでの構成から流用するVGA、電源、バックアップ用のHDD等を外します。VGAは以前のGTX970をこれまでのPCに再装着。電源は残っていたケースにENERMAXの550W電源がありますが、玄人志向の電源(650W)の方が容量が大きいので、交換。電源もずいぶん長く使用している気がしますが、使える内は使います。

GTX970などに戻した、これまでのPC。CPUクーラーもリテール品からは替えていました。VGAのドライバーを入れなおして、Windows10環境も残しておきます。移行が必要なデータも大量で、新しいPCもすんなりと立ち上げられる保証も無いので。

新しいPC

組み立て

新しいPCを組んでいきます。

マザーボードにCPUとクーラーを取り付けます。今回は素直にリテールファンを利用。それでも最近のリテールファンも、かなりしっかりとした物になった印象です。グリスもそのまま付いている物を。

マザーボードはmicroATX。一時期は無駄に、キャスターのついたフルタワーケース(腰下ぐらいの高さ)も使っていました。そう言えば、今回のマザーボードにはCMOS用の電池が見当たらなかったのですが、探すとバックプレート側のUSB端子裏に…。これ、交換出来るのか?

メモリーはいつもCFDのスタンダードメモリーですが、今回はAmazonのセールでpanramの方が安かった。また、MSIで検証済みメモリーとしてもリストされていました。M.2 SSDはPCIe 4.0対応で、これはドスパラ専売品との事。マザーボードにはM.2用ヒートシンクも付属しています。

この状態まで組んだら、ケースに入れます。

ケースに入れてRTX2060も組み込む。その後、電源も接続。HDD類はまだ未接続。

ここまで組んで、CPU(ATX)用の電源コネクターが足りない事が発覚。電源には4ピンが2つしかないけれど、これは組み合わせて8ピンとして接続するので、あと1つ4ピンが足りない。ただし8ピン+4ピンの場合、4ピン側はオーバークロック時などでの補助電源用途が主との事で、接続しなくてもPCは立ち上がるらしい…。マザーボードの取説には全部接続とありましたが、とりあえずこのまま。問題があれば変換ケーブルを買う事にしました。

しかし最近のマザーボードには、LEDや水冷ファン用のコネクターまであるとは。ただ、10年経っても基本的な組み立て方法は変わりなく、迷う事はありませんでした。逆に昔の方がOSのインストールには手が掛かった記憶。ドライバーも1つ1つ入れていたし。

立ち上げ

本当は最小構成で電源を入れてみる事が基本の様ですが、グラフィック機能のないCPUだし、他はメモリーとSSD程度なので、あまり気にせず電源をON。

…BIOSが出ません。モニターは何か反応している様子。マザーボード上にあるLEDを見てみると、

DRAMエラーが出ています。仕方がないので2枚のメモリーを1枚ずつにしてみると、1枚は正常にBIOSが表示され、もう1枚では表示されず。4つのメモリースロットのいずれでも、この結果は変わらず。どうやら2枚中1枚が初期不良…?。

メモリーもAmazonで購入した物で、いつもCFDにするのは入手のし易さと、相性や永久保証が付いている為。これまでその保証を利用したことはありませんが、スタンダード版よりも「高品質」を謳うpanramなのに。仕方がないので、初期不良として交換して貰いました。このやり取りは別記事で書く予定ですが、ここで一旦立ち上げ作業は中断しました。残しておいて良かったWindows10環境。

メモリー1枚時の様子。BIOSバージョンはこの時点での最新でした。

4日ほどで交換品としたスタンダード版が届きました。同じpanramにも交換出来ますが、さすがに。

無事に2枚、32GBが認識されました。しかし未だに「相性問題」ってのも理解に苦しむ。規格とはなんぞやと。

この後は購入したリテール版Windows11のインストールですが、USBメモリーを指して実行するだけなので、その様子は省略。ドライバー類も最初からすべてインストールされ(その後、さらに色々更新がありましたが)、あっけないほど簡単に終わってしまいました。

交換したCFDスタンダード版のメモリー。両面2Rのサムスンチップでした。panramは…実際どうなんでしょう?

M.2スロット(PCIe 4.0 x4)に接続したADATAのM.2 SSD。仕様はリード5000MB/s・ライト3200MB/sなので、それ以上の速度は出ている様子。

こちらはこれまでのPCで、拡張ボード経由で使用していたM.2 SSD。ただしこちらのSSDはPCIe 3.0で、仕様ではリード2800MB/s・ライト2000MB/s。ライトがかなり優秀。どちらも使用していく内にどうなるかは分かりませんが。

最後に一応、ゲームのベンチマーク。ストリートファイター6、4KのHIGHEST設定では、さすがに設定変更が必要。2560*1440で快適。ちなみにこれまでのPC(GTX970)ではフルHDのHIGHESTで、スコア40で設定変更が必要、NORMALでもスコア70で設定変更を推奨、でした。

モンスターハンターワイルズ、4Kでは低設定で快適、2560*1440の中設定で快適、フルHDであればウルトラ設定でも快適。どちらのゲームもボトルネックはRTX2060で、GPUが100%時でもCPUは40%程度。ベンチマークで最大負荷を掛けてもPCが落ちない事が確認出来ました。4ピンの電源コネクターも接続しなくて大丈夫そう。

現在は一応データの移行も終わり、Windows11をメインに使用しています。正直、通常の使用感に大きな差はありませんが、動画エンコードではこれまで60fps程度だったものが、100~110fpsにまで上昇しました。それでもエンコード時間では数分の差でしかありませんが。

さて、これでまた数年は大丈夫でしょう。怖いのはやはり電源か。

スクリーンショットについて

Street Fighter 6(Capcom)/Monster Hunter Wilds(Capcom):個人向けガイドライン