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WRX パワステポンプの異音・フルード漏れの修理について

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長年、冬季の寒い時期になると私のWRX(VAB-A)ではパワステポンプから異音が発生し、最近ではパワステポンプ本体やリザーバータンクなどから、パワステフルードの漏れまで発生してしまいました。異音のみなら季節の風物詩と割り切る事が出来ましたが、フルード漏れはさすがに見逃せないので、重い腰を上げてようやくディーラーにて修理を行いました。

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異音発生から漏れの発生まで

車両購入~

私のWRX(VAB-A)は新車購入から既に8年(2022年8月現在)。走行距離ももうすぐ9万キロです。今思えば、購入当初からハンドルを切ると「シュルシュル~」という音が微かに聞こえていました。フルード液が循環している様な音で、こんなもんかな?と思っていました。また車内で音楽でも聴いていれば、聞こえないレベルでした。

ただ、定期点検時に何となくこの件をディーラーの担当さんに伝えた所、保証もあるのでステアリングギヤボックスを新品に交換してみましょうと言われ、後日交換しました。ギヤボックスの交換には驚きましたが、同時にSIドライブの制御側(基盤?)の交換もさせて欲しいとの事で、これも同時に行いました。SIドライブについてはVAB-A型の初期車に、エラー感知がシビア過ぎる個体があった様です(リコールではない)。

そして肝心のギヤボックス交換後は、正直あまり変わった様子はありませんでした。ディーラーの担当さん曰く、元々ポンプ負荷が高いけれど、WRXのタイヤの太さやステアリングギヤ比もあって、この様な傾向があるとの事。

4,5年目~

購入から4,5年ほど経過した冬季から、徐々にパワステポンプから「ウィ~ン」という音がする様になりました。寒い朝にエンジンを始動した直後から音がしますが、エンジンが温まると共にこの音も治まり、また春以降は始動直後でも音はしません。少し気になりつつも、その他に不具合は無いので結局放置しました。

6,7年目~

6,7年目になると、冬季のパワステポンプからの異音がさらに大きくなりました。相変わらずエンジンが温まると治まるのですが、音がしている間は歩行者が振り返るレベルです。そしてステアリングを切るとステアリングにガガガ…と振動まで出る様になりました。ただしこの振動もエンジンが温まると異音と共に消えます。

さすがにパワステポンプやフルードの漏れが気になり始めましたが、7年目には洗車をすると虹色にキラキラとした水が流れている事に気が付きます・・・。この時点ではエンジンかミッション、ドライブシャフトブーツなど色々と可能性もありますが、一番怪しいのはやはりパワステ関連です。

そして冬の初め、自分でスタッドレスタイヤに交換した際に下回りを確認すると、ステアリングギヤボックスの下付近が濡れているのを発見してしまいました。その後の定期点検で見て貰った所、ステアリングギヤボックスのホースとの継手から漏れているとの事。後日継手類の交換修理を行いました。

8年目

とりあえず、ステアリングギヤボックスの継手を修理しましたが、冬季の異音や振動は相変わらずです。時々パワステポンプをチェックしていましたが、ついにポンプの下に漏れを発見してしまいました。さらにフルードの流れるホースライン上を目で追うと、接続部やリザーバータンク付近の汚れが酷い。明らかにここからも漏れている様子で、リザーバータンクに至ってはキャップから吹き出している様子です。

さすがにこの状況には驚きましたが、幸いフルード量はリザーバータンクで「MIN」を下回ってはいませんでした。これはもうポンプから修理だと覚悟した上で、一時しのぎ的に漏れ止め効果のあるフルード液を注ぎ足していました。

ただしこの漏れも冬の寒い時期だけの様で、春以降の暖かい時期では異音や振動と共に治まってしまいます。春以降は本当に何事も無い状態です。結局はこの繰り返しなので、修理もなかなか実行出来ませんでした。

パワステポンプの修理

今年(2022年)でいよいよ9年目。現在(夏季)はパワステポンプの異音やステアリングの振動は無く、フルード液の減りも確認出来ませんが、このまま漏れを放置する事は出来ないので、定期点検に合わせて修理を行いました。事前に修理見積をして貰った上で、修理作業は定期点検と合わせて1泊2日でした。修理内容はパワステポンプ本体を新品に交換し、フルードの流れるホース類も全て新品に交換しました。

気になる修理金額は、約12万3千円・・・。ただし現在は部品価格の上昇や部品納期の長期化もあり、修理金額全体についてもおそらく上昇傾向かと思います。

修理後の様子

修理は7月の夏季に行ったので、修理前と修理後で違いは実感出来ません。あえて言えば、部品類が新しくなって綺麗になった事くらいです。修理の効果を実感出来るのは、やはり冬季の寒い時期になってからだと思いますが、さすがにもう大丈夫でしょう。しかしパワステポンプに対する、根本的な負荷の解消とはなっていないので、また同じ運命をたどる可能性も高いと思っています。ちなみにWRXの取説には、ステアリングは目一杯まで切る事が無い様にとの注意書きがあります。この事からもパワステポンプへの負荷が高い事が分かります。世の中は運転支援機能の点からも電動化が進んでいますが、それでも個人的には油圧式の方が好みです。

振り返れば、ステアリングギヤボックスの継手の修理時に今回のパワステポンプごとの修理を行えば、二度手間にならすに済んだのに・・・。漏れが一気に進んだ原因としては、シールやパッキンが劣化して一度エアを噛み始めると、そのエアによって接続部やリザーバータンクからの漏れ(吹き出し)も一気に増えてしまうそうです。

パワステポンプの修理を行った事で車の乗り換えも、さらにしばらくは無しと決めた事になります。WRXは新型でMTのSTIは出ない様ですし、そもそも自分が次もMTで良いのか、峠道や林道を走る上ではやはりジムニーが良いなぁなどと色々悩んではいるのですが・・・。

動画

動画を作成しています。内容的にはこのブログと変わりありませんが、異音等の参考になれば。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。