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WRX 純正ワイパーのゴム交換(PIAA社製・替えゴム)

2020年7月14日Ad,動画,社外部品・DIY

半年毎に行っているディーラーでのWRX(VAB-A)の定期点検ですが、前回時にワイパーのゴム劣化を指摘されていました。その時はまだ拭きムラなどは無かったので、次回の予定という事で特に交換はしませんでしたが、最近明らかにワイパーの軌道上に線が残る様になってしまいました。そこで今回は自分でワイパーのゴムを購入して交換する事にしました。

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注記

この記事の内容は実際に私の車両(WRX STI VAB-A型)で行った内容ですが、ワイパーや替えゴムの交換に関わる製品の仕様や型式等は実際に御自身の車両に合わせて、必ずスバル用品株式会社およびPIAA株式会社のサイトで確認して下さい。情報が更新・変更される可能性があります。記事内容と相違があった場合でもその責任を負う事や保証は出来ません。

純正形状に対応するワイパー・替えゴム

今回交換するのはワイパーのゴム部分のみです。カー用品店やホームセンターでは「替えゴム」として販売しています。ワイパーアームから繋がる、ゴムと同じ長さの金属部分を含んだ物は「ワイパーブレード」と呼ばれ、同じく替えゴムと並んで店頭で販売されています。以下よりワイパーブレード=ワイパー、ゴム部分のみ=替えゴムと表記します。

スバル用品株式会社で調べる

まずは現在車両に付いている純正ワイパーの型式を調べます。車両の取扱説明書にはワイパーの外し方は記載されていますが、型式は記載されていませんでした。代わりにスバル用品株式会社のサイトで純正ワイパーの型式を調べる事が出来ます。

上記サイトで調べると、PIAAのシリコートワイパーが純正品となっています(PDF適応表上部に「純正ワイパー(生産ラインで装着)」とあり)。適応表でWRX STI(VA型)のワイパーの型式を見ると運転席「82(650)」、助手席「5(400)」とあり、さらに替えゴムは運転席「SAA30270UB」、助手席「SAA30250UB」となっています。ディーラーで替えゴムを購入・交換する場合はこの「SAA~」の型式になりますが、結局はPIAAの製品である事が分かりました。

リア用ワイパーについては樹脂ワイパーで「適応なし」となっていますが、替えゴムは同じPFD適応表内の下部にある「樹脂ワイパー用適応表を確認」とあります。しかしWRX S4の記載はありますが、WRX STIがありません(2020/5版の適応表にて)。S4と同じ気もしますがPIAA製品なので、フロント側と合わせてPIAAでの型式(元の型式)を調べる事にします。

※アイサイト付きの車両はアイサイト対応ワイパーの装着が必要になっています。

PIAA株式会社で調べる

PIAAでの型式を上記PIAA株式会社のサイトで調べます。私のWRX STI(VAB・H26.8~H28.4)で見ると、フロントはスバル用品株式会社と同じ「82」と「5」、リアが「5RL」である事が分かります。替えゴムについては運転席「97(98F)★」、助手席「90(94F)★」、リア「5D」となっているので、店頭ではこの型式(97・90・5D)でそれぞれ購入する事になります。

※ただし正確にはこれらは「呼番」で、シリコートやグラファイトといったゴム材質による製品違いで正確な型式が存在します。同じ呼番であれば装着出来るので、呼番を目標にしてゴム材質を店頭で選択した方が分かり易いと思います。以降も型式=呼番で書き進めます。

※リアについては同じWRX STI(VAB)でも年式で型式が異なっています。H28.5~では「103(112F)★」となっています。ただワイパー(ブレード)はどちらも同じ5RLなので、替えゴムによる違いが何なのかは分かりません(2020年7月現在)。

98Fと94Fでも購入・使用出来ますが、「F」の付く型式は少し長めのフリーサイズとなっていて、ワイパーの長さに合わせて自分でカットします。スバル用品株式会社の型式ではこちらの製品になっている様子です。さらに★マークは替えゴムに金属レールが付属していない事を意味しています。交換時に古いゴムから金属レールを外して再利用する必要があるので、先に古いゴムを外して捨ててしまわない様にします。

82・5・5RLの型式でワイパーごと交換する事も可能ですが、ワイパーごとであればPIAAから販売されている別形状のワイパー(エアロヴォーグ等)に交換する事も可能です。形状を変えた場合は替えゴムの形状(型式)も変わります。中古車で購入した車両ではこの別形状になっている場合もあるので、現車の確認やワイパーごとの交換が必要になる場合があります。

PIAAではデジタルブックも公開されているので、こちらからでも適合を調べる事が出来ます。

店頭で購入する

PIAAの型式を控え、近所のホームセンターに行きました。ワイパー・替えゴムも大量に置いてありましたが、肝心のPIAAを扱っていませんでした。あったのはNWBガラコブランドでした。NWBやガラコでも適応するワイパーがありますが、当然それぞれ型式が異なります。調べていなかったのでこの日は諦めました(PIAAであればスバル用品の確証もあるので)。

日を改めてPIAAを扱っているホームセンター(コメリ)に行って替えゴムを購入しました。コメリはネット通販上で店頭在庫も確認出来るので便利です。ただし欲しい替えゴムはゴム材質でグラファイトしかありませんでしたが、特にこだわりは無かったので問題はありません。また今回はフロントの2本のみを購入していますが、リアについても以下で記載します。

交換する(フロント側)

※ワイパーの形状やワイパーアームとの連結方法は車両メーカーや車種で様々です。以下での記載はあくまで私の車両での様子です。

ワイパーアームからワイパーを外す

ホームセンターで購入後、場所を変えてさっそく交換してしまいます。まずはワイパーアームからワイパー(ブレード)を外します。

ワイパーアームが繋がる部分にフタがあるので、上記の様に開きます。指だけでも可能ですがマイナスドライバーを使った方が楽かもしれません。

次にワイパーをワイパーアームの方向へ押し込みます。この時、フタを開けて見える空間が埋まるまでワイパーが移動します。

これでU字になったワイパーアーム先端からワイパーが外れます。運転席・助手席ともに同じです。

ワイパーを外したワイパーアームでガラスを傷付けない様に注意が必要です。ワイパーアームを立てておいても良いのですが、不意の突風で倒れる危険もあるので雑巾の様な物を挟んでおく方が良いと思います。

古いゴムを外す

ワイパーから古いゴムを外します。後端側にストッパーとストッパー穴があるので、こちら側からゴムを引き抜きます。古いゴムは端が切れていて、だいぶ劣化が進んでいました。

ちなみに先端側にはストッパーやストッパー穴もありません。

!注意!

新しい替えゴム(★マークの付いていた呼番)には、金属レールが付属していません。古いゴムに付いている物を外して再利用する必要があります。また金属レールは左右に2本それぞれ向きがあるので、新しい金属レールに付け替える際には新旧を並べて、比較しながら1本ずつ行う事をお勧めします。金属レールを先に捨ててしまったり、新しくしたい場合はワイパー(ブレード)毎の交換になります。

新しいゴムに金属レールを付ける

外した古いゴムから金属レールを外して新しいゴムに付けます。2本の形は同じですが後端側での向きが対称ではありません。先端側には特に何もありません。

新しいゴムをワイパーに付ける

金属レールを付けた新しいゴムをワイパーに付けます。外した時の逆方向となる、ストッパーとストッパー穴が無い方をワイパー後端側から刺し込みます。

運転席側、助手席側共に新しいゴムに替えました。

ワイパーをワイパーアームに戻す

最後に新しいゴムが付いたワイパーをワイパーアームに戻します。これも外した時の逆となり、フタを開けて見える空間にワイパーアームのU字部分を入れ、ワイパーアームとは逆方向に引く形です。最後にフタを閉じます。

確認する

取り付けた直後は、新しいゴムのストッパーとストッパー穴がワイパーの後端側に来ているか確認します。先端側にある場合は新しいゴムをワイパーに付ける際の方向を間違えています。先端側にあると遠心力でゴムが外れてしまう恐れがあります。

最後にウォッシャー液を出しながらワイパーを動作させて、状態を確認します。

リア用ワイパーについて

スバル用品株式会社のサイトでは記載の無かったリア用の樹脂ワイパーですが、PIAA株式会社のサイトではワイパーが「5RL」、替えゴムが「5D」である事が分かりました。

ちなみに私はリア用ワイパーについては5RL(幅400mm・写真上側)ではなく、1RL(幅305mm・写真下側)に変更していました。理由はあまりリア用ワイパーは使用しないし、見た目上も少し大きく感じた為です。全く使用しないのであればワイパーのモーターごと外してフタをしてしまう方法もありますが、それはさすがに面倒です。

リア用ワイパーの外し方はとても簡単です。ワイパーの後端側から回転させ、そのまま横方向へ引くと外れます。外れない時は回転出来る所まで回転させた後に、少し強引にさらに回転させると外れます。ただしゴム部分の損傷に注意して下さい。

ワイパーの軸部分にはストレート箇所があり、回転させる事でワイパーアーム側の狭いはめ込み箇所から抜ける形です。ワイパーアームが入る部分が同じ形状になっているので、戻す時に方向を間違える事もありません。

またリア用ワイパーは「抱え込み」タイプで両端にストッパーとなる引っ掛かりが付いています(上記赤丸)。従って先端部と後端部のどちらからでも、ゴムの取り外しが出来ます。

新しいゴムを取り付ける場合、ゴムにはストッパー等はなく、金属レールも見た目上は切り欠きも無くストレートなので方向性は無い様に思えますが、PIAAの取り付け方法としては「金属レールの幅が狭い方からワイパー後退側に通す」事になっています。今回はリア用ワイパーの替えゴム「5D」(私の場合は1RL用の「1D」)を購入していないので不明ですが、替えゴムではその様になっているのかもしれません。また5Dには適応表に★マークが付いていないので金属レールも替えゴムに付属しており、古いゴムから付け替える必要は無い事になります。

新しいゴムを付けると、上記の様に金属レールの方にワイパーのツメが入ってしまう事があります。これは正しくなる様に修正する必要があります。

・・・しかしリア用ワイパーを外した所、思いのほか劣化していたので結局は元の「5RL」に付け替えておきました。あとはまたエアコンフィルターの交換も勧められると思うので、エアコンフィルターも別途購入して交換する予定です(今回のホームセンターでは売っていなかった)。

動画(2022年9月追記)

2022年9月、2回目のゴム交換を行いました。前回(この記事作成時)から約2年で、ワイパーからビビリ音が聞こえてきました。動画の内容はこの記事内容とあまり変わりません。換えゴムも前回と同じ物です。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。