WRX フロントバンパー修理と、代車「レヴォーグ(VN5・GT-H EX)」について
つい先月に3回目の車検を終えたWRXですが、その後すぐに修理入庫しなくてはならない状況になってしまいました。現在はその修理をはじめ費用等に関しても全て問題無く対応して頂いているので、詳しいやり取り等の内容は記載しませんが、修理としてフロントバンパーを交換する必要がありました。また修理入庫中(数日)の代車として2代目レヴォーグを貸して頂いたので、この記事では主にそのレヴォーグについてです。
WRXのフロントバンパー交換
3回目の車検時の内容については以下の記事を見て下さい。
修理前
状況としては私自身が全く関わっていない状態で外部から接触があり、上記の箇所に接触痕が付きました。初めに見た時は磨く程度で直りそうで、車両的には全然大丈夫だと思ったのですが・・・。
実際には内部でバンパーとヘッドライトウォッシャーの取付部にダメージがあるとの事で、その辺りを一式交換する事になりました。確かにヘッドライトウォッシャーは手で回転してしまう状態でした。
そしてよく見れば、左右でボンネットとの隙間も違っていました。ただしバンパーもヘッドライトウォッシャーもグラグラする様な事もなく通常走行は可能だったので、後日日程を調整してから修理しました。
修理後
フロントバンパーが新品に交換されました。フォグランプ周りやリップスポイラーは今までの物を付け替えです。
ヘッドライトウォッシャーの蓋の裏側は汚れで真っ黒でしたが、新品なのでピカピカになりました。車の顔だけピカピカなので、逆に他の汚れや劣化を気にしてしまいます。
代車 2代目レヴォーグ(VN5型・GT-H EX)
修理には数日掛かるとの事なので代車を借りましたが、用意して頂いたのは2代目のレヴォーグだったので少々驚きました。昨年(2020年)に2代目の新型になりましたが、初代(VM4型)を含めてレヴォーグには1度も乗った事がありませんでした。今年(2021年)に入って別の修理と、今回の車検時でXVとインプレッサスポーツにも乗りましたが、それぞれ異なる車種に乗れたことは幸運でした。
※以降、記事中の「レヴォーグ」表記は特に断りの無い限り、2代目(VN5型)を指します。
外観
切れ込んだヘッドライトが特徴的なレヴォーグ。写真で見ると目が小さくなって、その分グリルが大きくなったので何だか少々・・・と思っていましたが、やはり実車を見ると印象も異なって悪くありません。この記事を書いている現在(2021年9月下旬)、アメリカで新型WRXも公開されましたが、おおよそこんな感じなのでしょうか。
リアのテールランプは新型BRZにも近い雰囲気、また新型WRXも似た感じの様なので、これからの他のスバル車にも共通するデザインになりそう?
フェンダーのホイールアーチ頂上をストレートにするデザインは、スバルに限らず最近の流行り?レヴォーグはその外周にプレスでアクセントが付いていますが、新型WRXではちょうどこの形で樹脂部品が付いている様子。これも最近はよく見るデザインですが、まさかWRXで付けて来るとは思いませんでした。
全体的に特に不満の無い形ですが、見た目だけで言うと先代の方がスポーツさがあった印象。ただしWRXあってのイメージなので、新型WRXが出れば印象も変わりそうですが、より一般向けになったとも。それであればボンネットダクトの穴はやや邪魔に感じますが、ノンターボではインプレッサと被るし、どことなく今のカローラにも近い印象が個人的にはあります。
運転席周り
ダッシュボードやハンドル周りは、他のスバル車とほとんど同じです。メーカーとして統一している事もある様ですが、もう少し車種ごとに特徴も欲しい気がします。
レヴォーグはスペック(アイサイトX搭載)によって、メーター全体が液晶画面になっています。これまでのメカ的な指針メータと比較してどちらが見易い・見難いという差はあまり無い様に感じましたが、液晶画面だとペタッとした平面なので少々寂しさ、物足りなさを感じます。
この大画面ナビ(センターインフォメーションディスプレイ)も最近の流れを感じますが、立体的な物理スイッチがほとんど無いので、直感的に分かり易いとは言えず。ディスプレイではナビ画面の他に、車両に関する内容や設定も表示出来ますが、その様子は本当にタブレットです。御高齢の方には抵抗感を持たれるかもしれません。ナビの地図もスマホの地図アプリに近く、せっかくの大画面が車両用にもう少し活かされると良い気がしました。
走行
走行は一般道でも高速でも、とても安定していて安心感が高いです。XVやインプレッサでも突き上げは無く、ロールも少なめで最近の車の乗り心地はとても快適なのですが、レヴォーグに関してはさらに全体の上下動もマイルドに感じます。私にとっては驚きと言うよりも、少々不思議に感じるくらいでした。
ハンドリングはスバル車の特徴でハンドルセンター付近の反応も良く、切れば切っただけ車の向きが変わります。ただしスバル車はハンドルが少々クイック気味で、レヴォーグもステアリングギヤ比は「13.5:1」(WRXは13:1)。その割に少々ハンドルが軽い印象だったので、直進時に保持の為に力が入ってしまいました(慣れもありますが)。
※STIグレードには「ドライブモードセレクト」機能と電子制御ダンパーがあり、ステアフィールやサスセッティングまで変更可能の様です。何だかとても凄そうな機能なので、これを試してみたい…。
レヴォーグのエンジンは先代の1.6L、2.0LのFB、FAエンジンから代わり、1.8LのCBエンジン。ターボがついていますが、音や加速にターボ感はあまりありませんでした。通常走行ではターボもあまり働いていないと思いますが、それでもパワー不足は感じません。仮にノンターボで1.8LのNAがあったら?とも思いますが、先の通りやはりインプレッサと被ってしまいそうです。
少々気になったのは停止状態からの発進時に、ややエンジンに「ガラガラ」感がある事。AT車やCVT車ではどうしても加速時にはエンジン回転数が上がってしまいますが、もう少し抑えられないかなと。これはXVやインプレッサでも感じましたが、レヴォーグという車種・価格を考えると唯一ネガティブに感じてしまった点です。走行中は非常に静かで安定しているのに、重厚感が薄いと感じてしまったのはこれが原因だったのかもしれません。先代のFB、FAエンジンだと、また異なるのでしょうか。
※一部では新型WRXに搭載予定の2.4L・FAエンジンが新たにレヴォーグにも搭載されるとの話が出て来ていますが・・・。
アイサイトX
これまでのアイサイトを含め、実際にアイサイトの機能を試したのは今回が初めてでした。アイサイトXでは高速道路でのハンズオフ運転も出来る様になっていますが、これが本当にしっかりと機能しています。ハンズオフ時はハンドルが重くなり、車が勝手に車線中央をキープして走行する他、渋滞状況に合わせて減速・停止と再発進・加速も行います。また料金所での減速・加速、ウインカーを操作するだけで車線変更もハンズオフのまま可能。さらに常に運転手の顔もカメラでモニターしていて、脇見や居眠り等を認識すると警告やハンズオフ運転の解除がなされるとの事。今回は渋滞時だけで試しましたが、普段マニュアルのWRXに載っている身としては、まるで別次元の車でした。
ただし、ハンズオフが可能であってもアイサイトが初めてだった私は手を離す事は出来ず、軽く手を添えている状態にすると逆に肩に力が入ってしまい、余計に疲れてしまいました。あくまで初めてで緊張していた為と思いますが、慣れてしまうとこれはこれでちょっと怖いという思いもあります。また車線中央のキープも、場合によっては(バイクがすり抜けたりするので)車線内の左右どちらかにもう少し寄りたいという時があり、何か補正機能が欲しいと思いました。
レヴォーグに乗っている時に視野に圧迫感があったのですが、アイサイトXのカメラユニットの大きさがこれまでよりも少々大きくなっている為?初期のアイサイトもユニットはもう少し大きかった記憶がありますが、「X」で丸々作り変えたのでしょうか(製造メーカーも変わっている様ですが)。
レヴォーグはやはりバックミラーの根本までユニットが来ています。
その他
その他に気が付いた事として、レヴォーグのウインカーレバーは右左折時にレバーを倒しても、瞬時に元の位置に戻るタイプです。最近は主流なのかもしれませんが、ハンドルを戻した時にいつウインカーが停止するのか分かり難く、意図的に停止させようとすると逆方向に入ってしまったりで、なかなか慣れませんでした。
今回走行した分の給油を行おうとガソリンスタンドに行った所、給油口を開けるレバーが見当たりません。しばらく探しても見つからず、取説を見たら単純に給油口の蓋を押すだけでした。車両ドアを施錠すればロックが掛かる様ですが、簡単に開きそうで少し心配です。
レヴォーグのヘッドライトウォッシャーの蓋は、ちゃんとバンパーに埋め込まれています。私のWRXもこうだったらと思いましたが、手で引っ張り出せないので裏側を洗う事は出来ません。
しかしレヴォーグは本当に良い車です。幾つかネガティブな点も書きましたが、総合的に見れば些細な事とも感じます。何と言ってもアイサイトXを始めとする安全機能はこれからは必須機能でしょうし、次のWRXのマニュアルに少なからずアイサイトの機能が付いたらと期待もしますが、今のEJエンジンがとにかく捨てがたいとも思っています。
※レヴォーグの車両機能や走行に関して、ナビ画面(センターインフォメーションディスプレイ)で変更出来る物もあり、それによっては記事内の感想・印象とは異なる可能性があります。
動画
今回のレヴォーグの車載動画です。数日借りる事が出来たので、アイサイトXは首都高で試しました。XVとインプレッサの実際の車載動画は、それぞれの修理時・3回目車検時の記事内に掲載しています。