WRX のれんわけハーネスからの電源取り出し

2018年5月31日Ad, 社外部品・DIY

現在、私のWRX(VAB-A型)では個人で後付けしている車内電装品の各種電源を、運転席右側にあるヒューズから取り出しています。各種電源の取り出しにはスバルのオプション部品として発売されている「のれんわけハーネス」を利用する方法もあり、今回のれんわけハーネスを利用する機会がある(予定)ので、のれんわけハーネスから取り出せる電源などについて書いてみます。

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注意事項

※実際に車両でOPコネクターやのれんわけハーネス等を利用する際は、自己判断と自己責任でお願いします。作業時は安全の為、バッテリーターミナルを外して行ってください。

※記事の内容は私のWRX(VAB-A型)での場合です。また間違いや勘違い等の可能性もあるので、記事の内容や結果の保証は出来ません。

のれんわけハーネスとOPコネクター

「のれんわけハーネス」とは、予め車両側で用意されている15ピンの「OPコネクター」に繋ぐことで、各種電源やリバース、パーキングなどの信号を取り出せる物です。15ピン(15本の配線)の内、幾つか配線が分岐されていてギボシ端子が付いています。電源や信号の取り出しはこのギボシ端子を利用します。

OPコネクターに既に他の目的で別のハーネスが付いている場合でも、のれんわけハーネスを間に割り込ませる形(数珠繋ぎ)で接続出来ます。※OPコネクターは車種によっては「用品コネクター」とも呼ばれる様です。

OPコネクターの位置は運転席右側にある、ヒューズボックスの裏側に隠れています。テープで固定されている場合がほとんどの様ですが、運転席の下側から覗き込んでも見つからないかもしれません。この時は固定されているヒューズボックス自体を一旦外して、裏側を覗き込む事になります。

のれんわけハーネスは車両購入時にナビもディーラーオプションで付けた場合は、合わせて購入した「ナビ取り付けキット」内に含まれていたり、のれんわけハーネス単品で必要な部材として購入し、既に取り付けられている事があります。その他のオプションアクセサリーを付けた場合でも、のれんわけハーネスを利用している事があります。既にのれんわけハーネスが取り付けられている場合は車両のOPコネクターではなく、のれんわけハーネスの片側コネクターが空き状態になっています。

上記は私の車での様子です。車両購入時にディーラーオプションとしてナビも付けたので(その後メーカー品に入れ替え)、既にのれんわけハーネスが接続されていました。製品タグも付いていて「AJ001」と見えました。タグの上側に使用していないギボシ端子がテープで巻かれてあります。

のれんわけハーネスの種類

のれんわけハーネスを検索すると、名称の末尾に「III」「IV」「V」(2018年5月現在)が付いている物があります。型式はIII:H0077AG021、IV:H0077AJ001、V:H0077AL000となって、私の車に付いている物は「IV」という事になります。下記は私がWRX購入時に、車両に付いてきたのれんわけハーネスの取説です。

IIIとIVの共通取説になっていますが、IIIとIVの違いはギボシ端子で取り出してある数が違う様です。Vの場合はギボシ端子で取り出している数や種類はIVと同じですが、一部配線色が違う様です。コネクターなどに違いは無く、またIIIやIVはVに比べると以前からある型式なので、徐々にVに移行していると思われます。

取説内の「ギボシ端子」としてオスやメスとして表記がある配線が、のれんわけハーネスから分岐されている物です。

各電源、信号の内容

のれんわけハーネスで分岐されている配線の内、BATTやACC、IGNは分かりやすいですが、他はどの様な物なのか、いつON/OFFするのか不明な部分もあります。今回テスターを当てられる物については実際に調べてみました。ただし実際にのれんわけハーネスから各種電源等を利用する場合は、現車や取扱説明書での確認が必要です。のれんわけハーネスの配線名称とは異なる場合があります。

上記が確認している時の様子です。のれんわけハーネスでOPコネクターに接続していない、空いている方のコネクターを使います。右側に写っている黒い物はプッシュスイッチです。スイッチが無いとACCやIGNが確認出来ないので、カバーから外して繋いでいます。

※ONとはDC12Vとなる状態です。

BATT バッテリー電源(常時ON)

常時ON。

ACC アクセサリー電源(A接)

プッシュスイッチ状態、キー位置がACCでON。

IGN イグニッション電源(A接)

プッシュスイッチ状態、キー位置がIGNでON。

ILL イルミネーション電源(A接)

ライト点灯時にON。 ※ヘッドランプおよびポジションランプのどちらでもON。

SPEED 車速信号(パルス)

パルス信号。※車速によるパルス信号なので電装品の電源やON/OFF制御用途での利用不可。

BACK 後退信号(A接)

後退ランプ点灯時にON。※ただしIGN状態で有効。

GND アース

0V。

パーキングSW サイドブレーキ信号(B接)

サイドブレーキが有効状態でOFF。※ただしIGN状態で有効。

HEADLAMP ヘッドランプ信号(B接)

ヘッドランプ点灯でOFF。 ※ポジションランプ点灯ではOFFにならない。ただしプッシュスイッチ、キー位置がOFFの場合は「ライトスイッチがOFFまたはAUTO」でもOFF

TAILLAMP テールランプ信号(B接)

テールランプ点灯でOFF。 ※ヘッドランプおよびポジションランプのどちらでもOFF。

ROOMLAMP ルームランプ信号(B接)

ルームランプ点灯でOFF。 ※ただしルームランプのスイッチが「DOOR」で、車両ドアを開けて点灯の場合は、ドアを閉めてからの減光により電圧も徐々に変化する。ルームランプのスイッチが「ONまたはOFF」の場合はOFFとなる。

トランク・リアゲート トランク信号(B接)

トランク、リアゲートの開状態でOFF

ALT オルタネータ信号

反応無し。

BKUP+B バックアップ電源(常時ON)

BATTと同様。常時ON。

P.P Pレンジ信号

反応無し。

補足

ヘッドランプ信号、テールランプ信号は車両のランプリレーを制御する為の信号になっている様です。ヘッドランプ信号をGNDと接続するとヘッドランプが点灯しました。オートライト機能の後付け製品では、この信号を利用している場合があります。出力と言うよりは入力の様な気がします。

※他の電源線、信号線をGNDやBATT、異なる線に接続してはいけません。ヒューズ切れや車両故障に繋がります。ヘッドランプ信号やテールランプ信号であっても、車両によって用途は異なります。

ALT(オルタネータ信号)とP.P(Pレンジ信号)については無反応でした。P.Pはオートマ車でないと出力されないと思われますが、ALTは不明です。

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ところで私の車ではのれんわけハーネスを辿ると、さらにもう1つハーネスが繋がっていました。

上記の下側の黄色い線がのれんわけハーネスで、その先にさらにハーネス(上側の黄色い線)が繋がっています。上側のハーネスにも使用していないギボシ端子がテープで巻かれています。おそらくLEDアクセサリーライナー用のハーネスで、空いているコネクターとしたのはこちら側のハーネスのコネクターです。

そしてその空いているコネクターですが、13番のALT(オルタネータ信号)に配線が来ていませんでした。LEDアクセサリーライナー用のハーネスは通常ののれんわけハーネスではなく、専用品でしょうか(しかしギボシ端子もある)?

先のALTの信号確認は、ALTの配線がある通常ののれんわけハーネス側でも行いましたが、こちらも無反応でした。LEDアクセサリーライナー用のハーネスは、車両にALT信号が無いので配線を省いているとすれば納得です。

一般的にALTはエンジン始動後にONとなり(IGNより後)、エンジンスターターによるエンジン始動確認に用いられる様です。

また、のれんわけハーネスではなくヒューズからの電源取り出しについては下記記事を見て下さい。私は通常ヒューズから各種電源を取っています。

OBD2ポートからの電源についても調べてみました。

純正のれんわけハーネス以外の製品・注意点

スバルのオプション部品ではなく、アフターマーケット品にものれんわけハーネスと同等品であったり、ナビやオーディオ機器用として数珠繋ぎではないタイプも販売されています。記事の最初にのれんわけハーネスを利用する機会があると書きましたが、今回私が購入したのれんわけハーネスはスバルのオプション部品ではなく、下記のアフターマーケット品です。

上記の製品はスバルのオプション部品とは異なり、全ての配線が分岐されて取り出せるようになっています。ただし利用には自己判断、自己責任が必要です。スバルのオプション部品では用意されていない配線(ギボシ端子)は、スバル側で利用する必要は無い、あるいは利用すべきではないと判断しているとも考えられます。スバルのオプション部品でも配線や作業に伴う自己判断、自己責任は必要ですが。

アフターマーケット品では全ての配線を「電源」として利用出来る様なイメージになっていますが、個人的には「信号」と称される配線は電装品の電源用途として利用するつもりはありません。

さらに各電源線、信号線はそれぞれ該当する車両側ヒューズを通過しているので、あまり多くの電力を消費すると当然ヒューズが切れます。また分岐後の配線上に別途電装品に適したヒューズを用意したり、逆起電圧の対策や逆流防止を用意する事も必要です。

私がお世話になっている東京スバルのHPでも、OPコネクターについての紹介がありましたが、随分あっさりと書かれている印象です。

・・・既に2つのハーネスが繋がっているので、わざわざアフターマーケット品は買わなくて良かったかな。購入前には実際に車両での確認をお勧めします。

(おまけ)ナビ裏のコネクター

センターコンソールでナビが入る位置にもナビ用のOPコネクター(20ピン)があり、ここから各種電源を取る事も可能です。既にナビが設置されている場合は、このOPコネクターにもナビ取り付けキット等に含まれているハーネスが接続されていると思います。この場合は圧着コネクター等で必要な配線から分岐させて利用する形になります。ただしナビ用のOPコネクターにはBACKやパーキングSW信号などは含まれていない場合もあり、ナビでこれらの信号を利用する場合は先の運転席右側のOPコネクター(15ピン)から利用します。