WRX 新たなパワステフルード漏れと応急処置、修理見積について
昨年の3月、ステアリングギヤボックス(配管継ぎ目)からのフルード漏れの修理を行いました。毎年冬はパワステポンプから異音がするのですが、これはもう風物詩となっています。しかしながら今年はポンプ自体からフルードの漏れが発生してしまい、いよいよ本格的な修理が必要な状況になってしまいました。
昨年までの状況
昨年は車の下回りを覗いた際に、ステアリングギヤボックス付近が濡れている事に気が付きました。加えて洗車を行うと洗い流した水に虹色が混じる様子もありました。リザーバータンクを確認するとフルード自体の減少はわずかでしたが、放置も出来ないのでディーラーで修理を行いました。その時の記事は下記です。
今年の状況
今年もパワステポンプの異音は相変わらずです。異音は朝一からの乗り出しでエンジンやオイル、フルードが冷え切っている時に発生します。しばらく走行して暖まってくると異音も治まるのですが、今年に限ってはステア操作に振動まで出る様になってしまいました(振動も暖まれば治まる)。この時点で状況が嫌な方向に進行している事も感じていました。
そして毎年頻繁にポンプも確認しているのですが、今年はとうとうポンプの下に滲みが現れてしまい、ついにこの時が来たという思いがしました。
加えて、なぜかリザーバータンクとその周辺もフルードで濡れています。しかも配管ではなくリザーバータンクの上側(上記矢印)からなので、キャップから漏れてる?とこの時は原因が不明でした。フルード量も基準内にはありますが少な目になっていました。
洗車を行うと昨年ほどでは無いものの、うっすらと虹色に流れる様子もまだありました。さすがに昨年修理したステアリングギヤボックスではなく、パワステポンプやリザーバータンクからのフルードが流れていると思います(希望)。
応急処置
私の車両は毎年7~8月が車検等の1年点検、2~3月が半年点検のタイミングになっています。新たなフルード漏れを確認したのが1月。従って2月~の半年点検でディーラーで見て貰おうと考えました。しかしながら冷え込みの厳しい時期で一番漏れが発生しやすく、フルード量も少な目だったので補充は必要な状況です。
そこで上記の補充用オイルを購入しました。劣化したオイルシールを復元させる添加剤も入っていて、漏れ止め効果もあると謳われています。
また国産車専用となっていますが、「ホンダ車」には使用不可になっています。外国車・ホンダ車って何が違うんでしょう?
補充用オイルはホームセンターで購入しましたが、合わせてポンプ式のボトル容器も購入しました。
通常はリザーバータンクで不足分を補充しますが漏れ止め効果も期待したいので、ボトル容器を使用してリザーバータンク内のフルードを全て抜き取りました。ボトル容器のポンプ部分をリザーバータンクに刺して、ボトル側に吸い出します。
ボトルは200mlなので、おおよそ半分の100mlほど吸い出せました。・・・フルードの色が。
補充用オイルを注ぎ足します。リザーバータンクにHOT時とCOLD時でそれぞれMINとMAX目盛りがあるので、フルードの状態(温度)で目盛りの範囲内になる様にします。
キャップを締めて完了です。キャップにもOリングが付いていますが、やはりリザーバータンクの上側が濡れています。ゴム類の劣化が進んでいる事もありますが、ここが漏れるのか・・・?
補充用オイルを注ぎ足した後は、朝一での乗り出し時の異音は少しだけ減少した気がします。振動も出なくなりましたが、気温が大きく影響するので補充用オイルの効果なのかは正直不明です。フルードの漏れ自体も周辺が既に濡れてしまっているので違いが分かりませんでした。
動画
上記動画はパワステポンプからの漏れが見つかり、補充用オイルを注ぎ足した時までの様子です。パワステポンプの異音やステア操作時の振動の様子も収録しています。
修理見積
さて、2月になってディーラーで半年点検の際にフルード漏れやパワステポンプの確認をして貰い、状況説明と修理見積をして頂きました。まず状況として『フルード漏れの主原因はやはりパワステポンプ。シールが劣化してフルードが漏れるのと同時にエアが混入してしまう。混入したエアはリザーバータンクで排出されるが、エアが溜まってしまうのでキャップ部分から吹き出してしまう。従ってパワステポンプの交換が必要。』との事。
パワステポンプ交換に伴う見積をして貰いました。個々の詳しい金額は控えますが、新品のポンプ本体が約8万円、その他に付随する部品類と作業工賃合わせて合計12万5千円弱(税込)となっていました。やはりポンプ本体が高額です。さすがにポンと出せる金額ではないので、実際の修理を行う日程調整はせずに一旦持ち帰りにしました。
また今回の半年点検では、劣化が気になったフルードを全量入れ替えてみようと思いましたが、新しいフルードによって圧力が高まるので余計に漏れに繋がる可能性があると言われました。確かにその通りなので全量入れ替えは行いませんでした。
今後の予定
フルード漏れの詳しい状況が分かりましたが、修理に掛かる金額と共に悩ましい事は、これから春に向かって暖かくなるとパワステポンプの異音やフルード漏れが治まってしまうという事。しかし今回は明らかにポンプから漏れているので、いずれは修理しなくてはなりません。予定としては先の補充用オイルを注ぎ足しながら漏れを見て、次回8月の1年点検か冬の次シーズン前までに修理費用を捻出しようと思っています。が、今回の点検ではバッテリーの劣化も指摘されています。バッテリーは自分で購入・交換出来ますが、それでも新しいバッテリーで1万円は掛かります(ちなみにディーラーで購入・交換すると3万円・・・)。
8年目で8万キロを超えた私のWRXは、この様に徐々にメンテ費用が掛かる様になってきましたが、エンジンやギヤボックスはオイル漏れも無く快調です。内装からのビビり音やガタつき音が明らかに増えましたが、次に乗りたい車も無いのでまだまだ乗り続けるつもりです。やはりEJ20を気に入っている事も大きいのですが、10万キロを超えるとタイミングベルトや他の部品交換も発生するので、また費用も掛かります。
ディーラーでは新しいS4やフォレスターへの乗り換えも勧められ、WRXの下取り見積もりまで出てきました。現在の中古車価格高騰もあり、私の8万キロオーバーのVAB初期型WRXでも下取りで百数十万だそうです。
2022年8月追記
予定通り、パワステポンプの修理を行いました。パワステポンプ本体にフルードの流れるホース類も全て新品になりました。