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WRX バッテリー交換とネット購入について(2022年3月更新)

2017年6月29日Ad,動画,社外部品・DIY

以前、私のWRX STI(VAB-A)の車検が近く、ディーラーにて事前の点検と見積をした記事を書きました。その中でバッテリーの交換は自分で行う事としていましたが、先日ネットでバッテリーを購入して実際に交換作業を行いました。

 

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2022年3月追記

この記事は2017年6月に初回投稿しましたが、投稿から約5年後となる2022年3月に2回目のバッテリー交換を行いました。2回目も同様にネットでバッテリーを購入しています。記事内容も2回目に合わせて見直しましたが、それほど変わってはいません。

購入したバッテリー

WRX STI(VAB-A型)の標準バッテリー型式は「55D23L」です(S4についてはモデル途中から「75D23L」)。以前乗っていたGDB型も同じだった記憶がありますが、GDB型でもSpec.Cは「34B19L」やその他「65D23L」を使用しているモデルもあったりします。GDBに乗っていた時にも1度自分で交換しましたが、その時はパナソニックのカオスで「95D23L」を購入しました。今回は同じパナソニックでカオスライトの「80D23L」にしてみました。自動車用バッテリーでパナソニックのカオスと言うと定番であり、フラッグシップモデルであることからも性能も素晴らしい物です。しかし標準バッテリーで3年は普通に使えていたので、カオスで無くても良いかな?と思い、1つ下(?)にあたるカオスライトにしました。値段的に大きく違いがある訳でもないのですが(購入価格で1000~2000円程度)・・・。またカオスライトでも3年または8万キロの保証があります。ちなみにWRX STIもVAB型からは「充電制御」の環境対応車となっています。

2022年3月追記

現在のカオスライトのラインナップでは性能ランク(後述)が変更されて、「80D23L」から「85D23L」になりました。またカオスライトは標準車(充電制御車)用のみで、アイドリングストップ車用やハイブリッド車用のバッテリーはカオス(もしくは他のラインナップ)側にあります。価格については私が購入した時点での販売価格で、カオスが約15,000円でカオスライトは約11,000円でした。

またパナソニックでは2021年12月15日より、インターネットでの販売事業者に対して「安心サポート」付与を推奨しています。これには販売後の輸送時に専用の梱包箱を使用する事が含まれているので、今後のネット購入ではバッテリーの箱のままではなく、さらに梱包箱に入って届く様になると思われます。あくまでパナソニックのバッテリーについてですが、事業者にとっては負担になるとも思えるので、これまでの廃バッテリーの無料回収サービス等は無くなってしまうかもしれません(代わりに別途チケット購入)。ただしそれだけ輸送時のトラブルが多かったとも予想されます。

交換するバッテリーの型式

バッテリーは大きさ(サイズ)が同じで、プラスとマイナスの端子位置が同じであれば交換可能です(例外あり)。「80D23L」で例えると「D23」が大きさ、「L」が端子位置です。最初の「80」は性能ランクとなっていて始動性能や容量性能を表しています。ということで同じ「D23L」であれば交換出来ます。WRX STI(VAB-A)型の標準バッテリー「55D23L」からは、「60D23L」「75D23L」「100D23L」などへの交換が可能です。下記パナソニックのHPにて各自動車メーカー、車種別に標準バッテリーとそれに適合するバッテリー型式が検索出来るので、実際の購入の際には確認してみて下さい。

上記は標準で搭載されているバッテリー「55D23L」です。メーカーは同じパナソニック。いかにも標準仕様なデザインです。

新たに購入したバッテリーの「80D23L」です。

2022年3月追記

上記は2回目に購入した「85D23L」です。

右が1回目に交換した「80D23L」、左が2回目に交換した「85D23L」です。見た目はほとんど変わっていません。付属の「取っ手」も新旧で同じ物が使えるので、車への脱着時に利用出来ます。

交換前に考慮する事

バッテリー交換で1つ心配なのは、車両に記憶されている各種の情報や設定が消失する事です。分かりやすい部分から言うと車両に設置された時計の時刻がリセットされたりします。家庭にある時計でも電池を外すと止まったり、新たに電池を入れると「0:00」になることと同じです。その他エアコン設定やパワーシート、パワーウィンドウなども初期設定に戻る事があります(メーカー、車両による)。また近年の車両はコンピューター(ECU)による車両制御も複雑で、安易にバッテリーを外すとその後の走行に支障が出る事も考えられます。車両取扱説明書などでユーザー自身によるバッテリー交換を推奨していない場合などでは、ディーラー等での交換をお勧めします。

ユーザー自身で交換を行う際に一番面倒なのはやはり「ナビ」ではないでしょうか。自分は音楽以外ではあまりナビも使わないのですが、それでも考えてみると設定した項目が多くあり、またそれを再設定するのは大変です。しかし私のナビには設定をSDカードにバックアップを取る事が出来る(不可の部分もアリ)ので、この点については助かりました。

乾電池を使って交換作業の間だけ車両に電気を供給する商品もありますが、私は使いませんでした。ナビは上記の通りSDカードにバックアップが取れます。他は車両に関してですが、リセットされてもそれほど困る要素が思い当たらなかった為です。走行や燃費に関する車の「学習機能」もリセットされる様ですが、正直その内容は素人では分かりません。逆にリセットして今の自分の走り方や環境に合わせ直すという考え方も出来ます。もちろんオドメーターやトリップメーターなどの重要な部分はリセットされません。とは言え、この乾電池式で電気を供給する物を付けて作業するのは大変そうだと思ったのが一番の理由だったりします。

バッテリー交換作業

交換作業自体は大して難しいものではありません(もちろん車両によります)。私のWRXで使った工具もスパナ1本のみ。あえて言えばバッテリーが重い事や、外したナットや部品をエンジンルーム内に落とすと、アンダーカバーがあるので地面に落ちずに取れなくなってしまいます。最近の車は上部にエンジンカバーもあるので、もう少し手間が掛かるかもしれません。ミニバンや1ボックスもバッテリーの搭載位置で作業のしやすさが大きく変わりそうですが、WRXのバッテリー交換は本当に楽です。その他、バッテリー交換作業の共通項目として外す際はマイナス端子から、付ける際はプラス端子からという事があります。

※バッテリーに添付されている取扱説明書を必ず読んでその内容に従ってください。ハイブリット車やアイドリングストップ車などには対応のバッテリーを使用して下さい。

バッテリー交換後の車両について

バッテリーの交換後、まずはMFD(マルチファンクションディスプレイ)の再設定が必要でした。日付は初期の2013年~になり、時刻はバッテリーを外した時の時間でした。またそれまでの燃費記録は消えました(履歴は残ったかも)。それ以外の誕生日設定や表示のON/OFF設定は残りました。次に各席のパワーウィンドウのオートが機能しません。1度スイッチで下端まで下げて、また上端まで上げると復帰します。さらにこの時は運転席の集中スイッチ部分で他の席の操作は出来ず、各席(ドア)のスイッチで行う必要がありました。私のWRXはアイサイトなども付いていないので、これら以外で再設定等は無かった気がします(メーター内のインフォメーションディスプレイは特に気付かなかった)。もしこれ以上の影響が考えられる様であれば、以下の交換中に電気を供給する商品を検討したかもしれません。

交換後に唯一気になったというか、あれ?と思った点があります。最初のエンジン始動時にセルモーターがいつもより長く回り続けました。始動はプッシュスイッチスタートで車両任せなので、バッテリー交換による何らかの影響だと思いますが、2回目の始動からは以前と変わらずです。前車はGDBで自分でキーをひねっていたので初体験な状況でした。

上記はエーモンのバックアップ用製品です。単3電池8本を使用していて12Vを供給する仕様になっています。以前は単3電池6本で9Vタイプ(製品番号:1686)もありましたが、現在は生産終了になっています。

またバッテリー側ではなく、車内のOBD2(車両診断)ポートに接続して電気を供給する製品もあります。

※バッテリー交換後には車のECUによるセルフチェックが行われると言われています。上記でセルモーターが長く回ったのもセルフチェックによる時間の影響かもしれません。バッテリーを交換した直後は一度、エンジンを掛けずに数十秒ほどイグニッション電源のみをONさせる方が良いのかもしれません。またアクセル開度の学習機能というものもあり(俗に言う「アクセルペコペコ」)、先のイグニッション電源ONから数十秒ほど放置後、アクセルペダルの完全OFF(全閉)から最大ON(全開)までを10~20回程度繰り返すとされます。ただしこれらを行わないと走れないという訳ではありません。私の場合この時は最初からエンジンを掛けていますし、アクセルペコペコも行っていませんがその後に不具合はありません。

2022年3月追記

2回目の交換となる今回は、バッテリー交換後にエンジンを掛けずにイグニッション電源のみをONにする事を行いました。またアクセルペコペコもしてみました。その後の始動では1回目でセルモーターが長く回った現象は発生せず、いつも通りの始動でした。アクセル開度については逆にいつもよりも開度が少ない(踏み込み量に対して少ない)感じで、発進時にもたついてしまいました。これはやはりセルフチェックが行われているという事でしょうか。

バッテリー交換後のナビについて

ここからは私の使っているケンウッドナビ(Z702)限定で書いてみます。SDカードに「保存出来ない項目」として、取扱説明書内に下記が記載されています。

  • センサーの学習データ
  • DVD設定
  • 録音データ
  • Wi-Fiアクセスポイントのパスワード
  • MapFan会員サービスのID/パスワード
  • 暗証番号
  • ステアリングリモコン設定(学習内容を含む)

また保存した設定データを読み込んだときに「初期化される項目」として、下記が記載されています。

  • 走行軌跡データ
  • ECOデータ
  • 目的地または経由地の検索履歴
  • Bluetoothの機器登録
  • 本器のハンズフリー電話帳、着信履歴、不在着信履歴、発信履歴
  • ナビのデバイス名(Bluetooth)
  • PINコード(Bluetooth)

正直な所、先にも書きましたがナビ自体を音楽以外であまり使っていないので、保存出来ない、初期化される項目についてバッテリー交換前後でも支障は出ていません。ただしステアリングリモコンについては自分の好みで設定していましたが、バッテリー交換後も設定は残っていました。

ケンウッドナビは音楽再生に関する設定が豊富で、この辺りの設定もSDカードに保存されると思いますが、あまりこだわった設定もしていないので確認もしていません。以前はファームウェアのアップデートをすると音楽に関する設定が全てリセットされてしまう不具合もありましたが、現在は解消したファームウェアになっています。

動画

交換作業の様子を動画にしました(2022年3月、2回目交換時の動画に差し替えています。1回目はこちら)。

最後に

バッテリーを自分で交換したそもそもの理由は、やはりディーラーでの値段です。自分で作業する手間や労力を考えても1/3の金額で済んでしまうのは大きいです。今回はネットで購入しましたが、古いバッテリーは無料引き取りサービスを行っているお店であれば、一緒に申し込むと宅配便の着払い伝票が添付されて来ます。それを使って古いバッテリーを送れば処分してくれます。またホームセンターでも店頭で購入すると、その後の古いバッテリーを引き取ってくれるお店もあります(要、購入時のレシートなど)。

バッテリー交換自体はそれほど難易度は高くなく手軽なDIYだと思いますが、自信の無い場合はディーラーやお店にお願いした方が良いです。車両によっては意図しない問題が発生する可能性もあります。ディーラーの値段には安心料も含まれています。ただしディーラーで交換する際、上記で色々書いたナビや車両情報・設定の保存まで考慮してくれない場合もあると思うので、事前に確認してバックアップ出来る物は自分で行っておく事も必要です。

※この記事の内容に関して、それを保証する物ではありません。バッテリーの選定や購入、交換方法などについてはそれぞれ自己責任の上で行って下さい。

事前の点検と見積をした記事は以下です。

・・・しかし、WRXの取扱説明書にはヒューズやバルブの交換方法は記載されていますが、バッテリーの交換方法はありません(ブースターケーブルについてはあり)。作業の危険性というよりもディーラーでの交換の為?と勘ぐってしまいます。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。