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WRX 車載動画撮影時の外部マイクについて(Audio-Technica) 車内設置+野外編

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以前の記事では、各外部マイクを車外のマフラー付近に設置して違いを比べてみましたが、車外にマイクを設置しての利用は少ないと思います(バイクならアリ?)。今回は車内にマイクを設置しての比較です。さらに車内で人が話す場合を想定してカーナビの音声案内を利用した比較と、野外での比較も合わせて行いました。ただし全て同じシーン(条件)による比較にはなっていませんし、音やマイクに関する特別な知識を持ち合わせている訳でも無いので、素人の感想程度で見て下さい。

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外部マイク

比較する外部マイクは前回使用したAudio-Technicaの3機種で、AT9920(ステレオ)、AT9901(ステレオ)、AT9904(モノラル)です。それぞれどの様な物かは前回の記事を見て下さい。

今回もAT9904については2個使用し、アダプターを介してカメラにLRとして入力した場合も含んでいます。

比較動画(走行中)

各マイクの設置状況

AT9920については助手席の座面に置いています(最初の写真)。AT9901とAT9904は助手席に長いマジックテープを巻き、マイクに付属しているクリップを利用して設置しています。

上記の様にステレオのAT9901は助手席の真ん中、モノラルのAT9904は左右に付けています。AT9904を1個のみの時は、片側だけの入力です。

使用カメラについて

今回もSONYのカメラでFDR-X3000とHDR-AS100Vを使用しています。比較基準をX3000の内臓マイクとしているので、外部マイクは全てAS100Vの方へ入力しています。X3000とAS100Vでは内臓マイクの違いも明らかですが、外部マイクを接続した場合はそれほど違いは無い印象です。

※今回は色々シーンが多いので、時間指定による比較毎の動画の貼り付けは行いません。各比較は最初にX3000の内臓マイク、続いて同じシーンでの各外部マイクとしています。視聴はヘッドフォンの利用をお勧めします。

各時間範囲

  1. 内蔵マイク 対 AT9920(底面スイッチFLAT) 0:10~1:15
  2. 内蔵マイク 対 AT9920(底面スイッチL-CUT) 1:15~2:20
  3. 内蔵マイク 対 AT9901 2:20~3:25
  4. 内蔵マイク 対 AT9904(2個使用でLR) 3:25~4:30
  5. 内蔵マイク 対 AT9904(1個使用・モノラル) 4:30~5:35

説明と感想

「1」のAT9920ではピリピリとノイズが入っています。一番酷い状態のシーンをあえて選択しました。このノイズはマイクを車外に設置している時にはほとんど入らないのですが、車内にマイクを置くと入ります。車外にマイクを設置する時は音声の延長コード(2m)を使用しますが、車内では使用していません。コードが長い方がノイズを拾いやすいと思ったのですが、車内ではエンジンやナビなどが近いからでしょうか?「2」ではノイズは入りませんでしたがAT9920固有ではなく、その他の外部マイクを含めてたまたまだった気もします。ノイズ以外の「1」と「2」でAT9920の切り替えスイッチによる違いは、「2」の方が低音が少なくなっています。低音が少なくなる事でエンジン音も小さくなる様ですが、車内で人の声を収録したい場合には「2」のL-CUTは有効なのかもしれません。

「3」のAT9901はかなり高音寄りでエンジン音はほとんど聞こえません。ロードノイズとエアコンの送風音、カメラの振動音が大きいです。「4」のAT9904*2個はX3000の内臓マイクに近い印象ですが、少し音がこもり気味でノイズもピリピリと聞こえます。「5」のAT9904*1個はモノラルなので「4」の状態に加えて臨場感もありません。こちらにも少しノイズが入っています。

走行中の車内の録音についてはX3000の内臓マイクはかなり優秀な印象です。AT9920は全体的にかなりハッキリと録音出来ますが、少し音が大きくなります。AT9901とAT9904は本来ピンマイクなので、やはり人の声を録音する為の性能になっている印象です。

比較動画(停車中・ナビ音声)

当初は走行中の動画だけで比較を考えていましたが、動画編集中に車のロードノイズの酷さが気になりました。また車内で人が話す事も想定して、カーナビの音声案内の音量設定を利用してみました。動画はX3000の内臓マイクから各外部マイク、最後におまけでRolandのバイノーラルマイクを使用しています。

各マイクの設置状況

Audio-TechnicaのAT9920については助手席の座面に置いていますが、今回の停車中の車内ではAT9901とAT9904も同じ助手席の座面で、AT9920とほぼ同じ位置に置いています。ただし車の助手席側フロントスピーカーが近いので、音量がかなり大きくなってしまいました。その為、各外部マイクは編集時に音量を下げています(同じ下げ量)。

今回カメラはX3000のみの使用です。外部マイクも全てX3000に入力しています。

※動画は次の「野外」と合わせて1つの動画になっていますが、下記動画は今回の比較部分(0:00~2:00)の範囲にしてあります。

各時間範囲

  1. X3000内臓マイク 0:15~0:30
  2. AT9920(底面スイッチFLAT) 0:30~0:45
  3. AT9920(底面スイッチL-CUT) 0:45~1:00
  4. AT9901 1:00~1:15
  5. AT9904(2個使用でLR) 1:15~1:30
  6. AT9904(1個使用・モノラル) 1:30~1:45
  7. CS-10EM(バイノーラル) 1:45~2:00

説明と感想

停車中の車内では低音となる音が無いので「2」と「3」ではあまり違いは感じません。車はACC電源をONにしていますが、車両からかナビからかの唸る様な音も聞こえています。「4」ではやはり高音寄りになりました。「2」「3」と比べるとナビ音声も低音が無くなった印象です。「5」ではかなりサーというノイズが大きく聞こえます。他とは異なりマイクを2個使用している為かとも思いますが、「6」の場合でも少し大きめです。

「7」のバイノーラルマイクは周囲の音を人が実際に聞く形で録音する事が出来るマイクです。ただし車内の様な狭い閉鎖空間だとあまり効果は無いと思います。次の「野外」ではその効果がはっきりとしています。

停車中の車内ではAT9920がとても良く録音出来ている印象です。X3000の内臓マイクは少しナビ音声の音量が足りない様で、編集で音量を上げても「5」の様にサーというノイズに紛れてしまいそうです。

比較動画(野外)

上記のナビ音声による動画撮影後、車の外に出て目の前にある秩父湖を外部マイクを変えながら撮影しました。こちらもX3000の内臓マイクから各外部マイク、最後にRolandのバイノーラルマイクです。

動画で映っている秩父湖の対岸には県道278号線があり、通行するバイクの音が聞こえています。また背後にも道路があって車とバイクが通過します。

各マイクの設置状況

マイクは動画内にも映りますがX3000のすぐ前に置いています。X3000のマイクもカメラのレンズ下にあるので、バイノーラルマイク以外の外部マイクは大体同じ位置になります。

※上記のナビ音声と同じ動画ですが、こちらは2:00から始まります。

各時間範囲

  1. X3000内臓マイク 2:10~2:25
  2. AT9920(底面スイッチFLAT) 2:25~2:40
  3. AT9920(底面スイッチL-CUT) 2:40~2:55
  4. AT9901 2:55~3:10
  5. AT9904(2個使用でLR) 3:10~3:25
  6. AT9904(1個使用・モノラル) 3:25~3:40
  7. CS-10EM(バイノーラル) 3:40~4:10

説明と感想

「2」「3」では鳥の鳴き声がはっきりと聞こえ、対岸を通るバイクの音も大きく録音出来ています。スイッチによる違いはあまり無いでしょうか。「4」も鳥の鳴き声はちゃんと聞こえていますが、風の影響を受けてしまいました。若干サーという音もあります。「5」でも風の影響があります。やはりこもり気味ですが意外に良く録音できた印象です。「6」もモノラルですが思っていたほど悪くは感じません。X3000の内臓マイクでは全体的な音量が足りない印象ですが、この辺りは他のマイクを含めて形状や構造による所も大きいと思います。

最後に「7」のバイノーラルマイクについてですが、他の外部マイクとは全く異なる特徴があります。背後を通過するバイクの臨場感は少し怖いくらいです。ただしバイノーラルマイクはヘッドフォンで視聴しないと本来の臨場感は伝わらないと思います。

このバイノーラルマイクで車内での臨場感のある音を録音したかったのですが、狭い閉鎖空間だとあまり効果が感じられない様子です。車の運転中にマイクであっても耳にセットする事は危ないので(実際に周囲の音が聞こえ難くなります)、ヘッドレストの左右に付けていましたが、これでは効果は得られないのでしょうか。

2019年7月追記

AT9920(ステレオ)に対し、AT9921(モノラル)があるので購入してみました。

2020年3月追記

ハンディレコーダーも購入してみました。

注記

今回の比較動画での様子は、あくまで私の環境での結果です。必ずしも同じマイクやカメラで同じ結果となる訳ではありません。またマイク本来の用途で使用すれば、それぞれで十分な結果を得る事が出来ると思います。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。