ドライブルート番外10 林道「平坂飛村線」と「長尾坂野口入線」
通常、埼玉県飯能市から秩父市に向かうルートとしては国道299号線がメインのルートになりますが、国道299号線は観光シーズンや度々発生する事故で渋滞となってしまう事があります。迂回路として飯能市の名栗地域を通過する県道53号線で、山伏峠を越えて正丸トンネルに繋がるルートも存在しますが、今回は県道53号線以外で国道299号線に繋がる林道「平坂飛村線」と「長尾坂野口入線」を通行してみました。
県道53号線については下記記事を見て下さい。
県道53号線から国道299号線の南川地区に繋がる県道395号線もありますが、こちらも既に記事に書いています。
国道299号線の渋滞迂回ルートとしての記事は以下で書いています。
各林道の位置
上記地図の左が「平坂飛村線」(+「吾野飛村線」)、右が「長尾坂野口入線」になります。
林道「平坂飛村線」・「吾野飛村線」
平坂飛村線
林道「平坂飛村線」は飯能市街から県道70号線で名栗地域の方向へ進みますが、県道53号線までは進まずに途中の県道350号線に入り、しばらく県道350号線を進みます。中藤上郷地域まで来るとY字に分かれる地点があり(下記写真)、県道350号線はそのまま左に「子の権現」に向かいますが、右へ進むとこの林道「平坂飛村線」に繋がります。平坂飛村線は山を越えて国道299号線の吾野トンネル付近に降りて行きますが、その後は高麗川に沿って南下して東吾野駅近くに繋がります(地図上、東吾野駅付近の「i」マーク)。国道299号線の迂回を目的とすると、吾野トンネルへ向かう林道「吾野飛村線」が途中で接続しているので、今回はそちらへ進んでいます。
林道「平坂飛村線」としては東吾野駅側が起点、終点は県道350号線から400mほど進んだ地点(地図上、県道350号線近くの「i」マーク)になる様ですが、私が実際に通行した際には中途半端な位置に「起点」という標識が立っていました(地図上「?」マーク)。ストリートビューで確認してみると2015年撮影時の写真には、この標識は写っていません。
この「起点」標識の先まで民家が点在していて、あまり林道といった感じがしません。また民家が無くなってからは少し登り坂が続きますがそれほど急な勾配ではありません。登りのピークが2度ほどあり、その後はダラダラと下り坂になりました。
平坂飛村線は全線舗装路ですが、私が通行した際はダート路面の様な区間が僅かにありました。正直な所、逆光で見え難かったので、単に路面に砂利が出ていただけなのかもしれませんが、明らかに舗装路から一段「落ちる」感覚がありました。ただしストリートビューでの同じ場所はダート路面はありません。工事中にしても何の表示もありませんでした。
普通車での通行も問題ありませんでしたが道幅は広くは無いので、対向車があった場合のすれ違いは場所によっては困難です。また春先から夏場に掛けては草木が生い茂るので、さらに道幅は狭くなると思います。
吾野飛村線
上記写真の位置で平坂飛村線から吾野飛村線に進む(左折)と吾野トンネルに向けてひたすら下り坂です。周りの森林がとても綺麗に管理されている様子が印象的で、そのおかげか林道自体も平坂飛村線よりも走り易く、あまり林道という感じもしません。途中で「土石流災害之地」という比較的新しい碑がありました(下記写真)。調べてみた所、明治43年に大きな崩落がここから発生して、高麗川を埋めてしまう災害があったとされています。平成11年にも吾野駅まで達する崩落もあったとありますが、これらの災害に対して山林の管理を行っているという事と思われます。
吾野飛村線は国道299号線の吾野トンネルでバイパスとなった旧道側に繋がっています。吾野トンネルの東側は飯能市方面にしか進めないので、秩父市方面に向かう場合は左折します。
動画
県道70号線から県道350号線に入り、平坂飛村線と吾野飛村線で国道299号線の旧道側まで。
県道350号線から林道へ 3:35~
平坂飛村線の標識 4:25~
実際の起点標識? 6:13~
わずかなダート路面 9:00~
吾野飛村線への分岐 10:35~
国道299号線へ 12:50~
林道「長尾坂野口入線」
林道「長尾坂野口入線」は県道70号線から県道350号線に入り、その後すぐの位置で右折します。「東峠」を越えて東吾野駅の裏側に出てきます。長尾坂野口入線も東吾野駅側が起点、県道350号線側が終点となる様です。
県道350号線から長尾坂野口入線に入ると住宅地への入口がその先にあるので、そこまでは車両の通行も多い様子です。住宅地を過ぎると山林の中の登り坂を進みますが、すぐに東峠のピークになります(下記写真)。
その後は東吾野駅に向けて下り坂になりますが、全体的にあまり林道という感じはしませんでした。距離も短く、住宅地に繋がるので通行する車両も割とあるのかもしれません。一部狭い箇所もありますが、普通車でのすれ違いも十分可能な区間が多い印象です。
東吾野駅側まで降りて来ると途中で先の「平坂飛村線」が接続しています。その後は東吾野駅横の踏切を渡り、国道299号線の医療介護センターの交差点に繋がっています。この交差点は押しボタン式なので、なかなか出られない場合があります。
長尾坂野口入線は林道ではありますが、それほど走行が困難な様子はありませんでした。
動画
県道350号線から入り、国道299号線の医療介護センターの交差点まで。
県道350号線から林道へ 1:10~
東峠付近 3:18~
林道を抜ける 6:10~
東吾野駅 7:20~
※8:00以降は飯能日高団地を抜けて国道299号線に繋がるルートを走行しています。
注記
この記事の内容は私個人が実際に走行した上での所感です。また国道299号線の渋滞時の迂回路としての利用を保証、推奨するものではありません。林道は国道や県道とは異なり管理が十分なされていない場合や、通行止めになっている場合もあります。実際に通行する場合は自己判断と自己責任の下でお願い致します。