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ドライブルート41 国道299号線 十石峠の酷道区間

2022年6月26日その他地域,ルート,動画

自:群馬県多野郡上野村楢原(県道45号線との交差点)

至:長野県南佐久郡佐久穂町大日向(乙女の滝)

所要時間(上記の往復):約1時間30分 距離(同往復):約38km

 

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ルートについて

関東の酷道として有名な国道299号線の十石峠。通常時でも冬季の通行止めに加え、近年では2019年の台風19号による被害により長らく通行止めでしたが、2022年4月にようやく開通しました。埼玉県内の国道299号線は入間市から秩父市を通っていて、個人的にも秩父へ向かう際には必須の道です。特に飯能市から正丸トンネルを抜けて秩父市に至る区間は信号機も少なく、とても快適なドライブが楽しめます。酷道とされる十石峠は、秩父市からさらに国道299号線で志賀坂峠を越えて群馬県に入り、神流町や上野村を通過した先となる上に、十石峠を越えると長野県になりますが、久しぶりに開通したとの事なので行ってみました。

2023年10月追記

2023年は国道299号線で防災工事が行われ、上野村から十石峠に至るまでの区間内で通行止めとなっています。期間は5月~10月末まで。迂回路は林道「矢弓沢線」となっていますが、「酷道」と称される国道299号線と比較して、林道がどの様なルートなのかを実際に走行してみました。またこの記事(2022年6月)での十石峠にある展望台は立入禁止でしたが、2023年10月では入る事が出来ました。詳しくは下記記事にて。

2024年2月28日追記

※志賀坂峠での土砂崩れによる通行止めは、2024年3月22日に解除となっています。

2024年2月28日現在、国道299号線で志賀坂トンネルから群馬県側へ1kmの地点で土砂崩れが発生し、通行止めになっています。迂回路は県道71号線の土坂峠です。 詳しくはは下記記事で追記しています。

酷道区間

国道299号線は群馬県の上野村で県道124号線が南に、県道45号線が北にそれぞれ伸びていますが、県道45号線との交差点までは片側一車線で綺麗な道路が続きます(神流町辺りで一部狭い)。国道299号線の酷道区間はこの県道45号線との交差点から始まり、群馬県と長野県の県境となる十石峠を越え、長野県側にある「乙女の滝」付近までとなる様です。

今回は群馬県の上野村から十石峠を越えて乙女の滝まで行き、そのまま引き返して酷道区間を往復して来ました。以下より途中にある施設やお店を挙げながら紹介していきます。

道の駅「うえの」

群馬県側から十石峠へ向かう際には、必ず立ち寄った方が良いと思います。道の駅に加え、隣にJAのガソリンスタンド(セルフ)もあるので、食事やトイレ、車への給油などの全ての準備が出来ます。また近くには「上野スカイブリッジ」という歩行者専用の大きな吊り橋があります。スカイブリッジについては以前に行った事があるので、以下より見て下さい。

メロディーライン「ひなまつり」

川の駅「上野」手前には道路上に細かく溝が彫られていて、車で通行すると「ひなまつり」の曲が聞こえます。ただし片側車線で神流町方向のみなので十石峠に向かう時には聞こえません。また十石峠とは逆方向ですが、神流町の国道462号線には同じくメロディーラインの「こいのぼり」があります。ちなみに群馬県にはメロディーラインが10か所あるそうです。※「ひなまつり」と「こいのぼり」の動画を作成しました(この記事最後に記載しています)。

川の駅「上野」

道の駅と少々重複する様な施設ですが、県道124号線、県道45号線との交差点から近い地点にあるので、この2つの県道から十石峠に向かう場合にはトイレや食事で道の駅まで戻る必要は無いかもしれません。ただしガソリンスタンドは無いので、その場合は道の駅へ。

県道124号線

県道124号線は十石峠の南側で、長野県から「ぶどう峠」を越えて群馬県に入り、上野村で国道299号線に繋がっています。ただし県道124号線の「ぶどう峠」も通行止めとなる事が多く、十石峠が通れるようになった現在(2022年6月)も県道124号線は通行止めでした。上野村付近の県道124号線からは林道「矢弓沢線」が分岐し、十石峠手前で国道299号線に繋がっているので、この林道が国道299号線の迂回路となる事もあります。

県道45号線(今回の起点)

県道45号線は国道299号線から北方向の下仁田方面へ向かっています。また県道45号線の途中から県道93号線が田口峠を越えて長野県へ伸びていますが、この県道93号線も国道299号線の迂回路となる事があります。国道299号線はこの地点から道幅が狭くなりますが、それでもまだまだ余裕はあります。

県道45号線から少し進むと、上記の地点でゲートがあり、この辺りからいよいよ道幅が狭くなりました。

上野村いのぶたセンター(県道45号線から2.3km)

上野村いのぶたセンター

国道299号線の途中にある上野村の施設ですが、ここは観光施設ではなく養豚場?の様です。「いのぶた」は上野村の特産品で、道の駅「うえの」のレストランや川の駅「上野」で提供されています。

2022年4月までの十石峠の通行止めはこの地点からだった様子で、現地では封鎖していたゲートが横に避けられていました(上記矢印)。Googleストリートビューもここまでになっています(2022年6月現在)。また酷道区間もここから本格的になります。

狭い箇所では、上記の様に車1台分しかありません。

対向車とのすれ違いも場所を選びます。場合によっては後退も必要です。

しかし終始狭い道ではなく、大きな橋で谷を渡ったり・・・、

木が伐採されていて急に視界が広がる場所もあります。

途中で道路を管理する車に出会いました。さすが国道と思いましたが、運転する職員の方は酷道の運転も慣れたものなのでしょうか?

十石峠(県道45号線から15.1km)

群馬県と長野県の県境にもなります。十石峠はどちらかと言えば長野県?

十石峠には駐車場があり、トイレもありますが管理上の難しさの為か、少々難ありな印象でした。

展望台

駐車場とは反対側に展望台があります。

ただし2022年6月の時点で床板に破損があって立ち入り禁止となっていました。

展望台の中身は鉄骨なんですね。まだまだ新しい様子でしたが。

展望台のすぐ横には小さなお堂とお地蔵様。詳細は分かりませんでした。

乙女の滝(県道45号線から19.1km)

十石峠で長野県に入ると、以降はずっと下り坂になります。道幅は相変わらず狭いのですが、路面は群馬県側よりは綺麗な印象です。

途中で道幅が広がり酷道も終わったかと思いますが、乙女の滝付近でもう一度狭くなりました。

乙女の滝に到着すると、国道299号線の両側に駐車スペースがあります。

実際の乙女の滝は、ここから徒歩15分(300m)ほど遊歩道を歩いた所にある様です。

ただし2022年6月の時点で遊歩道は閉鎖されていました。

今回は国道299号線の長野県側はここまでとし、再び十石峠を越えて群馬県側に戻りました。

所要時間(実走行)

以下は酷道区間を対象とし、国道299号線で県道45号線との交差点を起点としています。

  • 往路 県道45号線~十石峠(15.1km):約36分30秒
  • 往路 十石峠~乙女の滝(4km):約9分30秒
  • 復路 乙女の滝~十石峠(4km):約10分00秒
  • 往路 十石峠~県道45号線(15.1km):約34分00秒

県道45号線~十石峠~乙女の滝で約45分。往復すると合計約1時間30分ほど掛かりました。ちなみに道の駅「うえの」~県道45号線は片道で距離7km、約9分掛かっています。

その他・補足

関東では有名な酷道ですが、個人的な感想としてはあまり「酷さ」は感じませんでした。確かに道は狭く対向車とのすれ違いが難しい場合がありますが、全線舗装済みで通行自体に問題はありません。「国道」を基準に考えれば確かに稀な存在なのかもしれませんが、これまで狭い県道や市道、林道を走行している経験があると、それらと同じ様な印象です。ただし普段この様な狭い峠道を走行しない、経験の無い方にはハッキリとはお勧め出来ない事は確かです。

動画

今回の国道299号線、十石峠を越えて乙女の滝までを往復する動画ですが、下記動画は道の駅「うえの」から始まるダイジェスト版です。県道45号線を起点として乙女の滝までを往復する、ノーカット版も作成しました。

また国道299号線で上野村にあるメロディーライン「ひなまつり」と、国道462号線の神流町にあるメロディーライン「こいのぼり」の動画(ショート)も作成しています。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。