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WRX 工作キットでSIドライブ変更(タイマー・リレーキット)

2020年8月17日Ad,動画,社外部品・DIY

前回の記事で多機能リレーや遅延リレーを使ってみましたが、実際に車両で利用する事を考えると大きさ等の問題から現実的ではない気がしました。そこでもっと小型で簡単なリレーが無いか探した所、工作キットとして販売されているタイマーキットとリレーキットが良さそうなので購入してみました。

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注記

この記事の内容は実際に私が行った上で書いていますが、その内容や各製品の型式、仕様、構造などを保証する事は出来ません。同様あるいは類似の内容を行う際には実際の車両や製品等を確認し、自己責任と自己判断の下で行って下さい。

前回の記事は上記になります。

購入したタイマーキットとリレーキット

LED表示タイマーキット

まず今回購入したタイマーキットは、イーケイジャパンが販売している「LED表示タイマーキット(LK-CB4)」です。遅延時間は5~180秒を段階的に6種類から選択し(ボリューム)、残り時間によってLEDがカメラのセルフタイマーの様に点滅します。トリガーSWとして基板上に押しボタンがあります。出力信号は常にONとワンショット(0.5秒)をジャンパー線で選択出来ます。

リレーキット

先のLED表示タイマーキットは小容量の信号でしか出力していないので、同じくイーケイジャパンが販売している「小型リレーボードキット(LK-RB1)」も購入しました。リレーの接点容量は125VACで0.5A、24VDCで1Aとなっているので、SIドライブの信号線程度であれば問題は無さそうです。LED表示タイマーキットとも簡単に接続出来ます

どちらの基盤サイズも25mm×35mmと小型で、電源はタイマーが3~5V、リレーが4~5VなのでどちらもUSB電源の5Vで動かせそうですが、工作キットなので完成品ではありません。各パーツの基板への半田付けが必要です。ただし「工作」を考慮して半田面はかなり大きめになっています。組み立てに関する説明書も付いています。

半田付けと接続

まずはタイマーキット側を半田付けしました。半田付けは得意ではありませんが、半田付けのみであれば15分程で出来ました。今回は出力信号は1ショットとする為、指定の箇所にジャンパー線を取り付けます(上記矢印)。またトリガーSWはキット付属の物は使わないので、まだ半田付けしていません(上記「SW」の位置)。

次にリレーキット側も半田付けします。こちらは半田箇所も少ないので10分で出来ました。

タイマーキットのトリガーSWは別途用意したスライドスイッチを取り付けました。付属のトリガーSWの場合は1度だけ押すと(ON→OFF)タイマーの動作が始まり、タイマー動作中に再び押すとタイマーは初めから再スタートになります。トリガーSWをスライドスイッチ(あるいはジャンパー線)で常にONとしておくと、電源投入と同時にタイマーが動作し、OFFにしておけばタイマーが動作することはありません(動作の有効/無効として利用)。

タイマーキットとリレーキットの接続方法は先のイーケイジャパンのサイトに掲載されていて、電源以外ではタイマーキットの「SIG2」をリレーキットの「SIG」に繋ぐだけです。これでタイマーキットの信号ONに合わせてリレーキットのリレーがONになります。

リレーキットのリレー接点側に、車両のSIドライブのモードを切り替える為の抵抗を用意します。こちらにもスライドスイッチを付けて、リレーON時に1kΩ(SIドライブ「I」)か3.67kΩ(SIドライブ「S#」)のどちらかを通過する様にしています。実際には1kΩと2.67kΩの2種類で一方か両方を通過する様にしていますが、670Ωの抵抗が手元に無かったので680Ωを使っています。

電源用にUSBケーブルを切断して利用します。タイマーキットとリレーキットにそれぞれ繋ぎ、「SIG2」と「SIG」も繋いで基盤は完成です。

ケースを作る

基盤むき出しでは怖いので、3Dプリンターでケースを作りました。

タイマーキットとリレーキットを収めます。

・・・薄々分かってはいましたが、ちょっと大き過ぎました。

仕方が無いので、再度ケースを作り替えました。

今度はタイマーキットとリレーキットは上下に収納しています。最初のケースよりはかなり小ぶりになりました。

しかし背面側にはリレーが飛び出ています。

動作テスト

上記ではケースはまだ大きい方のままですが、動作テストを行いました。USB電源はカーナビに繋がっているUSBハブに接続しています(5V1Aまで可)。カーナビはアクセサリー電源だけでも動作するので、エンジンを掛けない状態でもタイマーキットとリレーキットは動作してしまいますが、エンジンを掛けない状態(イグニッション電源OFF)ではSIドライブのモード変更は出来ません。

テストでは動作自体に問題は無く、電源ONから遅延時間後に1度だけリレーが動作して、SIドライブのモード変更が出来ました。スライドスイッチによる切替の有効/無効や、SIドライブの「I」か「S#」の選択も機能しています。

動画

実際に車両で動作させてみた時の動画です。SIドライブの信号線はセンターコンソールの元の切替スイッチから分岐しているので、その近くに今回の箱を収める予定です。ただし電源用のUSBケーブルが短いので、延長ケーブルが必要になってしまいました。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。  
 

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