動画編集ソフト VEGAS Pro 20 Build411(Update 3)へのアップデートと新機能
2023年6月20日、VEGAS Pro 20の「Build 411」が公開されています。Build326(Update 2)で書いたこの記事ですが、Build411について追記・修正しています。
※2023年5月2日、VEGAS Pro 20の「Build 402(Update 3)」が公開されましたが。VEGAS Pro 20を起動出来ない問題が発生しています。→緊急アップデートにより「Build 403」が公開され、問題は解消されました。記事内にて詳細を記載しています。
注記
日本国内ではソースネクストが日本語版の販売元となっていますが、日本語版でもVEGAS Proの起動時に表示されるアップデートの通知ウィンドウから、最新ファイルをMAGIXからダウンロードしてインストールする事でアップデートが可能です。ただし新規購入後にソースネクストからダウンロードするVEGAS Proのインストール用ファイルは、最新Buildになるまでに数日の差がある様です。MAGIXでは最新Buildの新規インストール用ファイルも同時に公開されていますが、こちらには日本語版は含まれていません。従って新規インストールは必ずソースネクストからインストール用ファイルをダウンロードして行って下さい。またMAGIXサイトではアップデート用のファイルも公開されますが、こちらにも日本語版はありません。MAGIXサイトから海外版のファイルを直接ダウンロードしてインストールしても日本語版とは異なる製品となるので、アクティベーションが通らなくなってしまいます。(→ソースネクストFAQ)。
さらにVEGAS Proの海外版にはオンライン機能も色々とありますが、日本語版では利用する事は現状出来ません。今回のアップデートにもオンライン機能に関するものがありますが、日本語版をアップデートしても引き続き利用する事は出来ません。
※アップデートは必須ではありません。また必ずしもこれまでのバグ等が全て改善される訳では無く、アップデートによって新たなバグが発生する可能性もあります。現状で問題が無ければMAGIXの公式フォーラム(英文)での他ユーザーの投稿を確認しながら、しばらく様子見でも良いと思います。公式フォーラム内ではアップデート後にVEGAS Proが立ち上がらないという投稿も見受けられます。アップデートは自己責任と自己判断の下で行って下さい。
※以前のバージョン(VEGAS Pro 19等)を「VEGAS Pro 20(Build403)」にする物ではありません。「19」や「20」といったナンバリングが異なると別製品となるので、ソースネクストで最新(ここではVEGAS Pro 20)を新たに購入する必要があります。ソースネクストでは以前のバージョンから最新バージョンへ、特別価格での購入が可能だったり(要登録)、新規購入でも定期的にセール価格で販売しています。またソースネクストでのサポートは最新バージョンと1つ前のバージョンまで(現時点では「20」と「19」)です。
アップデート時の注意点については「19」の時の記事ですが、以下を見て下さい。
新規インストールとアクティベーションについては以下の記事にて。
Build411の内容(2023年6月20日)
今回のアップデート内容もMAGIXの公式フォーラム(英文)に投稿されています。以下、その内容をGoogle翻訳にて翻訳した上で引用します。Deep Learning Modelsについては今回は更新は無い様です(現在のDeep~のバージョンは20.5)。またUpdateのナンバリングについても、前回(Build403)から変更は無く、「Update 3」のままです。Update方法はこれまでと同様です(Build326時の方法)。
バグの修正
MAGIXの公式フォーラム(英文)の内容をGoogle翻訳にて翻訳後、引用。
- Resonant Filterプラグインは、ハングやクラッシュを引き起こさなくなりました。
- VSTプラグインは過剰な元に戻すイベントを作成しなくなりました。
- VSTエンジンの全般的な安定性の向上。
- ハング検出ダイアログが、不適切なタイミングで表示されなくなりました。
- エクスプローラーウィンドウから複数のファイルをドラッグできるようになりました。
- 一部のAIプラグインを使用するときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました。
- ビデオエフェクトエディターに適切なアイコンが表示される。
- HEVCファイルをデコードするときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました。
- AVCファイルをデコードするときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました。
- プロジェクトメディア ウィンドウでのドラッグアンドドロップの動作を改善しました。
今回のアップデートは上記の通り、バグ修正の小規模な内容になっています。個人的には特に思い当たる内容はありません。そう言えば最近は編集中、レンダリング中にハングアップする事が少なくなり、比較的安定しています。唯一モーショントラッキングに関する機能を操作中に、稀にハングアップしてしまいます。ハングアップ時の対応はこの様にしています。
Build402の内容(2023年5月2日・Build403も同様)
2023年5月4日現在、公式フォーラム(英文)にてVEGAS Proが起動しない問題についての報告が多くある様子です。解決策としてはこのスレッドにて、PCのインターネット接続を無効にする、または日時設定を一時的に過去(5月3日より前)に設定すると起動出来るようになるとあります。
私もBuild402に更新後に1度は正常に起動しましたが、現在(5月4日)はVEGAS Proが起動しません。PCの日時設定を手動で5月2日にすると起動します(少し時間が掛かる)。どうやらファイルの証明書の期限が5月3日になっている事が関連している様子です。公式フォーラムにこれだけ報告があるので、またすぐにアップデートがあると思いますが…。
6月20日追記
6月20日に「Build 411」が公開され、VEGAS Pro 20起動時にアップデート通知が表示されます。従って、過去(~Build403)の内容を含むアップデートがソフト上から可能になったので、以下の対応は不要になったと思います。この起動不可問題の内容は参考として見て下さい。
5月8日追記
ソースネクストから日本語版のアップデートファイル(Build403)が公開されました。同様に起動出来なかったVEGAS Pro19のアップデートファイル(Build651)も一緒に公開されています。
※PCの日時設定を変更して起動してからの、ソフト上からのアップデート通知はまだ無い様子です。
5月4日20:30追記
MAGIXより緊急のアップデートファイルが公開されました(公式フォーラム)。日本語版はリンク先の「JP」版をダウンロードしてインストールします(ファイルサイズは通常アップデート時と同様で、約595MBあります)。インストール工程も通常のアップデート時と同様で、インストール後の初回起動時には再びアクティベーションが必要になります。 またBuildバージョンは402から403になります。
※上記公式フォーラムで公開されていた「JP」版のアップデートファイルが無くなりました(5月6日確認)。基本的に日本語版のサポートはソースネクストの為に、公開を取りやめたのかもしれません。公式フォーラムで公開されている海外版用のアップデートファイルをインストールすると、日本語版とは異なる製品となる為、アクティベーションが通らなくなります(→ソースネクストFAQ)。
私も実際にBuild403(上記「JP」版アップデートファイルにて →無くなりました)をインストールしましたが、Build403ではインターネット接続が有効で日時設定を変更しなくても、起動出来る事を確認しました。
これまでにBuild402にアップデートしていなかった場合、いずれはVEGAS Pro起動時のアップデート通知からアップデートしても「Build403」が適用される物と思われますが、通知時に表示されるウィンドウで「この更新における新規特徴」をクリックして、更新後のBuild番号を確認する事をお勧めします。それまでは面倒ですが、VEGAS Pro起動時はPCの日時設定を変更しながら利用する他に手段は無さそうです。
5月4日22:00追記
アクティベーション時に登録しているメールアドレス宛に、MAGIXから今回のアップデート後の不具合(起動しない)についてのメールが届いています。リンク先が案内されていますが、上記と同じ公式フォーラムが開きます。
※こちらのリンク先でも先の同じ公式フォーラムが開くので、日本語版のアップデートファイルは入手出来ません。海外版のアップデートファイルをインストールしないように注意して下さい。…これはこれで問題の様な気がしますが。
5月5日追記
VEGAS Pro19でも同様の問題が発生しています。19に関してもMAGIXがアップデートファイル(Build651)を新たに公開しましたが、こちらには当初より日本語版は無い様です。ただし19でもインターネット接続を無効にするか、PCの日時設定を過去(5月3日より前)にすると起動出来ます。私は現在20を使用していますが、19(Build648)もインストールしたままで、日時設定を5月2日にすると起動出来ました。従って19では日時設定を都度変更しながら使用しつつ、アップデート通知によるアップデートを待つ事になります。※19でも、MAGIXが公開している「海外版」のアップデートファイルはインストールしないように注意して下さい。その後のアクティベーションが通らなくなります。
今回のアップデートはMAGIXの公式フォーラム(英文)に投稿されています。これまで同様にその内容をGoogle翻訳にて翻訳した上で以下に引用します。内容が多いのでアコーディオンウィンドウにしています。表示するには右にある「▽」をクリックして下さい。
※以下には日本語版では利用出来ない機能の内容も含んでいます。
新機能
- 複数のスマートマスク
- スマートマスクで生成された形状の改善
- テキストプロパティの転送
- ウィンドウのドッキングの改善
- RAW処理のデバイスを選択する
- CUDAによるRAW処理
- ようこそ画面の改善
- Upscaleプラグイン用の新しいSharpModel
- Mocha形状データのサポート
バグの修正
MAGIXの公式フォーラム(英文)の内容をGoogle翻訳にて翻訳後、引用。
- 特定のボリスFX効果の一部のパラメーターの誤った解釈を修正しました
- Picture-in-Pictureプラグインでのアスペクト比の処理が期待どおりに機能するようになりました
- ビデオファイルのスワップ機能が、VEGAS Proのブラジル・ポルトガル語バージョンで利用できるようになりました
- 静止画像プラグインの読み込み時にクラッシュする可能性があるコードの問題を修正しました
- ベジェマスクウィンドウを閉じると、編集モードが正しく終了するようになりました
- スマートマスクがAIエフェクトとして適切にリストされるようになりました
- ステータスバーの記録時間インジケータに、非常に大きな値が正しく表示されるようになりました
- 表示設定により、ユーザーは再生中にCPU、メモリ、およびディスクの使用率の値を確認できるようになりました
- ようこそ画面の[既存のプロジェクトを開く]ボタンが、以前に開いたプロジェクトの場所を記憶するようになりました
- アップスケールOFXが、プラグインチューザーからイベントに初めて追加されたときに正しく機能するようになりました
- スケーリング時のPicture-in-Pictureプラグインの不具合を修正
- カラーグレーディングパネルのコントロールのフォーカスの問題を修正
- プロジェクトを開いたときにタイムラインのサイズが適切に設定される
- キーフレームが誤って作成されなくなりました
- スマートマスクとベジェマスクを使用する際のアンドゥバッファエラーを修正しました
- Windowsエクスプローラーを介してタイムラインにメディアを追加すると、VEGASはメディアとプロジェクトの設定を適切に一致させるようになりました
- 一部のNVidia GPUでスタイル転送が失敗しなくなりました
- Ctrl+Aを使用して[すべて選択]コマンドを実行した後、エクスプローラウィンドウで1つまたは複数の項目を選択解除できるようになりました
- [プロジェクトメディア]ウィンドウの[タグ]ボックスにテキストが正しく表示されるようになりました
- Track FXを削除するときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました
- Colorization FXのモデリングの改善
- 選択的に過去のアトリビュートがクロップFXパラメーターを誤ってコピーしなくなりました
- 起動時にクラッシュする可能性がある問題を修正
- それを含むファイル内の球面メタデータを適切に読み取る
- コレクションの名前が長い場合でも、ハブエクスプローラーのボタンが表示されたままになります
- 一部のVSTプラグインがアプリケーションをハングまたはクラッシュさせる問題を修正しました
基本的にアップデート方法はこれまでと同様ですが、前回(Build370)は無かったDeep Learning Modelsの更新は、今回はあります(バージョン20.4→20.5)。スマートマスクを利用するには、Deep Learning Modelsのインストール・更新が必要の様です。
またUpdateのナンバリングについて前回のBuild370が「Update 3」でしたが、今回のBuild402でも「Update 3」のままです。前回のアップデート内容が少量かつバグ修正がメインだった為でしょうか?MAGIXのVEGASサイトにある「Update history」でも、前回(Build370)の内容は記載されていません。
補足
Build402では新機能の「テキストプロパティの転送」が便利そうです。スマートマスクについては引き続きベータ版の様ですが、徐々に改良されている印象です(まだ利用には至りませんが)。個人的にはHitFilm Express用のMochaプラグインを所有していて、VEGAS Proでも既にMochaのトラッキングデータを読み込める様になっていると記憶していますが、今回「Mocha形状データのサポート」が新機能としてあるので、何が変わったのか?と思いつつ、Mochaも改めて試してみようかと思っています。
---以下、Build370(Update 3)の内容です---
Build370の内容(2023年3月22日)
今回のアップデート内容もMAGIXの公式フォーラム(英文)に投稿されています。以下、その内容をGoogle翻訳にて翻訳した上で引用します。アップデートの方法はこれまでと同様です。なお、Deep Learning Modelsについては今回は更新は無い様です(現在のDeep~のバージョンは20.4)。
修正
MAGIXの公式フォーラム(英文)の内容をGoogle翻訳にて翻訳後、引用。
- いくつかのプラグインでアニメーションボタンが非表示にならなくなりました。
- エフェクトがエフェクトチェーンのパン/クロップの前にある場合、イベントの編集中にクラッシュを引き起こすDeFlickerプラグインの問題を修正しました。
- AVCメディアの読み取り時に発生する可能性があるクラッシュを修正。
- AVCメディアのレンダリング時に発生する可能性のあるクラッシュを修正。
- レイアウトを開くときに発生する可能性があるクラッシュを修正。
- 起動時にハングする可能性がある競合状態を修正しました。
- ユーザーがメディア設定を一致させるよう要求した場合、プロジェクトは常に適切に設定されるようになりました。
また公式フォーラム(英文)では今回のBuild370に更新後、ユーザー設定のファイルI/Oタブにある「従来のAVCデコードを有効にする」にチェックを入れていると、.mp4形式のファイルがタイムライン上に読み込めない(配置出来ない)現象があるとの投稿があります。私は特にチェックは入れていないので問題はありません。
補足
個人的に発生する問題(まだBuild370では未確認ですが)を書いておくと、編集中のプレビュー再生時、あるいはモーショントラッキングで解析したデータを、他のビデオトラックにPinPデータとして転送しようとすると、フリーズ(ハング)してしまう事が稀にあります。レンダリング中のフリーズは最近のVEGAS Proでは発生せずに安定しています。
編集中にVEGAS Proがフリーズした場合、自動で問題報告のウィンドウが表示されてVEGAS Proは自動終了となりますが、ほとんどの場合は問題報告のウィンドウも表示されず、タスクマネージャーから強制終了する必要があります。その際、タスクマネージャーでは「VEGAS Pro」本体だけではなく、別のタスクがVEGAS Proによって実行されている場合があるので、改めて立ち上げ直してもフリーズがすぐに再発したり、同じタスクが重複して起動していたりします。
タスクマネージャーでVEGAS Proに関連するタスクを全て終了させるのはとても面倒なのですが、公式フォーラム(英文)で「KillAllVegas(ダウンロード先)」という無料で公開されているアプリの紹介があったので、現在はこのアプリを利用しています。このアプリは1度実行する事で、簡単に全ての関連するタスクを強制終了してくれるのでとても便利です。特にインストールも必要なく、実行ファイルのショートカットをデスクトップやタスクバーに置いておくだけです。ただし強制終了時は編集中のプロジェクトは保存されないので、自動保存のインターバルを5分にしています。
---以下、Build326(Update 2)の内容です---
Build326の内容(2023年1月23日)
今回のアップデート内容はMAGIXの公式フォーラム(英文)に投稿されています。以下、その公式フォーラムの内容をGoogle翻訳にて翻訳後に引用していますが、内容が多いのでアコーディオンウィンドウにしています。表示するには右にある「▽」をクリックして下さい。なお、アップデート前のBuildは「214(Update1)」です。
※以下には日本語版では利用出来ない機能の内容も含んでいます。
特徴
- 新しいAIエンジン
- VST3サポート (完全リリース)
- ホバースクラブバイパス
- ファイルドロップワークフローのUXの改善
- Text to Speechのフラマン語オプション
- 新しいニュースフィードメカニズム
- Text-to-Speechの高品質オーディオ出力
- FXチェーンのプラグインを追加または置換する
- 色相と輝度のカラーカーブ
- 彩度と輝度
- 輝度と彩度
- ピクチャーインピクチャー プラグインの機能強化
- 言語サポート:ブラジル・ポルトガル語
- スマートマスク (ベータ)
- ようこそ画面
- 個々のベジエマスクポイントのアニメーション制御
- アクティブな自動リップル編集モードのインジケーター
修正と改善
- HEVCファイルの読み取り時に発生する可能性があるクラッシュを修正しました
- 現在のイベント設定を上書きする際の属性の貼り付け機能中の問題を修正しました
- オーディオエフェクトウィンドウの自動サイズ変更が正常に機能するようになりました
- オーディオエフェクトの自動サイズ変更を無効にする環境設定が期待どおりに機能するようになりました
- モーショントラッキング中にアプリケーションがロックアップする可能性がある問題を解決しました
- 32 ビットVSTサポート設定をオフにすると、プラグインが適切に消去されるようになりました
- 深層学習モジュールの自動更新が期待どおりに機能するようになりました
- [レンダリングの進行状況]ダイアログの進行状況バーと残り時間フィールドが、すべての形式で正しく機能するようになりました
- スクリプトAPIのVideoEventオブジェクトのSetResampleModeが正しく機能するようになりました
- [ビデオプレビュー]ウィンドウでズームするときの解像度が向上しました
- ビデオプレビュー ウィンドウでのズーム描画の問題を解決しました
- ビデオプレビューのズーム時に、グリッドとセーフエリアのオーバーレイが正しく動作するようになりました
- 一部のAMD GPUでモーションブラーを使用するとクラッシュする問題を修正
- ワープフローエフェクトの使用時に発生するクラッシュを修正
- VEGASが現在フォーカスされているアプリケーションではない場合に、[ビデオ プレビュー]ウィンドウでスクロールホイールを使用した場合の予期しない結果を排除しました
- ファイルエクスプローラーで、フォルダーまたはファイルのダブルクリックが誤って名前変更操作として解釈されることがなくなりました
- キーボードショートカットは、スマートタグとプレビュー ズーム機能の間で競合しなくなりました
- 2つまたは3つ以上のアプリケーション拡張機能を使用してVEGASを再起動すると、ウィンドウレイアウトが適切に保持されない問題を解決しました
- ピクチャーインピクチャーエフェクトの平行四辺形モードを修正
- VEGASはNahimicサービスを自動的に検出し、WPF GPU設定を設定してUIの破損を回避するようになりました
- HEIC画像シーケンスのレンダリング テンプレートに適切な名前が付けられるようになりました
- 自動更新機能が一部のGPUを認識できなかった問題を修正しました
- カラーグレーディングパネルが「なし」というラベルの付いたエフェクトレベルで開くことがある問題を修正しました
- 空のイベントでモーショントラッキングパネルがクラッシュしなくなりました
- ドライバ更新ユーティリティを修正し、英語を使用しているお客様に対して正確に機能するようにしました
- ベジエポイントと線形ポイントの組み合わせが、FXアニメーションタイムラインに無効な曲線形状を作成しなくなりました
- ProResとしてレンダリングされたファイルがVBRとして正しくレポートされるようになりました
- ビデオフレームが存在しないMainConcept MPEG-1 VCD PALテンプレートを使用してレンダリングしても、VEGASがクラッシュしなくなりました
- [プロジェクトメディア]ウィンドウの詳細ビューからメディアをタイムラインにドラッグするときに、重複したイベントが作成されなくなりました
- WMVメディアのサムネイルを生成するときに発生する可能性があるクラッシュを修正しました
- スローモーションプラグインまたはワープフロートランジションを適用すると問題が発生する可能性がある問題を解決しました
- UIの配色を反映するように多くのメッセージボックスを更新しました
- アップスケールエフェクトがFXチェーンのパン/クロップの前に自動的に配置されるようになりました
- ユーザーがカラーグレーディングモードでないときに、カラーグレーディングプラグインが誤ってイベントに追加されることがなくなりました
- トラックレベルに接続され、トラックが選択されていない場合、カラーグレーディングパネルはアクティブではなくなりました
- レンダリングの進行状況ダイアログは、事前レンダリングを実行するときに空きディスク容量の値を正しく報告するようになりました
- MXFレンダリングは、書き込みアプリケーションをメディアのメタデータに適切に埋め込みます
既知の問題点
- VEGASコンテンツの空撮およびドローンカテゴリでは結果が得られません
ディープ ラーニング モデル 20.4
- ONNX形式に切り替える
- さらに2つのスタイルトランスファーモデル(ムンク-スクリーム、シンプソンズ)
- マスク生成モデル
MAGIXの公式フォーラム(英文)の内容をGoogle翻訳にて翻訳後、引用。
「特徴」は新機能となる様ですが、詳細については先の公式フォーラム(上記記載元)にPDFで公開されています(ただし英文・Google翻訳で翻訳は可能)。今回は「カラーグレーディング」機能強化と「スマートマスク(ベータ版)」が目玉でしょうか?
「修正と改善」について、個人的にはモーショントラッキングの作業時やレンダリング中にハングアップしてしまう事があったので、これらが改善されている事を期待しています。
Build326へのアップデート
アップデート前のVEGAS Proを立ち上げると、上記のウィンドウが表示されるので「更新を今すぐ行う」をクリックします。
MAGIXサイトから最新ファイルがダウンロードされます。容量は「597MB」となっていますが、時間帯によっては時間が掛かります。
ファイルのダウンロードが終わると、上記のウィンドウが表示されます。どちらかを選択します。
インストールが開始されます。立ち上げたVEGAS Proは自動で終了します。
「標準設定の変更」ではインストール先の指定と、デスクトップにアイコンを作る/作らないの選択が出来ます。
途中は省略しますが、古いVEGAS Proの削除後に新しいVEGAS Proがインストールされて完了します。
アップデートされたVEGAS Proを立ち上げると、アクティベーションのウィンドウが表示されます。通常であればシリアル番号とメールアドレスは既に入力されているので、「アクティベーション」ボタンをクリックするだけです。
数秒時間が掛かりますが、無事にアクティベーションが完了しました。これで新しいVEGAS Proが立ち上がります。
…が、今度は「Deep Learning Models」の更新があると表示されました。
今度は「579MB」のファイルがダウンロードされます。
VEGAS Pro同様に「Deep Learning Models」もインストールして完了です。
※私のVEGAS ProはEDIT版なので、「VEGAS Pro 20」と「Deep Learning Models」しかインストールしていませんが、PRO版とPOST版では他に付属するアプリがあり、付属アプリにもアップデートがある場合は別途インストールする必要があります。
Build326の様子
私の場合、アップデート後もVEGAS Proは問題無く立ち上がりました。Build326では新たに「ようこそ画面」が表示されます。「最近使用した」の「最」の文字がありませんが。
アップデート前のプロジェクトファイルも、特に問題なく読み込めます。これまでのウィンドウ表示やアイコン設定もそのままです。
新機能となる「スマートマスク」を試してみます。スマートマスクは動画中から対象を自動で抽出して、さらにマスクラインも描くとの事です。
適当な動画をタイムラインに置いて、FXプラグインから「スマートマスク」を適用し、「解析」ボタンをクリックします。
ネコを撮影した動画を解析すると、上記の様に自動で四角い枠で囲まれて「cat」というラベルが付きました。その他、人や車も「person」や「car」と自動で認識されます。さらに枠内ではその輪郭(上記ではネコの体)に沿ってラインが引かれています。「%」は信頼度との事。
「マスクを作成」をクリックすると「ベジェマスク」プラグインが追加されて、輪郭に沿って引かれたラインがマスクラインとして反映されました。
ただし今の所、動画中の1コマでしか認識や輪郭のマスクラインが描かれません(まだ方法が分からない…)。これまででも単純な四角の平面トラッキングは可能でしたが、一定時間で数コマ毎に上記の様なマスクラインが描けてベジェマスクに適用出来れば、VEGAS Proでもようやく複雑な形状での平面トラッキングが出来そうです。まだベータ版でもあるので引き続き期待したい機能です。
ちなみにこれまでのVEGAS Pro 20でも、モーショントラッキングでMochaのトラッキングデータが読み込めます。私はHitFilm Express用のMochaプラグインもだいぶ以前に購入しましたが、結局HitFilm Expressとの使い分けが面倒だったりで放置しています。VEGAS Proだけで似た事が出来る様になると良いのですが。
注記(スクリーンショットについて)
掲載しているVEGAS Proの製品画面:©2003-2024 MAGIX Software GmbH.
その他の各ブランドやロゴ・製品名等は各製造者の登録商標です。