ケンウッドナビ SD・USBメモリーでの音楽再生モードについて
私が現在使用しているケンウッドのカーナビ「MDV-Z702」ですが、音楽再生にはUSBメモリーを使用して、曲の管理はPC用アプリ「KENWOOD Music Editor-VX4」で行っています。前回、スマホアプリの「KENWOOD Music Control」を使用した際(こちらは上手く出来ませんでしたが)に、データーベースの作成について少々疑問があったので、改めて確認しました。
※記事内容は「MDV-Z702」で確認して書いていますが、確認不足や間違いがあるかもしれません。また他の機種では異なる場合もあります。
SD・USBメモリーでの再生モード(MDV-Z702の場合)
「KENWOOD Music Control」の記事内にも書いているので重複してしまいますが、音楽再生のソースとしてSD・USBメモリーを使用する場合、楽曲の再生には3つのモードがあります。以降、取説より要約。
通常再生
SD・USBメモリー内に保存されたままの状態で再生。リストはフォルダー及びファイルが表示される。
KENWOOD Music Editor
PCソフト「KENWOOD Music Editor-VX4」を使用して同期したSD・USBメモリーを再生。リストはアーティストやアルバムの他、任意に作成したプレイリストや曲調での分類で表示される。
カテゴリーデータベース
ナビ本体でSD・USBメモリー内に「カテゴリーデータベース」を作成した上で再生。リストはアーティストやアルバムの分類で表示される。曲調やプレイリストは無い。
上記3つの内、通常再生とカテゴリーデータベースはSD・USBメモリーへ曲や動画ファイルをコピーして使用します。事前に用意するメモリーとしてはどちらも同じで、ナビ側の再生モードの切り替えでどちらを使用するか選択します。
「KENWOOD Music Editor-VX4」ではソフト側で同期を行えばメモリーに転送(コピー)されます。ナビ側では他再生のモードへの変更は出来ません(SDメモリーはナビ本体からの「録音データ」のみへ切替可能)。
再生モードのカテゴリーデータベース
個人的にはこれまで「KENWOOD Music Editor-VX4」を使用してきたので、カテゴリーデータベースでの再生は試していませんでした。ナビでの分類がどのようになるのか不明だったので今回試してみました。
上記の様にSDメモリー内に適当にフォルダーを作り、曲と動画データをコピーしました。
ナビにSDメモリーを刺し、ソースを「SD」にしてリストを見ると上記の様にSDメモリー内のフォルダーが表示されます。この状態が「通常再生」で、さらにフォルダーを選択してファイルを指定すれば、曲や動画が再生されます。
リスト表示からAV画面に戻り、右のサブ機能ボタン(赤枠)を押すとモード切替のボタンが表示されます。また通常再生では最上部に「SD」とだけ表示されています(USBメモリーでソースをUSBにすれば「USB」)。
モード切替を行うと上記の様にカテゴリーデータベースの更新を促されます。更新するとアーティストやアルバムなどの分類からの再生とVOIPUTによる音声検索が可能になるとあります。また最上部の表示が「SD カテゴリーデータベース」となっています。
カテゴリーデータベースの更新後、改めて曲のリストを見ると上記の様にアーティストやアルバムで分類されました。取説ではファイルに含まれるタグ情報を元にしているとあります。
ただし、上記の右にあるボタンで動画を選択すると動画一覧が表示され、アーティストやアルバムなどの分類表示がありませんでした。事前に動画にもタグ情報は入力してあります。取説では動画もカテゴリーデータベースによって分類から再生出来るとの記述になっているのですが。
カテゴリーデータベースでは、ナビで更新を行うと上記の様にSD・USBメモリー内に「Kenwood.ContentsDB」フォルダーとその中にデータベースファイルが1つ作成されます。カテゴリーデータベースは1度更新を行えば、同じ内容のSD・USBメモリーであれば次回以降の更新は必要ありません。エンジンOFF(ナビ電源OFF)から再びONとしても再生中だった曲は続きから再生されました(通常再生でも同様)。SD・USBメモリーの内容が変わった場合は更新が必要ですが、ナビ側で内容の変更を認識して更新を促す画面が出るかは不明です。カテゴリーデータベースの更新は任意に手動でも可能です。
「Music Editor-VX4」でのカテゴリーデータベース
私が利用している「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期したUSBメモリーでは、曲の追加などを行った後の最初のナビとの接続時にはカテゴリーデータベースの更新も促されます。更新後はエンジンOFF(ナビ電源OFF)から再びONとしても新たな更新は必要とはせず、また再生中の曲も続きから再生されます。「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期した場合は、任意にはカテゴリーデータベースの更新は行えません。ただ「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期したUSBメモリーでもカテゴリーデータベースの更新が必要なの?とは思っていました。
上記は現在ナビで音楽再生の為に使用している、「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期したUSBメモリーです。カテゴリーデータベースの更新を行う事で「Kenwood.ContentsDB」フォルダーとその中にデータベースが1つ作成されています。「kenwood.dap」フォルダーは「KENWOOD Music Editor-VX4」によって作成され、様々なファイルが含まれています。
ナビでの更新の際は、再生モードの「カテゴリーデータベース」時とは異なり、上記のようにVOIPUTでの音声検索が可能になるとだけ表示されます。最上部には「USB KENWOOD Music Editor」と表示されています。
更新後の曲のリストではアーティストやアルバムなどの分類に加え、「KENWOOD Music Editor-VX4」で作成したプレイリストと曲調による分類も含まれています。ここからは憶測ですが、アーティストやアルバムなどの分類は再生モードの「カテゴリーデータベース」と同様、ナビ側でタグ情報を元にした分類(「Kenwood.ContentsDB」フォルダー)、プレイリストと曲調は「KENWOOD Music Editor-VX4」での分類(「kenwood.dap」フォルダー)を利用しているのでは?と思ったのですが・・・(※1)。
「Music Editor-VX4」のデータベースのみ作成機能
「KENWOOD Music Editor-VX4」でSD・USBメモリーを使用するにはメモリーに対して「ターゲット登録」を行いますが、このターゲット登録を行わずにデータベースのみを作成する機能があります。
データベースのみの作成は、既にSD・USBメモリー内に保存されている曲や動画のファイルを、ナビ側でアーティストやアルバムなどの分類で選択出来る様するとヘルプに記載されています。
上記は「再生モードのカテゴリーデータベース」と同様にSDメモリー内に曲と動画データをコピーし、「KENWOOD Music Editor-VX4」でデータベースのみを作成しました。SDメモリー内に「kenwood.dap」フォルダーとファイルが2つ作成されました。
このSDメモリーをナビに刺し、ソースでSDを選択するとカテゴリーデータベースの更新を促されます。最上部の表示はデータベースのみの作成でも「SD KENWOOD Music Editor」です。「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期したUSBメモリーと同様、VOIPUTによる音声検索が可能になるとだけ表示されています。カテゴリーデータベースの更新も任意には出来ません。
曲のリストを見るとアーティストやアルバムなどの分類に加え、プレイリストと曲調も含まれています。
ただし今回のSDメモリーでは「KENWOOD Music Editor-VX4」でプレイリスト作成や曲調解析は行っていないので、上記のようにプレイリストや曲調を選択しても曲はありません。
上記は動画の場合です。「再生モードのカテゴリーデータベース」には無かった、分類による表示になっています。使用している動画は同じファイルを使用しています。
動画にもプレイリストがありますが、曲と同様に選択しても動画はありません。
上記はナビでカテゴリーデータベースの更新を行った後のSDメモリーです。通常利用しているUSBメモリー同様に「Kenwood.ContentsDB」フォルダーとその中にデータベースが1つ作成されています。
MDV-Z702以外の機種
SD・USBメモリーの再生モードで「カテゴリーデータベース」がある機種は「Z702」を含む、これ以降の機種(X702やワイドモデル、ディーラー向けモデルを含む)です。さらに「KENWOOD Music Editor-VX4」が使用出来る機種は「Z(X)701(W)」「Z(X)702(W)」、これらと同等品のディーラー向けモデルのみです。2018年3月現在で最新モデルのZ905などでは「KENWOOD Music Editor-VX4」は使用出来ず、再生モードの「カテゴリーデータベース」でしかアーティストやアルバムなどの分類が出来ません。
実は現在の車に乗り換えた時は、同時にスバルディーラー向けモデルの「MDV-Z711」を付けていました。これはZ701相当品とされています。現在は訳あって市販モデルのZ702に入れ替えていますが、Z711の頃から「KENWOOD Music Editor-VX4」を利用しています。ただZ711の時には再生モードのカテゴリーデータベースは無かった筈で、それでもアーティストやアルバムなどの分類も出来ていた記憶はあるので、(※1)で憶測とした「Kenwood.ContentsDB」と「kenwood.dap」の使われ方は間違いという事になります。
再生モードのカテゴリーデータベースでは「Kenwood.ContentsDB」のみ、Z711ではカテゴリーデータベースは無いので「KENWOOD Music Editor-VX4」で作成される「kenwood.dap」のみ、結局両方にアーティストやアルバムなどの分類が含まれているのでしょうか?「KENWOOD Music Editor-VX4」で同期したUSBメモリーで、カテゴリーデータベースの更新を行う際に「VOIPUTによる音声検索が可能」とだけ表示されるのは、既に「kenwood.dap」で分類はされているからと見れば、確かにその通りなのですが。
その他
・・・記事を書いている内に、結局何が疑問だったのか分からなくなってきました。
1、再生モードの「カテゴリーデータベース」はどの様な感じなのだろう?
2、「KENWOOD Music Editor-VX4」でもカテゴリーデータベースの更新が必要。
3、「KENWOOD Music Editor-VX4」ではデータベースの作成のみの機能もある。
4、Z711では「KENWOOD Music Editor-VX4」によって分類は出来ていた(記憶)。
5、SD・USBメモリー内に作成されるデータベースってどうなってるの?
最終的にはどうなっているのか分からない、なのですが。データベースのファイルが読める形で開く事が出来れば一目瞭然なのでしょうけれど、そこまでしても特に意味は無いのですよね。こんな事に疑問を持つ方も居ないでしょうし、何の参考にもならない記事になってしまいました。