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WRX OBD2で車両情報を取得する その1 OBD2とは

2018年10月4日Ad,OBD2,社外部品・DIY

少し前の記事で、海外オークションサイトの購入代行サービスを行っている「セカイモン」を利用し、ドイツからOBD2のスキャンツールを購入した事を書きました。わざわざドイツから購入した理由などはその記事内でも少し書いていますが、購入したからにはその目的となる事を行わないといけません。と言っても、あくまで趣味で行う事なのでボチボチと暇な時間で進めていきますが、今回からその様子を少しずつ記事としても書く事にしました。

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一応記事のカテゴリーとして新たに「OBD2」を加えました。ただし現時点では購入したスキャンツールをはじめ、OBD2や他の機器などで不明確な点が非常に多くあり、かつ私のやる気や興味が続かない可能性もあるので、この件に関してどこまで記事を書けるかも分かりません。「その1」などと題名も付けてしまいましたが・・・。

前回のスキャンツール購入の記事は以下です。

OBD2とは

OBD2自体の説明をここで長々と説明はしませんが、簡単に言うと車両の自己診断機能の事で、車両に設置されているOBD2コネクターにスキャンツールを接続する事で、車両情報の取得や異常発生時の内容取得などが可能です。詳しくはWikiにて。

OBD2を利用した機器

OBD2を利用するシーンは、主にディーラーなどでスキャンツールを接続して車両のチェックを行う場合ですが、一般向けにもOBD2を利用した機器(アフターマーケット製品)が販売されています。

私は現在、上記トラストの「インテリジェントインフォメータータッチ」という製品を利用しています。これは車両のOBD2コネクターに接続して車両の各種情報を取得し、表示させる機器です。発売から時間も経っていますが何度か製品のバージョンアップが行われています。私が購入したのは前車GDB-Fの頃ですが、現在のVAB-Aでも利用出来ています。※インフォメータータッチは既に生産終了しています。下記商品リンクでも検索結果内に掲載されない場合があります。

私の車では運転席足元から上を覗くと、右側にOBD2コネクターが用意されています(上記矢印)。

同じ様な製品はトラスト以外ではブリッツの「Touch-B.R.A.I.N.(タッチブレイン)」という製品があり、また他メーカーではアナログメーター形式でOBD2コネクターに接続する追加メーターなどもあります。その他、レーダー探知機ではオプション機能としてOBD2との接続ケーブルを利用する事で、レーダー探知機の電源取得や車両の各種情報を表示出来る機種がありますが、現在ではこちらの方が一般的でしょうか?

※タッチブレインも生産終了となっています。BLITZに関しては後継機「Touch-B.R.A.I.N. PLUS(BLITZサイト)」が発売予定になっています。

さらに上記の様に表示画面を持った製品ではなく、Wi-FiやBluetoothでスマホと接続し、スマホ上で車両の情報を表示させる製品もあります。これらの機器を利用する場合はスマホでは車両情報表示用のアプリを利用します。

上記の様なスマホを使用する製品は種類も多くあり、車両やスマホによっては上手く表示出来ない場合があるので、正直買ってみないと分からない部分がありそうです。

OBD2を使用して車両情報を表示する製品については、デジタル式に限ってブースト計(トラスト プロフェック)を設置した際に、上記にてあれこれと検討しています。

OBD2との通信

OBD2にはWiKiにも記載がある通り、幾つかの「通信規格」があってメーカーや車両によって異なります。先のOBD2を利用した機器ではこれらの通信規格に対応し、ユーザーは設定で車両に合った規格を選択します。またスマホを利用する機器の多くでは「ELM327」というチップでOBD2と通信し、その情報をWi-FiやBluetoothでスマホに送信しています。

今回私が購入した製品もこのスマホに情報を表示させるタイプと同じ物ですが、Wi-FiやBluetoothではなく有線タイプで、かつRS232Cというかなり古いタイプの機器です。有線ではUSBタイプもありますが、有線タイプはスマホではなくPCでの利用が主となります。PCでの利用の場合も車両情報を表示する為のアプリが必要です。ただしスマホやPCであれば、車両情報を表示するアプリは自分で作成する事も可能です。もちろんプログラム作成や通信に関する知識などが必要となります。

ELM327

ELM327はカナダの「Elm Electronics」社の製品ですが、現在一般に販売されているスキャンツール機器の多くには、ELM327の互換品が搭載されている様です。ELM327と言ってもチップ自体はPICマイコンの様なので、異なるのは中身のプログラムという事になります。Elm Electronics社のELM327のバージョン履歴(リンク先はpdf、91ページ以降に記載)ではv1.4b以降はv2.0からで、現在の最新はv2.3となっています(v1.4aとv1.5は「Elm Electronicsでは製造していない」と記載)。動作自体は互換品でも同様にする様ですが何か違いがあるのかなどは分かりません。私が購入した製品もELM327とは表記されていますが、正規品か互換品かは不明です。おそらく互換品だと思いますが、このブログ内では正規品、互換品ともにELM327とし、今回私が購入した製品自体(スキャンツール)を「ELM327」と書く事にします。

今回の目的

前フリを長々と書きましたが、今回はこの「ELM327」を利用して車両情報を見てみようと思っているのですが、単にスマホやPCでアプリを利用するのではなく、自分で好きな様に車両情報の表示などをしてみようと考えています。ELM327を搭載した機器以外でもOBD2と通信を行える機器はありますが、ELM327を搭載した機器を利用した方が断然手軽で安上がりです。中には先のPICマイコンを購入して、基盤回路やプログラムから作成する方もいらっしゃる様です。

私にはPCやスマホでのプログラム作成、あるいは電子部品に関する技術や知識は無いので、今回はPCやスマホではない別の「とある機器」を利用しようと思っています。その為に有線でもUSBではなくRS232Cにしました。とある機器については追々記事の中で書いていきますが、「Raspberry Pi」の様な物でもありません。・・・でも、考え方次第では近いのかも。

前フリだけで大分長くなってしまいました。一旦記事を区切ります。

「OBD2」関連記事

以下は「OBD2」タグの記事一覧です(投稿順)。現在の記事とこれ以降に投稿した記事も含みます。

その他

ブロック形式でプログラミングが行える、教育用「micro:bit」も始めてみました。micro:bitでもELM327と接続して車両OBD2ポートからの情報取得を試しています。

micro:bit全体の記事は以下から始まります。

注記

  • OBD2の仕様は各メーカーや車両で異なる部分があります。メーカーや車両によってはアフターマーケット製品による利用を推奨していない場合や、利用した場合による不具合発生の可能性を示している事があります。
  • このブログ内で書いている内容はあくまで私の車両、私の利用する製品や機器での場合です。他メーカーや他の車両をはじめ、同じメーカーの車両または製品、機器であっても記事内容の保証、責任を負う事は出来ません。
  • 記事内で紹介している製品や、その他の類似製品を購入・利用する場合はそのメーカーや購入先で、利用する車両などへの適合を確認し、自己判断と自己責任の下で利用して下さい。
  • OBD2やELM327、その他記事内容について個別の問合せや依頼を頂いても回答する事は出来ませんので、予め御了承下さい。
  • ELM327はElm Electronics Inc.の登録商標です。その他のブランド名または製品名は各所有者の商標です。