WRX センターパネル(ナビパネル)下のスペースを埋める その3 改良編
前回の設置編でとりあえず形になったセンターパネル下ですが、改良を行わなければならない点が見つかりました。3Dプリンターで作成したパネルその物が原因ではないのですが、場合によっては再制作を行って付け替える必要があります。もしかしたら・・・という予感もしていたのですが、その通りになってしまいました。
注記
記事内で行っているレーダー探知機の作業及び充電用電池については、方法や型式等を保証するものではありません。記事内容を参考とする場合は自己責任と自己判断の下でお願い致します。
レーダー探知機のGPS
レーダー探知機がこの位置では、GPSを受信出来ませんでした。使用しているレーダー探知機はコムテックのZERO 220Vですが、前車のGDB-Fに乗っていた時から使用しています。PCとUSBで接続してデータ更新が行えるのですが既に終了してしまいました。買い替えれば良いのですが、最近のレーダー探知機は大きさもそこそこある上に、OBD2との接続で様々な車両情報が表示されるので、個人的にはもっとシンプルな物が欲しいのです。またこの220Vは車両のカープラグからの12Vだけでなく、USBの5Vでも駆動出来る点が気に入っています。
一度取り付けたレーダー探知機を外して、手前に引き出しておくとGPSが受信できます。レーダー探知機の背面側にGPSアンテナがある様なので、やはりこの部分を隠してしまうと受信出来ません。また購入からだいぶ時間も経っているので、GPSの位置情報等を記憶する為のバックアップ電池も相当に劣化していると思われます。
開けてみる
持ち帰ってレーダー探知機を開けてみました。GPSアンテナと思われる四角い物体がありますが、固定されていません。ケースの出っ張りに収まっているだけの様です。またアンテナからのケーブルが繋がっている近くに、バックアップ用のボタン電池も見えます。
背面側のケースには基板から配線が1本、ケース内を回る様に付いていましたが、何かのアンテナ(無線受信用?)でしょうか。
電池を外す
この際なので、バックアップ用のボタン電池も換えてしまいます。ボタン電池には直接金具が溶着してあり、さらにその金具が基盤に半田付けされています。
基盤から外しました。ボタン電池はPanasonicの「ML***」らしいのですが、金具があるので正しい型式は不明です。テスターで電圧を測ってみると針が振れません。完全に使用出来ないレベルになっている様ですが、GPSの受信に関してはこれまでそれほど時間が掛かっていた印象もありません。
またこのボタン電池は「リチウム二次電池」の充電式で、通常の電池とは異なります。Panasonicのサイトで見るとML621っぽい(ML614では金具が逆付け?)のですが、どちらも電圧は3Vとなっています。Amazonで購入出来る様ですが、これだけ買うのも手間な上に通常のCR2032電池が手元にあったので、ひとまずCR2032を繋ぐ事にしました。
※CR2032は充電が行える電池ではありません。
配線を行う
基盤に配線を半田付けしました。写真を撮らないとちゃんと半田付け出来たか(短絡していないか)見えません。
3Dプリンターで電池ホルダーを作りました。ML621を買うまでの繋ぎなので、簡単に済ませます。
ケースに少し手を加えて配線を外に出し、電池ホルダーは上記写真の位置に両面テープで固定します。また部品をもう1つ作ってレーダー探知機の固定ネジで止めます。先のアンテナと思われる線も延長して出してみました。
GPSアンテナも外に出してしまいました。配線がちょうど良く外に出せる形で助かりました。GPSアンテナを上向きにする事で受信感度が幾分上がる事を期待します。
車両に戻す
実際に車両に戻してみるとGPSをちゃんと受信する様になりました。電池を交換した効果か、電源ONから瞬時にGPSを受信します。上にあるTPMS(タイヤ空気圧センサー)の表示器ギリギリでした。これが干渉する様だとパネル側も作り替えかと思っていましたが、結局は気に入らない点もあったので現在また作成しています。
またアンテナ線については効果は分かりません。これまで通りカーロケは受信しています。あまり遠くの緊急車両を感知しても仕方が無いのですが。
最近のレーダー探知機であれば受信出来るGPSの数も多いので、こんなことをしなくても同じ位置で十分受信出来るかもしれません。ただし最近はレーザー光を受信するセンサーが付いているタイプもあるので、その様な機種はダッシュボードに置いて前方を見せないとダメな様です。私の場合はあまりレーダー探知機自体が必需品でない事も、買い替えに至らない理由になっています。
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