Lenovo YOGA Tablet2にAndroid-x86を入れる その3 64bit版インストール編

2019年5月15日Android, YOGA Tablet2

前回、前々回と32bit版のAndroid-x86をインストールしてみて、Wifiがすぐに切れてしまう状況からYOGA Tablet 2でのAndroid-x86の使用は諦めました。その後、気分を変えてChromium OSのインストールを試してみましたが(こちらもいずれ記事を書く予定)、Chromium OSは32bit版の開発が終了しています。ダメ元で64bit版をYOGA Tablet 2で試してみた所、意外に起動自体は可能でした。そこでAndroid-x86ももしかしたら64bit版でもインストールが可能かもしれないと思い、今回改めて64bit版を試してみます。

スポンサーリンク

注記

この記事の内容は実際に私が行った結果で書いていますが、同じ型式の製品、同じバージョンのAndroid-x86、及びその他アプリであっても方法や結果を保証する事は出来ません。また短時間での検証、USBメモリーからのLive起動での確認なので、内部ストレージにインストールを行った場合やその後にアプリ等のアップデートで解消される点もあると思います。

32bit版Android-x86のインストール詳細については、下記(前々回)の記事を見て下さい。

YOGA Tablet 2 With Windows(1051F)

私のYOGA Tablet 2はWindows8.1の32bit版がインストールされていますが、CPUのみを見てみると「Intel Atom Z3745」となっていて一応64bitにも対応しています。その他のデバイスに関して詳細は不明ですが、結局の所はメモリが2GBしかないので、32bit版のWindows8.1となっていると思われます。従ってハード的には64bitに対応出来るのかもしれませんが、64bitに対応したドライバーが提供されているかが問題になりそうです。

ちなみにLenovoのサイトではWindows8.1とWindows10で32bit版の更新用ドライバーが公開されていますが、64bit版はありません。

64bit版 Android-x86

以前インストールした32bit版のAndroid-x86は「8.1-r1」の他「7.1-r2」と「6.0-r3」も試しましたが、その全てでWifiが一度切断されると、その後の再接続が出来ません。今回64bit版では同様に「8.1-r1」~「6.0-r3」を順に試してみる事にしました。以下、それぞれ結果を簡単に記載します。

※各バージョンのAndroid-x86は、USBメモリーからLive起動で確認しています。再起動を行うと設定等はリセットされるので、内部ストレージにインストールして再起動した場合(アプリ等のアップデート後)は状況が変わる可能性があります。また長時間起動させての確認も行っていません(記事を書きながら10~15分程度)。ちなみに32bit版のAndroid-x86では起動後5分程度でWifiが切断され、その後の再接続は出来ませんでした(ONに出来ない)。

64bit Android-x86「6.0-r3」

  • Wifi OK NG
  • タッチ操作 OK
  • Bluetooth NG(ON後すぐにOFF)
  • 音声 NG
  • 画面回転 NG
  • カメラ NG
  • GPS NG
  • 電源OFF OK
  • スリープ NG

Wifiが切断されずに使用出来ています。 →Wifiは起動してから問題無く接続が出来て、その後も接続が維持出来る時もあれば、起動(設定)直後から切断されてしまい、以後スキャンしてもWifiが出てこない時があります。

Webブラウザがchromeではなく、古いAndroid標準のブラウザですがWeb閲覧は可能(もちろんアプリとして他のブラウザのダウンロードも可能)。YouTube動画はアプリを使用しても再生されません。また操作音など音声も出ません。BluetoothはONにしてもすぐにOFFになってしまいます。

スリープを行うと画面表示は消えますが、バックライトは点灯したまま。電源ボタンを押すと画面表示は戻りますがそのままフリーズ。時々「GooglePlay開発者サービス」のエラー表示がありました。

動作自体はUSBメモリーからの起動でも停止する事なくとても軽い印象。

64bit Android-x86「7.1-r2」

  • Wifi OK NG
  • タッチ操作 OK
  • Bluetooth NG(ONにしても無反応)
  • 音声 NG
  • 画面回転 NG
  • カメラ NG
  • GPS NG
  • 電源OFF OK
  • スリープ NG

短時間で試した限りでは、Wifiは切断されずに接続を維持しています。 →その後、やはり切断されてしまう事があります。

WebブラウザはchromeでWeb閲覧可能。YouTube動画はアプリ使用でも再生出来ません。また音声も出ません。

BluetoothはONにしても変化がありません。スリープに入る事は出来ますが電源ボタンを押しても復帰しませんでした。電源ボタンを長押しして電源を切りました。「GooglePlay開発者サービス」のエラー表示はありませんでした。

「6.0-r3」に比べると多少もたつく時がありますが、USBメモリーからの起動でもそれほど支障は無い様子。

64bit Android-x86「7.1-r3」(2019年11月追記)

2019年10月に「7.1-r3」が公開されていました。画面の様子をはじめ、Wifiの切断なども「r2」と変わらない状態でした。

64bit Android-x86「8.1-r1」

  • Wifi NG
  • タッチ操作 (?)
  • Bluetooth OK(マウス操作確認)
  • 音声 NG
  • 画面回転 NG
  • カメラ NG
  • GPS NG
  • 電源OFF OK
  • スリープ NG

起動後にWifi設定を行ってからしばらくは接続されていましたが、10分程度で切断され(32bit版よりは時間が伸びた)、以後WifiをONにしてもスキャンされません。接続が出来ている間でYouTube動画を再生してみた所では、再生は可能でしたが音声が出ません。

タッチ操作は起動してから問題無く可能の時もあれば、全く反応しない(タップ位置と反応位置がズレている?)時があります。「GooglePlay開発者サービス」のエラー表示はありませんでした。

BluetoothはONにしてBluetoothマウスとのペアリングが行えました。スリープに入る事は出来ますが「7.1-r2」同様、電源ボタンを押しても復帰しませんでした。

またたびたび停止して「応答していません」の表示が出てしまいます。32bit版の時は内部ストレージにインストールしても同じ状況でしたので、USBメモリーからの起動とは関係の無い部分による現象かもしれません。

64bit Android-x86「8.1-r3」(2019年11月追記)

「7.1-r3」と同様に2019年10月に「8.1-r3」も公開されていました。Wifiはやはり切断されてしまいます。また「r1」ではBluetoothで認識出来たマウスがスキャンされませんでした。ただし「r1」や「r3」の32bit版で発生していた「応答していません」となってしまう状態は、「r3」の64bit版では発生しませんでした。

スポンサーリンク

考察

※以下は「7.1-r2」で、まだWifiの切断が起きていなかった時の内容です。

64bit版のAndroid-x86でも起動ができ、特に「7.1-r2」では試した限りではWifiも切断されずに利用出来ました。YouTube動画はアプリの関係もあるので、更新を行えば解消されるかもしれませんが、音声が出ない点についてはハード的に対応出来ていない気がします。

YOGA Tablet 2のキーボードはBluetooth接続なので、Bluetoothが使えない点は痛いのですが、単にタブレットとして使用するのであれば現状ではやはり「7.1-r2」が最も安定していそうです。画面回転やGPS等は個人的にはあまり重要な点ではありません。従って「7.1-r2」を内部ストレージにインストールしてみます。

64bit版 Android-x86「7.1-r2」のインストール

インストールの方法自体は前々回の時と何ら変わりません。ここでは内部ストレージにインストールした事によって、USBメモリーからのLive起動時と違いがあるのかだけを確認します。

やはり内部ストレージにインストールすると、時々発生していたもたつきは無くなりスムーズに扱う事が出来ます。またGoogleアカウントでログインする事によってGooglePlayストア自体の更新、さらに各アプリの更新も可能になりました。

YouTube動画はアプリでは再生出来ませんが、Webブラウザのchrome上でYouTubeサイトを開くと再生可能でした。ただし音声は出ません。GoogleMapアプリを新規にダウンロードしてみましたが、問題無く利用出来ました。

その他でUSBメモリーからの起動した場合と比較して、アプリ更新等によって回復した機能はありません。Wifiについては引き続き切断されずに利用出来ている上に、1度Wifiを意図的にOFFとしてもその後のONで再接続も出来ています。

・・・1つ肝心な欠点がありました。ブートローダーでは画面のタッチ操作が出来ないので、Windows8.1を起動するにはUSBキーボードが必須という事です。デュアルブートのタブレット運用はやはり厳しそうです。

その他

Android-x86ではGooglePlayストアからの各アプリのアップデートは可能ですが、OS自体の自動アップデートやセキュリティパッチはありません。私がインストールした「7.1-r2」のセキュリティーパッチは2017年10月になっていて、「7.1-r2」が公開された時点でのパッチまでと思われます。また最新の「8.1-r1」をインストールしたとしても、やはりそれ以降のセキュリティーパッチを含む事が出来ないので、正直な所、あまり安易にインストールや使用をお勧めする事も出来ない印象です(特に古いバージョンは)。もちろんAndroid-x86に限った事ではなく、他のオープンソースなOS全般にも言える事ですし、そもそも正規に販売されている製品(ハード、ソフト)でも色々あったりしますけれど。

従って私はAndroid-x86用に(その後のChromium OS用としても)、Googleアカウントを1つ作成しています。またこれはあくまでGooglePlayストアを利用する為であり、個人的な情報を登録するつもりもありません。

「YOGA Tablet 2」関連記事

以下は「YOGA Tablet 2」タグの記事一覧です(投稿順)。現在の記事とこれ以降に投稿した記事も含みます。