YOGA Tablet 2にChromium OS(Chrome OS)をインストールする その2 Chromium OS Builds編

Chromium OS, YOGA Tablet2

Chromium OSについて色々と調べた結果、YOGA Tablet 2 with Windows(1051F)には第一候補としてCloudReady、第二候補としてChromium OS Buildsのspecial buildをインストールしてみる事にしました。今回は先に第二候補としたChromium OS Buildsを、サイトからイメージファイルをダウンロードしてインストールを行います。

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注記

この記事の内容は実際に私が行った結果で書いていますが、同じ型式の製品、同じバージョンのWindowsやChromium OS、及びその他アプリであっても方法や結果を保証する事は出来ません。個人的な所感も多く、また記事公開後のChromium OSの仕様や方法等、実際とは異なる内容となっている場合があります。

PCのBIOSやディスクパーティションの操作を誤ると、PCの起動不可やデータ消去に繋がります。実際に行う際には自己判断と自己責任の下で御願い致します。

また以降の作業内容で、以前のAndroid-x86インストール記事と重複する内容があります。この記事では詳細は省きますので、以下の記事を参照して下さい。

Chromium OS Builds

Chromium OS Buildsではdailyやweeklyとして公開されているビルドは、本家とされるThe Chromium Projectsで公開されているソースコードに基づくビルドとなっていて、specialで公開されているビルドはより多くのデバイスに対応する様にドライバーが組み込まれたビルドとなっています。今回は現時点(2019年5月現在)で最新のspecialビルドの「Camd64OS_R74-11895.B-Vanilla.7z」をダウンロードしてみますが、これは64bit版です。YOGA Tablet 2のWindows8.1は32bit版ですが、本家のソースコードに合わせてChromium OS Buildsでの32bit版もR60以降はリリースされていないので、あえて64bit版をインストールしてみます。

イメージファイルの書き込み

ダウンロードしたファイルを解凍し、イメージファイル書き込みソフトでUSBメモリーに書き込みます。Android-x86の時と同様に私は「Rufus」を使用しています。ダウンロードした圧縮ファイルは600MB程ですが、解凍すると9GB近くもあり、書き込みにも1時間ほど掛かりました。

・・・ただし書き込みが完了すると、まるでウィルスに掛かったかの様に画面上に大量の「フォーマットしますか?」の確認ウィンドウが表示されました。USBメモリーのパーティションを確認すると、実に10個ものパーティションが作られています。Chromium OSのインストールが完了して改めてUSBメモリーを通常使用する為には、パーティション削除等ちょっと面倒な事になりそうですが、現段階ではこの状態で正常の様なので当然フォーマットはしません。

ちなみにイメージファイルの書き込みはWebブラウザのchromeの拡張機能で「Chromebook リカバリ ユーティリティ」でも可能です。

chromeからアプリを立ち上げ、右上の歯車マークから「ローカルイメージを使用」を選択します。ファイルの選択ウィンドウで拡張子が.binか.zipになっていますが、「すべてのファイル」でイメージファイル(.img)を選択し、次に書き込むUSBメモリーを選択して「今すぐ作成」を行うと、USBメモリーへの書き込みが始まります。

他の書き込みソフトで時間が掛かる場合、このリカバリ ユーティリティを使用すれば多少早く行える場合がある様です。上記では残り時間で1時間弱の表示になっていますが、Rufusよりは多少早く完了した印象です。

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YOGA Tablet 2へインストール

USBメモリーからの立ち上げ

YOGA Tablet 2ではAndroid-x86の時と同様に、先に内部ストレージにWindows8.1上でインストール先としてパーティションを確保しています(というか、Android-x86の時のままですが)。まずはイメージファイルを書き込んだUSBメモリーをYOGA Tablet 2に刺してこのUSBメモリーから起動しますが、YOGA Tablet 2にはUSBポートが1つしか無いので、USBハブとUSBのキーボードとマウスも同時に使用しています。

またYOGA Tablet 2でBIOS画面に入る為には、本体左側面の音量ボタン(+)を押したまま電源ボタンを長押しします。USBキーボードがあれば電源ボタンで電源を入れ、「F2」キーでも可能です。さらにUSBメモリーからの起動を可能にする為には、先にBIOS Setupでセキュアブートを無効(OFF)にする必要もあります。

USBメモリーから起動するにはBIOS画面の「Boot Menu」からUSBメモリーを選択します。するとブートローダーに以下の項目が5つ表示されました。

  • local image A
  • local image B
  • verified image A
  • verified image B
  • Alternate USB Boot

全く意味が分かりませんが、とりあえずUSBからのブートなので一番下を選択するとエラー表示、その後全てを確認しましたが、結局は「local image A」だけでしか先に進む事は出来ませんでした。

ブートローダーで「local image A」を選択すると、すぐにChromium OSのロゴが表示されました。少しの待ち時間の後「Welcome!」の画面になり、画面下部に言語設定があるので「日本語」に設定します。この時点で画面のタッチ操作も可能でした。64bit版のChromium OSですがここまで何事もありません。

「続行」を選択して次に進むとWifiの設定画面になりましたが、スキャンされません。Android-x86の時は立ち上げ直後は繋がりましたが、Chromium OSでは最初からYOGA Tablet 2の内蔵WifiがONになりません。設定でスイッチをONにしてもすぐにOFFになってしまいます。内蔵Wifiのサポートを期待してspecialビルドにしましたが、それでもダメな様子です。Android-x86もそうですが、この場合は他のUSB-Wifiアダプターや有線LANアダプターを使用するしかありません。

私は以前車で使用していたKENWOODのカーナビが1台余っています(ディーラーモデルから新しい市販品に入れ替え)。そしてこのカーナビではWifi接続機能があり、USBケーブルに付属のWifiアダプターを刺す形になっています。このWifiアダプターを試しにUSBハブに刺してみた所、Chromium OSで認識されました。このWifiアダプターをPC(Windows8.1)に刺すと「Realtek」のWifiアダプターとして認識、使用する事も可能です。結局の所カーナビもLinuxベースだったりするので、やはりドライバー次第なのでしょう。

Chromium OSで認識されたWifiアダプターを使用してネットに繋ぐと、Googleアカウントでのログイン画面に進みます。ログインを行うとGoogle Play Storeアプリのインストールが行われますが、エラーとなってインストール出来ません。Chromium OS Buildsのこのバージョンではまだ動かないとあります

画面上にはWebブラウザのchromeが立ち上がっていて、ネットも閲覧できます。YouTubeも閲覧出来ましたが、音声が出ません。本体の音量ボタンを押しても無反応です。他のChromium OSでは、別途Adobe FlashとMedia Componentsのインストールを行う設定がある様ですが、Chromium OS Buildsでは見当たりません。

またBluetoothも設定でONにする事が出来ませんでした。さらに電源OFFを行っても画面表示は消えますが、バックライトが点灯したままとなり、正常に電源が切れない状態でした。電源ボタンを長押しして電源を切りました。

Bluetoothはともかく、音声と電源OFFの問題もWifi同様に痛い所です。

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使用感

Android-x86の最新バージョンでは(内部ストレージへのインストールでも)時々止まってしまう現象がありましたが、こちらのChromium OSでは現状USBメモリーから起動している状態なので、同様に時々止まってしまう事がありました。ただし通常の状態であれば動作はとても軽い印象です。Chromium OSは内部ストレージへインストール出来れば、止まってしまう現象は改善されるかもしれません。

内部ストレージへのインストール

現在はUSBメモリーからの起動なので、これを内部ストレージへインストールしたいのですが、私個人の条件としてYOGA Tablet 2のWindows8.1とのデュアルブートがあるので、今回は内部ストレージへのインストールまでは行っていません。理由は単純でChromium OS Buildsではデュアルブートはサポートしていないと思われる為です(ブートローダー等色々弄れる知識があれば可能かもしれませんが)。

補足として少し追記すると、通常の画面から「Ctrl+Alt+F2」でChromium OSのコマンドプロンプトが開きます(戻るには「Ctrl+Alt+F1」)。このコマンドプロンプト上から内部ストレージへのインストール作業を行います。詳細方法はChromium OSのDocsに記載されていますが、素人にはなかなか難しそうです。またこのDocsには、

IMPORTANT NOTE: Installing Chromium OS onto your hard disk will WIPE YOUR HARD DISK CLEAN.

と書かれていて、インストールによって内部ストレージは消されるとあります。USBメモリーからの起動で使用に問題がなければ、あえて内部ストレージにインストールする必要はないかもしれません。外付けSSDであればなお良さそうですが、YOGA Tablet 2のBIOSでは起動順序の設定が出来ません。起動の度にBIOSから選択するか、Windows8.1を一旦立ち上げて「回復」から指定する必要がありますが、そもそもYOGA Tablet 2にはUSBポートが1つしかないので、さらに面倒な事になってしまいます。

その他

その後、先に試した「Camd64OS_R74-11895.B-Vanilla.7z」以外に、「Camd64OS_R72-11316.B-Special.7z」も試しましたが結果は同じでした。この「Special」とされるビルドはGitHubで公開されていて、さらに多くの問題について対策がなされている様子です。ただし私のYOGA Tablet 2ではWifiと音声、電源OFFの問題が相変わらずあり、使用するには厳しい状態です。

またイメージファイルを書き込んだUSBメモリーは「HDD LLF Low Level Format Tool」でローレベルフォーマットのタブから、「Perform quick wipe」にチェックを入れてパーティションとMBRの削除のみを行い、その後はWindowsの「ディスクの管理」で一旦USBメモリーのボリュームを削除し、改めて新しいボリュームの作成とフォーマットを行って元に戻しました。

本当は続けてCloudReadyのインストールについても書く予定でしたが、記事が長くなってしまったので次回に改めます。 →書きました。

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