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WRX ミラー型ドライブレコーダー 猛暑日に発生する問題と対策について

2023年8月17日Ad,ドラレコ,動画,社外部品・DIY

この記事は当初、ミラー型ドライブレコーダーの購入と取付に関する記事に追記していた内容ですが、あまりに色々と追記して、元の内容よりも多くなってきてしまったので、新規に記事を分ける事にしました。

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!注記!

この記事の内容は、実際に私の車両(WRX・VAB-A)で行っていますが、車両及び購入する製品やその仕様、また取付作業やその方法によっても異なります。この記事を参考にする(購入・作業等)場合は、車両や製品の仕様を確認の上、自己責任と自己判断の上で行ってください。

元記事について

追記の形で記載していた、元のミラー型ドライブレコーダー購入時の記事は以下になります。

ドライブレコーダーに関する記事(「ドラレコ」タグ)は以下です。この記事や、以降に公開している記事も含みます。

設置直後に問題発生(2022年8月)

ミラー型ドライブレコーダーを購入し、仮設置から本設置はお盆前の8月に行いましたが、その後ドライブレコーダーの電源が勝手にOFFになってしまう現象が発生しました。SDメモリーを初期化したり、ドライブレコーダーを初期設定(工場出荷状態)にしてみたりしましたが、最悪の場合では1~2分でOFFになってしまいます。しかし車を日陰に止めて様子を見ていると、電源がOFFにならない事に気が付きました。どうやら原因は熱暴走によるものの様です。

確かに最初にテストで電源を入れた時に、本体やリアカメラの熱が気になっていました。また購入したドライブレコーダーは2022年4月に販売開始(取扱開始)となった様で、まだ真夏の暑い時期を経験していません。元の標準ミラーの上に被せるので、ドライブレコーダーの熱も背面から排出されない上、真夏の直射日光では非常に厳しい条件です。しかし日陰に居るとOFFにならない事から、何とか熱対策を行えば回避出来そうだとも感じました。

冷却ファンとヒートシンク

幸いな事に、標準ミラーはミラー面が本体から一段下がっていて、ドライブレコーダーとの間にすき間があります。またドライブレコーダーの上下形状から、このすき間に空気を送り込めそうなので、ここに小さな冷却用ファンを付けてみる事にしました。

5Vで動く25㎜角のファンを購入しました(2個セット)。電源はドライブレコーダーのUSBケーブルから分岐させます。また取付兼用にノズルを3Dプリンターで作成しましたが、ファンの風量が予想よりも少ない事が心配です。ただ、あまり大きなファンでは取り付けても目立ってしまう恐れがあります。

ドライブレコーダー上部にファンを付けて電源を接続してみると、想像以上に下側から風が出てきました。風量が心配でしたが、冷却ファンとして十分期待が出来ます。しかし想像以上にもファンが目立ってしまいました。

リアカメラの熱も気になったので、こちらにはファン付きヒートシンクと小さなヒートシンク単品を貼り付けました。こちらのファンも5Vで、既に電源用USBケーブルが付いています。

リアカメラの取り付けは、3Dプリンターでカメラ用の台座を作り、Goproのアーム部品を利用しています。これでカメラの位置調整が簡単になります。

冷却ファン用電源ケーブル

上手くいきそうな冷却ファンでしたが、電源をドライブレコーダーの電源ケーブルから分岐すると、ドライブレコーダーのスピーカーからジリジリと音が出てしまいました。ファン(モーター)で発生するノイズが回ってしまっている様子です。そこで電源をドライブレコーダーから分岐せずに、元のUSB電源ポートから別ケーブルで繋ぐと、ノイズは出なくなりました。ミラー型ドライブレコーダー用に、新たに容量の大きい2ポートのUSB電源を購入していて助かりました。

また冷却ファンのノズルも納得がいかなかったので、形状を変えて高さを抑える事にしました。

上からではなく、前方から取り込む形にしました。ミラー正面からはだいぶ目立たなくなりましたが、風量は若干落ちた様子…。

熱対策後

8月のお盆を挟む形で新しいミラー型ドライブレコーダーの取付、その後の熱対策を行いましたが、お盆が明けてからは気温が高い猛暑日は少なくなり、ドライブレコーダー本体の冷却ファン無しでも電源がOFFにならなくなりました・・・。電源がOFFになるのは本当に暑い日のみの様子です。この時期を乗り越えれば、冷却ファンは要らないのかとも思いますが、熱は故障や寿命にも影響するので、このままの状態で使用しようと思います。

またさらなる問題ですが、ミラーのタッチパネルでリアカメラ側の明るさ調整を行うと、まれに電源がOFFになる事があります。ファームウェアのバグの様に見えますが、海外製でこの価格を考えると御愛嬌とも思えます。

1年後、再び問題発生(2023年)

2023年7月

ミラーの垂れ下がり

約1年後の2023年7月、気温が上がり猛暑となる日がまた出てきました。炎天下の中、出掛けようと車に乗ると、ミラー型ドライブレコーダーを取り付けたバックミラーが下向きに下がっていました。

ミラー型ドライブレコーダーを取り付けて重量が増した上に、炎天下でバックミラーのアーム部が過熱されて硬度が落ち、ジョイント部の抵抗(保持)力が無くなった事により、下向きに垂れ下がってしまった様です。

上記を購入しました。これはネジ用のドライバー滑り止めですが、ザラザラとした粒子が混ざっています。またグリスの様なペースト状ではなく、より液体に近い状態(名称も「滑り止め液」)です。これをバックミラーのジョイント部に塗布して抵抗力が上がる事を期待します。

上記の様にミラー側と取り付け側の2か所に塗布しました。ミラー側は鏡を外した内部に塗布していますが、背面の外側からも塗布出来ます(鏡を外した理由は以下にて)。バックミラーをフロントガラスから外すには、根本のカバーを外し、下側にあるフックを上げながら上方へスライドさせて引き抜きます。

塗布してから、なじませる為にジョイント部を手で動かしていると、明らかに抵抗が増えてアーム部を動かすのに力が必要になりました。この後、ミラー型ドライブレコーダーを取り付け、炎天下でも下向きに垂れ下がる事はなくなりました。・・・もしかして、粒子が含まれるタイプの歯磨き粉でも上手くいく?

電源OFF問題、再び

昨年の熱対策は、その後あまり気温が高くなる日がなかったので、完璧に有効なのかは不明でした。1年後の2023年になると、炎天下に駐車していて車内が高温になったり、ドライブレコーダーその物が直射日光で高温になると、電源ONから数分でOFFになってしまいます。車内でエアコンを入れて温度が下がるとOFFになる事はないのですが、それまでに「電源の入れ直し→熱で電源OFF」が2,3回必要です。やはり最初の高温状態がネックになっている様子です。

そもそも、ドライブレコーダーはバックミラーに取り付けるので、ドライブレコーダーの背面に排熱のスリットがあっても熱が外に逃げません。その為、昨年は上部から風を送って冷やす対策をしましたが、炎天下で高温になると冷えるまでには時間が掛かってしまいます。仕方が無いので、別の対策を考える事にしました。

WRX(VAB-A)の標準バックミラーは「Murakami 7225」です。型式はミラー背面にあります。日本の「村上開明堂」社で、国内の多くのメーカーや車両で採用されています。

熱を逃がすには、取付先のバックミラーにも手を入れる必要があると思い、上記の「Murakami 7225」の互換品を購入しました。車両に付いている純正ミラーと交換する形になりますが、加工を考えているので純正ミラーは保管する事にしました。

「互換品」ですが、純正品との違いが分かりません。背面の型式を見ると「Murakami」の刻印の形跡が・・・。

バックミラーから鏡を外します。内張りはがしで外枠から鏡を外しますが、深い位置に鏡があるので、ドライヤーで外枠を温めた方が良いです。その上で鏡の角部分を上記の様に引き出せれば、あとは内張りはがしで鏡を1周する形で外していきます。

外れました。

鏡を外してしまえば、ドライブレコーダーの背面に空間が出来ます。さらに上記の位置にファンを付ければ、排熱はだいぶ改善されると予想しました。

しかし、バックミラー内部には「防眩(ぼうげん)」機能の為の構造体がありました。ファンを両サイドに移動すると、排熱の効果は薄くなってしまいそうです。

仕方が無いのでバックミラーの下部に、上記の様に切り欠きを入れる事にします。

…が、切り欠きでは外枠の強度が無くなりそうなので、残して穴にしました。

3Dプリンターで部品を作りました。

2個のファンはこれまでの物を再利用し、今度はドライブレコーダーの下からバックミラー内部に風を送る形にしました。これまでは上からでしたが、エアコンの冷たい風をさらに送り易くしたい考えです。

上記の様なミラー型ドライブレコーダー用の「取付ブラケット」もあるのですが、これも結局はドライブレコーダーの背面を覆ってしまう形なので、排熱の問題はクリア出来そうに無いと感じました。「7225」用もある様ですが、購入したドライブレコーダーに合うのかも心配です。

配線も作り直して、途中にスイッチとコネクターを付けました。スイッチは冬季の必要のない時に使用します(USB配線を外しても良いのですが)。

ただし既に懸念があって、再利用したファンのサイズが25㎜角なので、炎天下で熱せられた状態からでは風量は不足すると思っています。取付位置とファンの回転ノイズ(騒音)の問題もあるので、サイズアップ出来ても40㎜角までと見ていますが、40㎜角はさすがにノイズが大きそうなので、現在30㎜角のファンを購入手配しています。その為にも配線にコネクターを付けてファンを外せる様にしました。

2023年8月上旬

7月の対策後、バックミラーとドライブレコーダーを車両に戻し、実際の炎天下での熱問題がクリア出来るかテストしました。結果としてはダメでした・・・。ファンは新たに購入した30㎜角に交換し、風量も明らかに増えましたが(仕様上約1.8倍)、電源が落ちるタイミングは変わらず。またしばらくすると電源は落ちなくなる事も同じです。

電源が入るとリアカメラも熱を持つので、購入時の2022年にリアカメラにもヒートシンクやファンを付けました。もしかしてリアカメラが怪しい?と思い、ドライブレコーダー本体に繋がるリアカメラの配線を外して様子を見てみたところ、電源は落ちなくなりました。さらにそこから本体側に取り付けたファンを止めてみても、電源が落ちる事がありません。このミラー型ドライブレコーダーはフロント4K、リア2Kとなっているので負荷も大きく、本体の熱を疑っていましたが、カメラ側にも負荷が掛かる様です。

結局、ドライブレコーダー本体ではなくリアカメラの熱の可能性が一番高い事になりました。正直、今まで何をやっていたのかという気分です。

駐車中のリアカメラも炎天下で熱せられてしまうので、最初に取り付けたヒートシンク等では十分に冷えるまでに時間が掛かっている様子です。そこでまた改めて上記の様な部品を3Dプリンターで作りました。

ファンを取り付けた部品は、カメラに直射日光が当たらない様にカバーする目的も兼ねています。その上でカメラの取付用ベースとして作り直した部品に組み合わせます。

リアカメラ側には30㎜角のファン、レコーダー本体側は念の為に、元の25㎜角のファンに戻した上で引き続き熱対策を続ける事にしました。

リアカメラを取り付けると上記の様になります。これで駐車中の炎天下での高温状態から走行し、これまで電源が落ちていたタイミングまでの間に、温度が下がってくれれば良いのですが。

2023年8月中旬

新たにリアカメラの熱対策を行い、再び炎天下の駐車状態からの様子を見てみましたが、やはり電源がOFFになってしまいます。ただし今回は車内がエアコンで冷えるまでの間で、これまで2~3回OFFになっていた状況が、1回だけOFFになるという、改善の兆しが見えました。・・・と言っても、結果としてはまたダメです。もう取付位置自体を変える事も考えましたが、映像の映り具合からすると難しい状況です。

・・・何だか意地になってきました。上記のスマホ冷却用クーラーを購入しました。これはスマホ背面に取り付けて使用するスマホ用の冷却グッズですが、ペルチェ素子を利用していて、スマホとの接触部分がとても冷たくなります。今度はこれをリアカメラに取り付けてみる事にしました。

スマホ用冷却クーラーは非常に多くの製品が出ていますが、電源スイッチを押さないと動作しない物があるので、今回はUSBに繋げば動作する物にしました。さらに出来るだけ小型で、動作時にLEDが派手に点灯しない、安価(重要・この製品は2,000円以下)である事を条件にしました。

電源を入れるとファンが回転し、すぐに底面がペルチェ素子によってとても冷たくなります。1分もしない内に上記の様に水滴まで発生しました。ここまで冷えるとは驚きましたが、これまでのファンとは比べ物にならないくらい効果はありそうです。

ただしネックもあり、ペルチェ素子は消費電流が大きく、このスマホ冷却用クーラーではDC5Vで2A以上のUSB電源が必要になっています。付属するUSBケーブルもType-Cが付属しています。幸い私の車にはリアガラス付近に、以前のリア用ドライブレコーダー用のUSB電源ポートを付けていて(以降、ファン用に利用していました)、出力も2.1Aあります。

冷却クーラーとリアカメラの間には、最初に付けていたヒートシンク付きファンの、ゲル状の熱伝導シートを使い回します。これがないと密着出来ない上、固定の際も滑ってしまって上手く固定出来ません。

リアカメラの上に冷却クーラーを載せ、マジックテープでリアカメラの取り付けベースに巻き付けました。部品を作ってしっかり固定する事も考えましたが、冷却クーラーが大きいので、問題の発生しない時期は外そうと思っています(部品作りが面倒が本音…)。

冷却クーラーを取り付けて再びテストを行う頃には、既に9月になってしまいました。この日の気温は32度を超える程度でしたが、1度も電源がOFFになる事はありませんでした。ようやく改善出来たと実感出来ましたが、9月になって気温が下がってきた事も要因として否めません。確実な効果はまた来年でしょうか…?

問題発生からこれまでの対策の内容を動画でまとめました。ミラーの垂れ下がりの様子も含んでいます。

ブログ記事公開後に再び同じ内容(翌年に同じ場所を走行など)の動画を作成・公開している場合があります。記事内の動画もなるべく最新を掲載する様にしていますが、最新や過去・その他の動画を見る場合はYoutubeを見て下さい。