当サイトは広告が表示されます。

WRX SONY FDR-X3000とHDR-AS100VにPL(偏光)フィルターを付ける

2019年6月27日3Dプリンター,Ad,社外部品・DIY

以前、Gopro用に販売されているND(減光)フィルターを購入し、車載動画で使用しているSONYのアクションカム(FDR-X3000とHDR-AS100V)に3Dプリンターで部品を作成して取り付けました。その後、今度はPL(偏光)フィルターを試してみたくなったので、改めてPLフィルターを購入し、再度3Dプリンターで部品を作成して取り付けてみました。

スポンサーリンク

正直な所を言うと、特にメインで使用しているFDR-X3000(以下X3000)ではAEシフトの設定があるので、NDフィルターを付けてもあまり効果が無く、せっかく作成した部品やNDフィルターの出番も無いのが実情です。またサブとして使用しているHDR-AS100V(以下AS100V)では、NDフィルターを付ける事で多少車外の白飛びは軽減される様子ですが、逆に色合いも変わってしまう印象でNDフィルターの使用は迷う所です。

さらにNDフィルターを付けて撮影した動画を見て感じたのは、それよりもフロントガラスへの反射やダッシュボードなどの映り込みの方が邪魔じゃない?という事です。気にする順番が逆だったかなと。

PLフィルター

PLフィルターの効果としては、反射除去の効果の他に空気中のチリやホコリによる乱反射を抑え、空をより濃くするとあります。またPLフィルターは回転させる事で反射光(偏光)のカット量を調整するともありますが、動画撮影の場合は太陽光等は常に方向や角度が変化するので、PLフィルターを回転させて調整してもその効果は変わってしまうのでは?という疑問もあります。

ドライブレコーダーにもオプションとしてPLフィルターがあったり、また自作して取り付ける方も居る様ですが、上記サイトではフロントガラスへの映り込み対策の場合、回転させる必要は無いとあります。ただしその理由が、先の太陽光等の方向や角度が常に異なる事から来ているのかは分かりませんが、動画撮影の場合であってもPLフィルターの効果は多少なりともありそうです。

またPLフィルターには普通のPLフィルターとサーキュラーPL(C-PL)フィルターがあるのですが、最近ではPLフィルター=C-PLフィルターを指す様です。アクションカムで影響が出るのかも不明ですがC-PLフィルターの方が無難でしょうか。

上記が購入したフィルターです。今回もGopro用のセット品を流用しますが、C-PLフィルターの他にUVフィルターやNDフィルターも含まれています。また前回購入したNDフィルターは単なるプレートでしたが、今回はフィルター径が58mmレンズに対応した物になっています。C-PLフィルターは回転調整も出来る様になっていて、さらにフィルターの重ね付けも可能です。Gopro「5」用との名称ですが、6、7にも装着出来るとの事。

セット品の中身はGopro本体にセットする、58mm径のネジが付いているアダプターが2個、レンズキャップが2個、ND4、ND8、ND16、ND32フィルターが各1個、UVフィルター1個、C-PLフィルター1個です。アダプターとレンズキャップが2個ずつあるので、X3000とAS100Vにそれぞれ付ける事が出来ます。前回最初からこちらを買っておけば良かった・・・。

アタッチメントを作る

アダプターはGopro用なので、X3000とAS100Vに合う「中間部品」をそれぞれ3Dプリンターで作ります。

図面・3Dモデル

上記2D-CADでは上側がX3000用、下側がAS100V用です。それぞれレンズ部分の大きさが異なるのですが、X3000の方はアダプターの寸法との関係でちょっと面倒な形状になってしまいました。

3D-CADで上側がX3000用、下側がAS100V用です。部品の内側には以前と同様にカメラ本体側のミゾに引っ掛かるツメを付け、さらに外側にはアダプター側のツメが引っ掛かるミゾを付けています。

プリント

それぞれの部品を3Dプリンターで作成し、カメラ本体に付けてみました。AS100V側は前回作成したマウント部品も同時に取り付けられます。

アダプターを付けると上記の様になります。

さらに各フィルターを付けてみました。X3000(右側)はC-PLフィルターとNDフィルターを重ねています。58mmというサイズはちょっと大きい様に見えますが、理由はありそうです。

当初X3000側では、上記右側の厚みのある形状で部品を作りました。

厚みがある分、レンズからの距離もあるので盛大にケラレてしまいました(この場合は作成した部品側によってですが)。アクションカムは画角も広いので尚更でしょうか。出来るだけレンズとの距離が無い形状とする事にちょっと苦労しました。またフィルターを重ねる事でさらに厚みが増すので、58mmというサイズでも意外とギリギリか僅かにケラレが発生してしまいます。Goproにはさらに画角の広いSuperViewがあるので、58mmでも厳しいかもしれません。AS100V側はレンズ部分がX3000よりも細いので、簡単な形状で済みました。

撮影テスト

今回はとりあえずX3000側のみ、実際にいつも車載動画を撮影している位置にカメラを取り付けてテストを行いましたが、スマホのカメラ用アプリで確認しながら「写真」として撮影しています。

C-PLフィルター

上記はカメラ側での明るさ調整(AEシフト)は「0」のまま。フロントガラスに反射しているダッシュボードの映り具合を見ると、確かにフィルターの効果があります。ただし助手席側の窓にエアコンの吹き出し口が反射していますが(黄丸内)、これは変わっていません。反射の角度が異なる為でしょうか。

上記ではカメラ側で明るさ調整を「-1.3」程にしています。フロントガラスに対するフィルターの効果がはっきりと出ていますが、やはり助手席側の窓への反射は変わらずに残っています。

助手席側の窓への反射も考慮すると、どうしてもフロントガラスとともに僅かに反射が残る様になるので、この辺りは調整のバランス次第です。上記では助手席側への反射が最も少なくなる様に調整しましたが、当然今度はフロントガラス側への反射が目立ちます。

車載動画を撮影する時、雨天や夜間以外では常に明るさ調整はマイナス側へ設定しています。正直な所、C-PLフィルターの効果はあまり期待していませんでしたが、反射がここまで綺麗に除去されるとは思っていませんでした。また実際に走行して動画を撮影してみても、異なるシーンではダッシュボードが反射してしまうのでは?と思いましたが、車がどの方角に向いても反射が映る事はありませんでした。カメラ(フィルター)とフロントガラスの角度の関係が変わらなければ、一定の効果が得られる様子です。

※後日、快晴の日に改めてテストしましたが、やはり太陽の位置によってフロントガラスへの映り込みが発生します。フィルターが無いよりはマシですが、合わせて映り込みを軽減させる「ダッシュボードマット」も考えた方が良さそうです。

またGopro用にPLフィルターも幾つか販売されていますが、調整(回転)機構の無い固定式のフィルターでは効果が全く無いとは思いませんが、かなり限定的な気がするのですが・・・。

2020年4月追記

その後、書道用下敷でダッシュボードマットを製作してみました。

その他のフィルター

上記は今回購入したフィルターに含まれているND4~32の各種の様子です。4と32でようやく違いが分かる様な感じです。カメラの明るさ調整は「0」ですがホワイトバランスはオートなので、この影響でしょうか。その他カメラ側で色々自動調整していそうです。

上記はUVフィルターです。撮影される画像に特に違いは感じません。UVフィルターはレンズ保護の役目があるそうなので、むしろフィルターと言うよりもレンズカバー?PLフィルターは劣化して寿命もあるので、PLフィルターの上にUVフィルターを重ねるべきでしょうか。

その他

以前のNDフィルターの記事では、次はX3000でワイドコンバージョンレンズを付けてみたいと書きましたが、実は既に下記ワイドコンバージョンレンズを購入して実際に試しています。ただしX3000およびAS100Vではワイドコンバージョンを付けるとピントが合わなくなってしまい、実用にはなりませんでした。

現在は全く使用していませんが、車載動画用にアクションカムではなくSONYのハンディカム「HDR-CX560V」も所有しています(AS100Vよりも前に購入)。CX560Vではしっかりピントも合い、レンズ部分にワンタッチで取り付ける事が可能です。ただしそれでもCX560Vは今後も使用するつもりはないので、ワイドコンバージョンレンズもお蔵入りです。

「3Dプリンター」関連記事

以下は「3Dプリンター」タグの記事一覧です(投稿順)。現在の記事とこれ以降に投稿した記事も含みます。