当サイトは広告が表示されます。

カーナビアプリを使用してみる(GoogleMap・Yahoo!カーナビ・MapFan・MAPS.ME)

2019年11月9日Android,ケンウッドカーナビ,マップ

これまでGoogleMapアプリをはじめ、Yahoo!カーナビなどのルート設定などについて記事を書いていますが、今回はこれまでの記事で扱った4つのアプリで、実際に車内でナビゲーションを行ってみたのでその様子について書いてみます。車内では2台のスマホでそれぞれ別のアプリを使用し、比較対象として車両に設置している専用カーナビ機器も目的地を同じ地点にして、合計3台で同時にナビゲーションを行っています。ただし高速道路は走行していません。

スポンサーリンク

注記

使用しているスマホは2019年11月時点でAndroid9.0とAndroid4.4の2台、車両カーナビはKENWOODのMDV-Z702になります。他のスマホ機器(iOS)やAndroid、アプリのバージョン等によって内容が異なる場合があります。Z702の地図データバージョンとファームウェアは最新です。

この記事は各ナビアプリ(地図アプリ)のナビゲーション機能の優劣を付ける物ではありません。また内容は私個人の感想が大半なので実際に使用した場合との相違や、各ナビアプリのルート案内についても交通状況や道路、地域によって、さらに各ナビの設定によっても異なる点があると思います。実際にアプリを使用する場合はアプリの使用方法を確認してから使用して下さい。また運転中のスマホ操作は当然違法になってしまいます。

2020年6月25日追記
2020年6月24日、iOS/Android向け本格カーナビアプリ「MapFan」のサービスが2020年9月30日をもって終了する旨のアナウンスがありました。9月30日以降はカーナビアプリの「MapFan」の全機能の停止、アプリストアでの配信が停止されるとあります。ただしブックマークはWeb版のMapFan上で利用可能、アプリでダウンロード済みの地図を使った一部機能は利用可能(ただし保証無し)とも記載されています。

Yahoo!カーナビ・GoogleMapアプリ

最初のアプリは「Yahoo!カーナビ(以下Yahoo!)」と「GoogleMapアプリ(以下GoogleMap)」です。カーナビとして使用されるアプリとしては最も有名な2種類かと思います。今回はAndroid9.0側にYahoo!、Android4.4側にGoogleMapとなっていますが、Yahoo!のAndroid要件は5.0以上となっている為です。またGoogleMap側のAndroid要件はデバイスによって異なるとなっていますが、今回はAndroid4.4なので機能的にも最新のGoogleMapとは違いがあるかもしれません。私の場合、ナビ設定を行うとアプリ自体が落ちてしまう為、高速道路や有料道路の回避設定が出来なかった点を先に書いておきます(Android9.0では問題なし)。

動画

先に動画を見た方が早いと思うので下記に掲載します。左側のスマホがYahoo!、右側のスマホがGoogleMapです。

ナビゲーションの様子

上記はGoogleMapのナビ中の画面です(動画からのキャプチャの為、画質が良くありません)。GoogleMapでは交差点での指示は交差点名の他、交差点名が無い場合は進行先の「○○通り」が表示される様です。ただし音声では交差点名、○○通りは読み上げられませんでした。交差点のレーン表示もあります。運転中は気付きませんでしたが、ルートは同時に複数検索されていて、その吹き出し表示をタップする事でそちら側のルートを選択する事も出来る様子です(上記左)。案内とは異なるルートへ進んだ場合は素早くリルートが行われますが、直後は「とにかく戻れる道があれば戻す」という感じで、狭い路地や交差点でのUターンを指示していました。ある程度元のルートから離れないと、別のルートの案内とはならない印象です(上記中)。その他、ナビゲーション中の地図は地名の他、学校、公園といった主な施設のみが表示され、ルート上では色による混雑具合も表示されています(上記右)。

変わって上記はYahoo!のナビ中の画面です。Yahoo!での交差点指示は交差点名の他、交差点名が無い場合は進行方向のみの表示です。また交差点名は音声でも読み上げられます。レーン表示もありますがYahoo!の場合は通過する交差点のレーンも表示します(上記左)。また踏切やオービス設置場所での注意案内もありました(上記右)。Yahoo!の場合も異なるルートへ進むとリルートは素早く行われますが、GoogleMapの様に狭い路地や交差点でのUターンを指示する事は無く、ある程度大きな通りで元のルートに戻ったり別のルートを案内する様子でした。その他、ナビゲーション中の地図は必要最低限の情報で、信号機やコンビニ、ガソリンスタンド等のアイコンが表示されています。

Yahoo!の場合はYahoo!IDでログインすると交通情報も利用する事が出来ます。また上記右では地図の向きが固定になっていますが、進行方向を上とする事も当然可能です。

感想

まず留意する点としてYahoo!はその名の通りカーナビに特化したアプリ、GoogleMapは総合的な地図アプリという事です。従ってやはり案内の仕方や分かり易さはYahoo!の方にあると感じました。GoogleMapの案内では正直な所、通行するには躊躇してしまうルートがあります。特に山間部を通るルートを検索すると、一般車では通行出来ない林道(作業道)を検索した事も過去にはあったので、ナビゲーションを開始する前には検索されたルートの詳細をしっかり確認する事も必要だと思います(Yahoo!側でも必要ですが)。

また運転中のスマホ操作は厳禁ですがスマホを注視する事も危険です。基本は音声での案内となり、GoogleMapも音声はしっかりとしている印象ですが、曲がる必要のある交差点の直前ではもう少し手前で指示が欲しいと感じました。

ただしこれまでの記事でも書いていますが、GoogleMapの情報量の多さは他のアプリには無い魅力で、目的地等の情報を調べるには断然GoogleMapの方が良いと感じます。GoogleMapで検索した地点やルートをYahoo!で利用する事も出来るので、上手くアプリを使い分ける方法もあります。

さらに車両カーナビのZ702と比較するとYahoo!は案内の内容やタイミング等、やはりZ702(専用カーナビ機器)に近い案内です。またZ702は加速度センサーやジャイロセンサー、車両から車速パルスも利用しているので案内精度が優れていて当然ですが、地図自体は年に2回の更新があっても、新しく開通した道路でもいまだに存在しない道路もあります。Yahoo!やGoogleMapでは地図データはネット経由なので、更新され次第すぐに表示されます。この辺りは専用カーナビ機器の弱点とされますが、最近ではスマホと連携出来る機器(車)も出て来ています。

スポンサーリンク

MapFan・MAPS.ME

次は「MapFan」と「MAPS.ME」です。この2つのアプリもこれまでの記事で扱っていますが、どちらのアプリも地図のダウンロードが可能で、オフラインでも利用出来る事が特徴です(MapFanは要有料会員登録)。MapFanはYahoo!と同様にカーナビに特化したアプリですが、MAPS.MEについては一応ナビゲーションは可能ですがナビに特化している訳では無く、地図はOpenStreetMapを使用しているので、カーナビとして他のアプリと比較する事は不利かもしれません。

また私はZ702での地図更新の為に、「KENWOOD MapFan Club」に有料会員として入会しています。入会するとZ702の地図データ更新が年2回(ダウンロード)が行えます。有料会員なので同時に、今回のカーナビアプリ「MapFan」の有料機能が利用出来る様になります。ただZ702がある上であえてアプリを使う必要性はほとんど無いのですが、他のナビの無い車を運転する場合は有効かもしれません。

MapFan

動画

左のスマホがMapFan、右のスマホがMAPS.MEです。オフラインでも利用出来るとしましたが、この時はオフラインではありません。MapFanは有料機能として「交通情報」と「オービス情報」もONになっています。

ナビゲーションの様子

上記はMapFanのナビ中の画面です。MapFanでは交差点の指示は交差点名の他、案内板がある場合はその表示もあります。交差点名が特に無い場合は「案内地」となっていました(上記左)。その交差点が近くなると表示が赤くなりますが(上記中)、音声では交差点名は読み上げられません。またレーン表示はYahoo!と同様で、通過する交差点も表示されます(上記右)。音声の案内頻度は今回のアプリやZ702の中では一番頻繁に行われ、その音声も一番聞き取り易い印象です。

ただしMapFanでは時々進路を変更していないにも関わらず、ルートから外れてリルートを行う現象が数回ありました。またルートを外れた場合でも逆にリルートが行われず、元のルートに復帰した時に案内の再開やリルートが行われるという事がありました。スマホ自体はYahoo!と同じなのでアプリによる現象かと思います。MapFanにはスマホの加速度センサーやジャイロセンサーを補正機能として利用する設定がありますが、今回は使用していません(OFF)。リルート後のルートはYahoo!同様、ある程度大きな通りで元のルートに戻ったり別のルートを案内する様子です。

変わって上記はMAPS.MEです。MAPS.MEでは特に交差点名やレーン表示などは無く、交差点までの距離のみが表示されます(上記左)。ただし道なりの場合でもカーブとなっている時は音声で「緩やかに左折」と案内する場合があるので、分かり難い時があります(上記中)。またルートから外れた場合はリルートに若干時間が掛かり、なかなか地図内にルートが表示されない場合がありました。その状態でも次の指示表示があるので、これがリルート前なのか後なのか迷ってしまいます(上記右)。リルート後はGoogleMapの様に狭い路地で元のルートに戻す事もありますが、それほど何度も戻そうとする事は無かった印象です。

感想

まずMapFanについては、ルートから外れているのにリルートされず、その間はアプリからの反応が一切無かった点に少々不安を感じてしまいました。また有料会員として使用出来る交通情報とオービス情報も、Yahoo!では無料で利用出来るので、オフライン機能などのその他の部分でどれだけ利用価値があるかになってしまいます。Yahoo!には無い機能としてはMapFanには大型車(トラック等)に関する設定があり、大型車規制を考慮したルート検索も可能になっています。

カーナビアプリとしての見やすさ、案内の分かり易さは個人的には一番良いと感じましたが、リルート部分の改善は望みたい所です。ちなみにMapFanの地図情報の更新は年12回という事になっています。

MAPS.MEについてはやはりナビゲーション利用をメインと考える事は現状では厳しいと思います。地図はOpenStreetMapなので特に郊外や山間部では情報が少ない上、日本国内の交通事情も特別考慮されている印象はありません。ただ正直な所、意外にナビゲーション自体はちゃんと出来ている事に驚きました。基本的に無料でオフラインでも利用出来るアプリなので、同乗者に見て貰いながら利用するには良いかもしれません。

2019年11月追記

※GoogleMapアプリでも地図データのダウンロードが可能となり、運転経路の検索やナビゲーションはオフラインでも行えるとヘルプに記載されています。ただし2019年11月の時点で、オフラインでの運転経路の検索は私の環境では出来ていません(エラーとなる)。 →出来る様になりました。

まとめ

スマホのYahoo!カーナビやGoogleMapアプリでここまでナビゲーションが行えるのであれば、確かに専用カーナビ機器は不要かもしれません。私の場合はナビよりも音楽再生の為にZ702を付けているので納得していますが、それでも今なら、表示パネルを搭載していてAndroidAutoやAppleCarPlayに対応したオーディオ機器でも良いと感じます。また実際にも目的地を探す際はZ702の画面上ではなく、スマホのGoogleMapアプリで探してNaviConアプリでZ702に転送しています。

新型カローラもLINEカーナビとの連携になったり、カーシェアリングも一般的になったのでますますスマホアプリでのナビゲーション利用が増えると思いますが、とりあえずYahoo!カーナビやGoogleMapアプリ等を一通り試してみる事をお勧めします。

「マップ」関連記事

以下は「マップ」タグが付く記事一覧です(投稿順)。現在の記事とこれ以降に投稿した記事も含みます。