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オフラインマップアプリ「Organic Maps」を使ってみる

2021年8月15日Android,ケンウッドカーナビ,マップ

地図アプリとしては有名なGoogleMapアプリも現在ではオフラインで使用する事が可能ですが、オフラインマップとしては「OpenStreetMap」を使用している「MAPS.ME」アプリも有名です。しかし最近はアプリに色々なサービスに関する機能が追加されて、少々手軽さが薄れてきた印象があります。そこで今回は同じ「OpenStreetMap」を使用している地図アプリの「Organic Maps」を試してみます。

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注記

記事の内容はAndroidスマホ(9.0)を使用しています。Androidやアプリのバージョンの他、スマホ機器、iOS機等の条件で利用方法が異なる場合があります。また私の個人的な利用方法と所感ですので、間違いや食い違い等もあるかもしれません。

Organic Maps

「Organic Maps」はAndroid版、iOS版共に公開されています。MAPS.MEと同じOpenStreetMapを使用しているので地図自体の見た目は変わりませんが、Android版ではアプリ自体の様子もあまり変わりません。Organic MapsではMAPS.MEと比べると機能が減っているので非常にシンプルですが、ルート検索からナビゲーションも可能です。またマップのダウンロード等の方法もMAPS.MEとほぼ同じなので、使い方自体もMAPS.MEと同じと言えます。従ってMAPS.MEからの乗り換えも戸惑う事はなさそうです。

さらにOrganic Mapsの特徴としては広告表示は無く、統計情報の送信も行っていない事が謳われています。

MAPS.ME

MAPS.MEについては下記記事にて扱っています。この記事ではOrganic Mapsの使い方自体は説明していませんので、MAPS.MEの使い方を参考にして下さい。

比較

以下よりMAPS.MEとOrganic Mapsの様子を比較してみます。※画面はそれぞれAndroid版アプリで、2021年8月現在の物です。以降のアップデート等で変わる可能性があります。

メイン画面

まずは地図の見た目ですが、同じOpenStreetMapなので全く一緒です。上記で表示されているアイコン等が一部異なるのは、地図縮尺が微妙に異なる為です。一方でシステム側のアイコンはデザインが異なっていたり、下部にあるアイコンの数が違います。MAPS.ME側の下部で真ん中にある四角いアイコンは、MAPS.ME側で提供されているサービスに関する物です。

上記はマップレイヤーの表示と、最初に行う必要のある地図のダウンロード画面です。こちらもアイコンが異なりますが機能は同じです。MAPS.ME側の「e:SIM」も先と同じくサービスに関する物です。

ルート検索・ナビゲーション

ルート検索の方法も同じで次の「検索」から選択するか、地図上で出発地や目的地を地図上で長押し、画面下部の「出発地」「目的地」のアイコンをそれぞれタップします。ただしMAPS.ME側では目的地が「へのルート」という少々わかりにくい表記です。検索結果からナビゲーション画面に関しては全く変わりません。

また画面上部では車や徒歩等の移動方法を選択する点も同じですが、MAPS.ME側で一番右にあるアイコンは、タクシー配車アプリに関する物です。ちなみにOpenStreetMapでは日本国内での交通状況等の表示に対応していないので、リアルタイムの渋滞や公共交通機関の情報等は反映されません。

検索(場所)

検索による地点の選択も全く同じです。カテゴリーによる選択もアイコンが異なるのみ。

お気に入り

お気に入り(地点)も同様ですが、MAPS.ME側ではサーバーも提供していてデータのバックアップが行えます(要アカウント)。通常は「マイロケーション」または任意にリストを作成してスマホ内に保存します。

設定

上記はそれぞれの設定項目です。Organic MAPSでは統計情報の送信は行われていない事になっているので、設定にもそれらに関する物自体がありません。それ以外ではナビゲーションでのルート検索に反映される「運転オプション」も全く同じです。

他のアプリへの共有

これまでの記事でスマホの地図アプリから、車に搭載しているカーナビゲーションへ地点を送信出来る「NaviConアプリ」についても扱っています。NaviConは他の地図アプリから「共有」機能を利用する事が可能で、例えばGoogleMapアプリで地点(お店等)を探して「共有」からNaviConを指定する事で、GoogleMapで選択した地点を選択した状態でNaviConを立ち上げる事が出来ます。

「共有」機能はGoogleMapアプリやNaviConアプリ独自ではなく、他の地図アプリからでも可能で、MAPS.MEからNaviConにも共有は可能です。ただしNaviConとしてはGoogleMapアプリからの共有のみをサポートする形なので、地図アプリによっては不可な場合もありますが、それを補う事の出来るアプリ(Map2Geo)もあります。この辺りは下記記事を見て下さい。

MAPS.MEからの共有

MAPS.MEで地点を選択し、画面下部の「その他の共有」をタップすると上記Aになります。ここでNaviConを選択しても、残念ながらNaviCon側では正しく地点が共有出来ません(上記B、場合によっては共有出来る時もありますが)。代わりに先のMap2Geo(他の地図へ転送)を選択し、さらに表示される一覧からNaviConを選択すると(上記C)、NaviCon側にも正しく地点が共有されます(上記D)。

Organic Mapsからの共有

Organic MapsもNaviConへの地点共有に関しては全く同じ状態です。アプリシステムの基本もMAPS.MEと同じという事でしょうか。

まとめ

正直な所、GoogleMapアプリが日本国内でのオフライン(地図ダウンロード)にも対応しているので、MAPS.MEやOrganic Mapsをナビゲーション目的で利用する事はあまり無いと思います。ナビゲーション利用としてはYahoo!カーナビもありますが、Yahoo!は地図がMapboxに変更になった際にこれまであった「地図キャッシュ」がなくなってしまいました(Android版)。

ただしそれぞれ利用している地図によって違いがあり、OpenStreetMapは意外に新しい道路の反映が他の地図よりも早い場合もあります。情報量は少なめですが、オフラインで手軽に利用出来る地図としてはOpenStreetMapも価値があると思います。さらにOrganic Mapsは余計な機能が無いので、OpenStreetMapのビュアーアプリという見方が出来るかもしれません。私の利用用途ではOrganic Mapsに移行しても問題は無さそうです。

※個人的にはOpenStreetMapはブログ記事や動画中に掲載する際に利用しています。OpenStreetMapクレジットを正しく表記すれば誰でも利用出来ます。

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