当サイトは広告が表示されます。

WRX SONY FDR-X3000とHDR-AS100VにND(減光)フィルターを付ける

2019年4月22日3Dプリンター,Ad,社外部品・DIY

車載動画の撮影でSONYのFDR-X3000とHDR-AS100Vを使用しています。X3000をメインとして同時に撮りたい場所や方向がある時はAS100Vをサブとして使っています。X3000は高性能、高機能なのでホワイトバランスやAEシフトでマニュアル設定も可能ですが、AS100Vではそれらはありません(自動or無し)。車載動画では車内と車外とで明るさの差が大きいので、特にAS100Vでは車外の様子が白飛びしてしまい、この点がいつも悩みの種になっています。

スポンサーリンク

AS100Vは今の車(2014年)を購入した際に、購入キャンペーンで頂いた物です。それからX3000を購入しましたがAS100Vもまだ使い続けています。またAS100Vの前はGopro(3 Black)なども使用していました。機能や画質もAS100VよりGoproの方が良かったのですが、当時は熱問題や外部マイクを繋いだ時のノイズなどがあり、Goproは全く使わなくなりました。また動画編集時に、同時に撮影した動画を動画編集ソフトのトラック上に置くと、同じメーカーの為かX3000とAS100Vで時間のズレが無い事も大きいです。異なるメーカーで撮影した動画では30分で数秒のズレがあったりします。

そんなAS100Vですが、やはり白飛びを回避する方法がなかなかありません。現行モデルのAS50やAS300の購入も考えましたがAS50は外部マイク端子が無い、AS300はもう少しでX3000が購入出来そうな価格なので、サブ機として使うにはちょっと勿体ないです。

NDフィルター

写真撮影に関しての知識は全く持ち合わせていませんが、NDフィルターという減光(光量を少なくする)レンズフィルターがあります。

本来であればシャッタースピード等を調整して、適正な条件に合わせる必要がありそうですが、X3000であってもシャッタースピードは自動で任意の設定は出来ません(Gopro5 Black辺りからのProtuneで設定が可能な様ですが)。それでも光量を少なくするNDフィルターを使い、特にAS100Vで効果が得られる事を期待して、今回はNDフィルターを付けてみました。

ただしAS100VやX3000で専用で取り付けられるNDフィルターはほとんどありません。さすがにGoproだとアクセサリーが豊富なので幾つかあります。そこでGopro対応品でNDフィルターを単品で入れ替えるタイプのアクセサリーを購入し、そのNDフィルターだけ流用する事にしました。実際にAS100Vに付けるアタッチメントのパーツはいつもの様に3Dプリンターで自作します。

※上記の商品リンクは私が購入した物とは異なります(既に売り切れ)。

上記のGopro用NDフィルターを購入しました。Goproへはレンズ部分の出っ張りに樹脂製のアタッチメントを付けて、各種のNDフィルターを上から差し込むだけです。ただし今回はNDフィルターしか使いません。NDフィルターといっても安い物なので、実際に効果があるのかも分かりませんが・・・。

アタッチメントを作る

図面・3Dモデル

ノギスでレンズ部分を測りながら、アタッチメントを考えました。左がX3000用、右がAS100V用です。それぞれ白いパーツがカメラに付けるアタッチメント、黄色い部品がNDフィルターをセットしてアタッチメントに付ける為の「フタ」です。フタは共通ですが、レンズ部分の大きさが異なるのでアタッチメントは別々になります。

2D-CADで描いたアタッチメントを3D-CADで3D化しました。アタッチメントはカメラのレンズ部分にはめるだけです。

カメラには純正アクセサリーのレンズプロテクターの為のミゾがあるので、これを利用します。

アタッチメント側にツメを付けておきます。ただし3Dプリンターで何かを製作する場合、材料が樹脂なのでどうしても誤差が出ます。この辺りは経験と勘を頼りに、実際に作ってみないと分からない部分です。

NDフィルターを入れる「フタ」です。購入したNDフィルターは正方形ではなく縦横で微妙に寸法が違うので、ちょっと扱いが面倒です。

フタ側にもツメを付けて、NDフィルターを入れてアタッチメントに付ける事で引っ掛かる様にします。

組み合わせると上記の様な形です(NDフィルターは描いていません)。

プリント

3DモデルからSTLデータを書き出し、スライスソフトでプリント条件を加えてGcodeに変換してプリントしました。アタッチメントはそれぞれ1個、フタは4種のNDフィルター分の4個作りました。

NDフィルターをフタに入れて、アタッチメントに取り付けます。先の誤差の取り方が甘かった様で、アタッチメントはかなり押し込む形でなんとか付きました。その代わりフタはNDフィルターがきっちりはまり込んでいて、フタとアタッチメントの取り付けも上手くいっています。NDフィルターを使用しない時はフタだけ外しておきます(むしろアタッチメントが外れないのですが)。

どこかにぶつけたりするとさすがにフタは外れてしまいますが、手に持って振っても外れません。カメラを固定して使用するのであれば問題無さそうです。

AS100Vではカメラねじで固定するには上記のフレームが必要ですが、フレームを付けても大丈夫な様にしました。ただし、このフレームは元々ガタツキがあるのでこれも別途解決したいところです(現在は内部にマスキングテープを貼ってすき間を埋めている)。

撮影テスト

FDR-X3000

上記の上側がNDフィルター無し、下側がND8のフィルターを付けています。ただし上側ではカメラでAEシフト「-1.7」、下側は「-1.0」になっているので純粋な比較は出来ませんが、逆にAEシフトの差を考えるとNDフィルターによって同じ程度に光量が変化している様に見え、その割に車内(カーナビ付近)も見えています。しかしNDフィルターを付けると少し色合いが変わってしまっているでしょうか。

HDR-AS100V

上記の上側はNDフィルター無し、下側はND16のフィルターを付けています。正直この画像ではNDフィルターの良さは感じません。AS100Vでは明るさ調整は自動となっているので、NDフィルターを付けた分をなんとか元に戻そうとしている様な印象です。またX3000と同様に色合いも変わってしまっています。ただ他のシーンで前方から直射日光がある場合では、NDフィルターがあった方が明らかに白飛びは軽減されていて、認識出来る範囲は広がっています。

まとめ・その他

現時点ではまだ1度しかNDフィルターを付けて撮影していないので、効果の実感はあまりありません。X3000についてはNDフィルターを考慮したホワイトバランスやAEシフトの設定が必要、AS100Vでは設定は出来ませんが、NDフィルターを重ねて取り付けて濃度をもっと上げる方法があります(また部品が必要ですが)。白飛びが軽減され、動画編集ソフトでも補正を加えれば効果がはっきりと分かるかもしれません。

上記はX3000を先のAS100Vと同じ位置に取り付けた画像です。画角はAS100Vの方が広いのです。今回NDフィルターを付けましたが、次はワイドコンバージョンレンズをX3000に付けてみたくなりました。現在、安くて流用出来そうな製品を探しています。

追記

その後、PLフィルターも気になったので改めて別のGopro用フィルターセットを購入し、3Dプリンターで部品を作成して試してみました。結局、新たに購入したフィルターセットにNDフィルターも付属しているので、今回のNDフィルターは短命でした・・・。

さらにその後、書道用下敷でダッシュボードマットを製作してみました。

「3Dプリンター」関連記事

以下は「3Dプリンター」タグの記事一覧です(投稿順)。現在の記事とこれ以降に投稿した記事も含みます。